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書籍のレビューではなく、2010年出版(ただし単行本からのノベライズ版、文庫版などは除く)のエンターテイメント系小説のランキングです。
コラム欄などあればそちらに書きたかったのですが内容なのでここで。
とりあえず読んだ本の整理から始めます。
発刊情報などは、Webサイト「流星通信」「横芝光町立図書館」の新刊情報より
相沢沙呼ほか 『放課後探偵団』
蒼井上鷹 『11人のトラップミス』
芦辺拓 『綺想宮殺人事件』
飛鳥部勝則 『黒と愛』
石持浅海 『見えない復讐』 『この国。』 『リスの窒息』『撹乱者』
一路晃司 『お初の繭』
遠藤武文 『トリック・シアター』
貴志祐介 『悪の教典』
海堂尊 『マドンナ・ヴェルデ』
今野緒雪 『マリア様がみてる~ステップ』
桜庭一樹 『伏 贋作・里見八犬伝』
佐々木譲 『北帰行』
島田荘司 『写楽 閉じた国の幻 』
大門剛明 『確信犯』
中井拓志 『ワン・ドリーム ~みんなでひとつの悪い夢~』
七河伽南 『アルバトロスは羽ばたかない』
西澤保彦 『こぼれおちる刻の汀』『幻視時代』
東川篤哉 『謎解きはディナーのあとで』
福田和代 『オーディンの鴉』
牧薩次 『郷愁という名の密室』
真梨幸子 『更年期少女』
三津田信三 『災園』『六蠱の躯 死相学探偵3』
柳広司 『キング&クイーン』
米澤穂信 『二人の距離の概算』『折れた竜骨』
本格ミステリー作家クラブ編『ミステリ★オールスターズ』
以下 '11年02月24日付け
そろそろ順位付け、読みたいけど読めてない本として、『叫びと祈り』『往復書簡』がありますが…
レビューに書いた点数は気にしない、読んだ時の印象と時間が経った後の印象は違うんだってことで。
とりあえず適当に10作品選ぶと
悪の~、放課後~、写楽~、ミステリ★~、アルバトロス~、この国。、謎解きは~
とさくさく選べましたが、、、、残り3つ、
三津田さん好きだけどこの2作品はちょっと、
同じく米澤さんも好きな作家さんだけに期待も高くそれだけに物足りなかった印象も強い、でもまぁ二人の距離の~でしょうか
ホラー系統から一つ選ぶとすれば、三津田orお初or少女禁区or中井拓志、とすれば少女禁区かな
あとはマリみてかなということで10作品決定。
トップハーフが、悪、ミステリ、アルバトロス、写楽、二人の
ボトムハーフが、放課後、少女、幻視、謎解き、マリみて
ってことで2010年マイベスト国内
1.『アルバトロスは羽ばたかない』:主題、構成、テイスト良
2.『写楽 閉じた国の幻』:歴史ミステリーとしての独自解釈と構成、説得力良
3.『ミステリ★オールスターズ』:質量ともに良
4.『悪の教典』:作品を通したリーダビリティと上巻の設定の魅力大
5.『二人の距離の概算』:いつもどおりの手堅さと小説構成の物珍しさが良
6.『謎解きはディナーのあとで』:キャラクターの良さと、ずっと応援してきましたおめでとうございます
7.『放課後探偵団』:好みのテイストと企画そのもの
8.『少女禁区』:表題作の、設定、表現力が良し、ラストのテイストが好み
9.『マリア様がみてる ステップ』:シリーズファン必読
10.『この国。』:主題と奇抜な設定が良し
と全部並べてみるとキャラクター要素を楽しむ小説が多く、がっつりミステリーを味わったというのが少ないかな。
東野さんは作品多くてどこから手をつけましょうと言う状態が依然続いているし、麻耶さんのも読みたいけどちょっと手が伸びにくい現状だったり。
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去年のを図書館で借りてよかったので、今年は購入。
ぱらーっとみたけど、今年のも参考になりそうだし、なにより楽しい。年末にじっくりゆっくり改めて読もうっと。楽しみだなー♪
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2010/12/11 Amazonより届く
2010/12/19~12/26
恒例となった「このミス」。今年は貴志祐介氏の「悪の教典」。梗概を読むととても面白そうだが、文庫化まで待つことになるだろう。
最近は他の類似本との差別化か、短編小説が掲載されるようになったが、今年は3作。いずれの作家も良く知らない人であったが、結構面白かった。そのうちMust Read作家になるかも
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国内ベストは割と持っているかも。積んだままだし、文庫になったのだけどね。(^^;
おまけの小説は、まぁ、それぞれそれなりって感じ。
最後のやつだけはちょっと世界観に違和感があったかな。もう少し枚数が必要か。
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コンビニで見つけて衝動買い。未読。知らずに古本で読んだものに歴代このミス一位のがちょこちょこあるわ。今年の人は知らない。新規開拓できるかな?
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自分で面白そうな本を本屋さんで探して、本当に面白かったときは、2倍うれしい。けれど、最近は本屋さんに行く時間も、本を読む時間も、以前に比べて少なくなってきたので、こういう本を参考にしています。あくまでも、参考で、面白い本に当たる精度が少し上がる程度かもしれないけれど。
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海外ミステリーの動向はなかなか分からないので、海外ミステリーのブックガイドとして重宝。国内ミステリーは割と無難。
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2010年のミステリーの総括。国内版の第一位は貴志祐介の『悪の教典』。
映画「白夜行」についての特集記事あり。短編三本(「遺稿」 伽古屋圭市/
「要介護探偵のチェイス」 中山七里/「少年カルト」 太朗想史郎)収録。
巻末索引で、読みもらした本をチェック。
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最近、お気に入りの作家さんばかり手に取ってしまうので新規開拓の参考書として。
沢山のオススメされた本の粗筋を読み興味を持つ作品もチラホラ。
メモを片手に本屋や図書館を巡りたいと思います(実はランキング入りのもの一冊も読んでいないというダメっぷり…)
隠し玉で来年予定にニヤニヤしつつ、本って良いなと再確認(笑)巻末短編集はなんとも読みにくかった、が正直な感想。
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主にミステリーに関するランキング、書評や感想、出版状況、作家のエッセイなどをまとめた1冊。
コテコテの謎解きミステリーも多いですが、
謎解きよりは、SFやファンタジーに近いような作品も挙がっていて、ミステリーの間口の広さを感じます。
そして、私はそういうお話の方が好みです。
今回、いろんな作家やミステリー関係グループが、各々ランキングを公表しています。
正直似たり寄ったりですが、
たまに他では挙がっていていない作品が載っていて、
次に何を読むか、面白そうな作品や作家を探すのにはとても良い本だと思います。
巻末には書き下ろしの作品も掲載されているので、それを読むのも面白いと思います。
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このミス大賞作品評はネットで見た方がいいかなと思っていたのですが、最後の受賞者短編が読みたくて図書館で借りました。
が、、最初の【遺稿】だけはかろうじて最後まで読んだけれど、、最後がダメ。。
残り2作品は、最後まで読む気にもならず、最初で挫折。。
新規作家開拓にならなかった。。
【遺稿】伽古屋圭市著
【要介護探偵のチェイス】中山七里著
【少年カルト】太朗想史郎著
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昨今私の楽しみの中で最も大きく成長したのがアニメなら、もっとも衰退した趣味はミステリー小説の読書だろう。
5年、いや3年前なら信じがたい状況である。
ミステリー小説を読むことは創元推理文庫と出会った中一の頃から、ずっと私の楽しみの中心だったのだ。
最近でも本は読んでいるのだが、小説は文学畑(今はル・クレジオの短編集)に傾いている。
ミステリー小説にとって事態はなかなか危機的だ。
このミスも88年度版が出てからずっと年末一番の楽しみだったんだけれど、最近は一日も早く手に入れようと本屋巡りをすることもなくなり、特に今年は涼宮ハルヒのBDBOXに「消失」まで出る上に、安室奈美恵のライブDVDも出ることと重なって、すっかり霞んだ存在になった。
思い返せば88年はもう20年以上前の話で、見つけたのは見合いが終わった後の本屋巡りだったし、見つけた銀座の旭屋書店もなくなった。
時は流れ、状況も人間も変わるのだろう。
それにしても次に来たマイブームがアニメとは!
そして私の中でミステリー小説が衰退するとは驚きである。
さて今年度のこのミスではとりあえず麻耶雄嵩の「隻眼の少女」、「貴族探偵」、梓崎優の「叫びと祈り」に注目したい。
海外ではデイヴィッド・ベニオフの「卵をめぐる祖父の戦争」を読んでみようと思う。
期待にこたえてくれると良いのだが、今年度も評価の高いボストン・テランもドン・ウィンズロウにもガッカリした覚えがある。
こういうことの繰り返しが、人の中での居場所をなくすことにつながっているのだろう。
ps
最近、昼寝をする場所をソファからデッキ・チェアに変えたら、寝転がる場所のちょうど脇の本棚にビッグ・ノーウェアがあったので読みだした。
再読だがさすがにエルロイ、大したもので、寝る前のひと時、暗黒のロサンジェルスの雰囲気にたっぷり浸って楽しんでいた。
ところが昨日「化物語」を見たところ、エルロイの世界がすっかり吹っ飛んでしまった。
恐るべしはジャパニーズ・アニメだ。
映像に音楽と声優が一体となって魅力を炸裂させる時、アニメはある種麻薬的な夢を紡ぎだし人を捉える。
文章だけでそれに対抗するには、単に娯楽を超えたsomethingが必要なのではないか?
小説でも文学を読むことが残っているのはそういう理由があるのではないだろうか?
私の中で興隆を誇りながら消え去った趣味の一つにクルマ雑誌の購読がある。
ミステリー小説が、まさかその二の舞になるとは思えないのだが、結果はブログに自ずから現れるだろう。
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1 悪の教典 貴志祐介
2 写楽 閉じた国の幻 島田荘司
3 叫びと祈り 梓崎優
4 隻眼の少女 麻耶雄嵩
5 シューマンの指 奥泉光
6 マリアビートル 伊坂幸太郎
7 水魑の如く沈むもの 三津田信三
8 小暮写真館 宮部みゆき
9 アルバトロスは羽ばたかない 七河迦南
10 さき綺想宮殺人事件 芦辺拓
11 丸田町ルヴォワール 円居挽
12 死ねばいいのに 京極夏彦
13 神の棘 須賀しのぶ
14 ダブル 深町秋生
15 北帰行 佐々木譲
16 硝子の葦 桜木紫乃
17 こめぐら 倉知淳
瑠璃玉の耳輪 津原泰水
エウスカディ 馳星周
20 灰色の虹 貫井徳郎
貴族探偵 麻耶雄嵩
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未読の作家を新規開拓するために、古本屋で過去の「このミス」を買う…の、3回目。
何故に最新号ではないのか?
……発売から2~3年も経っていれば、気に入った作品を見つけたら文庫で買えるから(笑)。
今回のチェックは・・・
島田荘司「写楽-閉じた国の幻」
梓崎優 「叫びと祈り」
そして、「このミス」恒例の、書き下ろし短編より……
●伽古屋圭市「遺稿」
……まあまあ楽しく読めた。
●中山七里「要介護探偵のチェイス」
……面白し。キャラの立ちまくった主人公が、存在感出しまくり。
……「さよならドゥビュッシー」とか聞き覚えのある著作・・・読んでみようかしら。
●太郎想史郎「少年カルト」
……叙述の仕掛けまで使って主人公の性別を欺いた意味が、全く分からん。結局何が言いたい作品だったのだろうか??
一冊トータルで
★3つ、7ポイント半。
2016.09.06.古。