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紙の本

まさに、兵どもが夢のあと。

2011/01/16 13:09

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 歴史書で見知った城が紹介されている。安土城、大坂城、聚楽第、伏見城、名護屋城、高天神城、駿府城、小田原城、上田城、原城がそれになるが、いずれも廃城となっている。大坂城、小田原城など復元されているではないかと思うが、当初の築城から過程を辿ると厳密には当初の城とは異なるという。そのことは、本書を読んで初めて知った次第だが、著者は考古学を学んだ人だけに現地を歩いて遺構を確認し、それを説明してくれる。
 まず始めに著者は天下統一の夢半ばで倒れた織田信長の安土城の解説に入るが、残された絵図には豪華絢爛、支配者の象徴ともいうべき壮観さを窺うことができる。しかしながら、現実にはどうであったかは分からない。発掘調査の結果を基に信長が抱く天下統一の戦略を斬新に描きだしてくれたが、本来、城に存在するはずのない大手道が遺構として残っていることに着目している。安土城に天皇の行幸を求めることで信長が権威づけを謀る保守的な人物であったと言う。比叡山の焼き打ち、一向宗との戦いに代表されるように、織田信長は神仏をも恐れぬ野蛮な印象を受けるが、天皇を意識していたとは想像だにできなかった。
 著者は城主の性格や野望を遺構から解説するが、この安土城の件を読んだだけで他の城にまつわるエピソードを知りたいと思う。通り一遍の戦国武将、城にまつわる伝承しか知らなかっただけに、歴史を楽しむもうひとつのアプローチを示してもらった気がする。天皇の権威を利用するという信長の戦略、なにやら幕末の尊皇攘夷派と佐幕派との戦いすら思い起こさせるものがあり、多角的な歴史へのアプローチに興味が尽きなかった。

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2011/02/06 22:01

投稿元:ブクログ

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