投稿元:
レビューを見る
その1.「勝ちぬく人から法則を学びなさい」
その2.「仕事の方法論をガラリと変えなさい」
その3.「人を動かす人になりなさい」
その4.「組織の力を信じて利用しなさい」
その5.「商売の基本を頭に入れておきなさい」
その6.「半歩でいいから工夫を加えなさい」
その7.「とことん人を見極める眼を養いなさい」
その8.「世の中の仕組みに目を配りなさい」
.強い思い、高い志をもって努力する
社会に出てすぐに自分のやりたい仕事をやれる人はいません。このため、若い人たちは、夢とはあまりに隔たった現実を前にして、それを簡単に捨ててしまいがちです。(中略)
しかし、本当のプロとは、夢からはるか遠いところにいても、日々のルーティン・ワークをきっちりとこなしながら夢を持ちつづけ、その実現のために努力を必死で続ける人たちです。「どうしても私はこうなりたい」という強い意志があると、いつかはそれを実現させられるカが人間にはあるのです。
■2.ビジネスは「できる/できない」ではなく「やる/やらない」
ビジネスは、基本的に「できる/できない」ではなく、「やる/やらない」で動いています。事業として詳細に検討した結果、「やらない」と結論するケースは出てくると思います。しかし、力不足や守備範囲外といったあなた自身の都合で、「できない」と決める局面は今後もありません。最初から、「やる/やらない」を基準で考えるクセをつけておかないと、「できそうもない仕事」から一生逃げ回る社員になってしまいます。そして、「やる」と決定したことについては、どうやったらできるのか、手だてをつくし、全力で取り組むのがプロの作法です。
会社が求めているのは、「成功した人」ではなく、「成功できる人」です。前の会社でどれほど成功しても、私たちの会社で成功してもらわなくては、採用する意味がありません。どこに行っても成功できる人は、すぐれた分析能力のある人です。たとえ大きな失敗体験があっても、それを活かして成功できる人であれば、よいわけです。過去の成功体験に固執し、分析を怠る人は、新しい考え方を排除するかもしれません。そんな成功体験であれば、もはや邪魔なだけです。
■4.「褒める」とは、相手の機嫌をとることではない
ここで一点確認させておいてください。それは、褒めるということは、決して相手の機嫌をとることではなく、あくまでも適切に評価したうえでの表現方法であるということです。ですから、相手を喜ばせようとしてはいけません。褒められることで、いっそう気持ちが引き締まり、次の仕事に高い意識で臨んでもらうために、褒めているのです。ここを混同してしまって、心にもない褒め言葉を羅列しても逆効果になるだけでしょう。
■5.謝罪は「何について謝っているのか」を明確にする
たとえば、「納品が遅れたために、御社の販売スケジュールが非常に厳しいものになってしまい、そのことで関係部署の方にも多大なご迷惑をおかけしてしまいました」「スケジュールの調整に奔走されたA様のご心労に��、謝罪する言葉も見当たりません」というように、相手の受けたダメージについて具体的かつ詳細に言及してはじめて、これに続く「謝罪」の言葉は意味を持ちます。そのうえで、トラブルの原因や今後の対策を説明し、最後にもう一度謝罪を重ねるのです。謝罪に至る道筋を省略せずに、言葉を尽くすことで、ようやく誠意を示したことになります。
■6.コストカットは数字のためでなく成長のため
ムダな出費のカットは、必要でしょう。しかし、どこかの時点で、成長戦略に頭を切りかえて、それを実現していかないことには、会社の明日はありません。何のための会社なのか、考えてみてください。コストカットで得られたお金は、次の投資に回すべきものであって、その決算期の表面上の利益を作り出すためのものではないはずです。ライパル企業と横並びの商品を作りつづけていては、ジリ貧になるばかり。成長戦略のない安易なコストカットは会社を疲弊させ、生産性を低下させるだけです。
■7.人を見極めるポイントは「素直さ」
赤字会社の再生で乗り込んでいくような仕事では、組織のキーとなって働いてくれるような人材の候補を探し出さなくてはなりません。
その際、私が最も重要なポイントとして考えいるのが、「素直さ」です。よくその人独自の感性を第一にあげる人がいるのですが、私はそうではないと思います。感性というのは人によって千差万別です。それを質のよいものに変えるのは、その人の持つ素直さしかありません。
■8.正しい「マイナス思考」はビジネスを成功に導く
すばらしい提案や企画、将来性のあるプロジェクトを前にした時、プロは「成功させよう」と強いプラス思考を持ちながら、「そのリスクは何だろうか」という「マイナス思考」も同時に働かせます。プラス思考とマイナス思考とが、車の両輪のようにうまくかみ合って判断されてこそ、ビジネスは成功に導かれるでしょう。
一定のラインに達している「仕事のプロ」は、全体の5%ほど。
この下に「あと一歩の社員」が全社員の40%ほどいて、本書ではそれらの人々を「仕事のアマ」と呼んでいます(残りの55%は「その他の社員」「ぶら下がり社員」)。
組織は「仕事のプロ」が背負っているものの、彼らがいつまでも組織にいるわけではない以上、「仕事のアマ」を「仕事のプロ」に引き上げるかが肝要。
本書ではそのための「ヒント」が約90ほど列挙されています。
◆長谷川さんを評する際に、よく「2000社以上の会社の再建にたずさわり」とあるように、本書でも、例として出てくる会社の多くが「再建途中」。
つまり、スタート時点でマイナスなわけで、人も組織も停滞しているわけです。
そこから長谷川さんは、正しく「仕事のプロ」を見抜き、抜擢し、そして会社を立て直しているわけなので、本書で述べられている事項は、かなり説得力があるかと。
もちろん、再建途中でない一般の会社に在籍されている方であっても、ほとんどの項目が、当てはまるものと思われますので、その点はご安心を。
◆ただし、上記で抜き出したポイントからもお分かりのように、その内容は、「働き方���という点に関して、かなりの「王道系」。
「裏ワザ」はもちろん、「効率化」「ハック系」とも異なったものとなっています。
いわゆる「仕事術」が好きな方でも、この辺はご了承頂きたく。
私はぶっちゃけ、「裏ワザ」とかの方が好きなんですが、時折丹羽宇一郎さんの本とか、本書のような作品を読んで、バランスを取っている次第です。
◆実は以前、長谷川さんのご本(『社長のノート』ではありません)を1冊拝読してピンと来なかったので、その後ちょっと距離を置いておりました。
ただ、本書は新書ですし、たまにはいいかも、と思って手に取ったところ、想定外に充実したコンテンツで、得した気分。
単に私自身が成長しただけなのかもしれませんが、それは別としても本書は「正統派の仕事術の本」として、秀逸だと思われ。
投稿元:
レビューを見る
仕事のアマ、仕事のプロ
構成的には、仕事のアマはこう考える、仕事のプロはこう考えるというタイトルで、その意味を解説して行くと言う感じです。
タイトルに対して、三、四頁で解説しており読みやすくて参考にはなりました。
結構、自分の考えが仕事のアマに該当していることもあり、あれれ?と思ってしまう事もおりました。
参考にはなりましたが、読み終わった後に、印象に残る事もあまりなかったです。
空いた時間に、あまり集中して読めなかったからかもしれませんね。
投稿元:
レビューを見る
当然のことでも、
改めていわれるとそうだなと思います。
仕事のアマの部分、だいぶ多いなぁ。
少しでもプロに近づけるようがんばろうっと。
投稿元:
レビューを見る
ちょっとした考え方の違い、それが仕事において大きな差になる。仕事のアマ、仕事のプロそれぞれの、あらゆるシチュエーションでの発想法と解説が書いてあります。
なかなか、目から鱗でした。
へーっと思うことも多かったし、痛い!と思うことも多かった。
とにかく私はまだまだ「仕事」もしてるといえない研修の身、これからもっと工夫して仕事してみたいな!そんな気にさせてもらえた一冊です。
投稿元:
レビューを見る
クールで格好良いと思う考えや正論でいいと思われる考えがーアマの仕事ーであることが多く
基本通りや泥臭いと思われる考えがープロの仕事ーであることが多いことに
改めて感じさせられます。
全てにおいて、感じましたのは、結果を大事にするーアマと
結果を導きだす過程を大事にするープロとは、その奥深さが違う。
投稿元:
レビューを見る
まず、本の構成が大変読みやすくて面白い!
左側のページの1行目が「仕事のアマの定義」2行目が「仕事のプロの定義」そして解説はすべての項目がページの表裏2頁内でまとまっているという構成です。つまり、本をパラパラとめくり左側のページをみているだけで、すべての内容がみられる構成になっています。また、本を読み進めながら、1行目のアマ、2行目のプロ、「自分はどっちかな?」と考えながら読むと、チェックシートのようにも使えて大変面白いと感じました。
投稿元:
レビューを見る
・視点の高さ、確固とした倫理観、あらゆるリスク想定。
・頭を使って、足を使って、汗をかき、多くのアイデアを創出せよ。
・本質をつかみ、的確な回答を。
投稿元:
レビューを見る
好きな言葉
・好かれなくても、信頼される人
・「成功する人」ではなく、「成功できる人」⇒分析力
・指示待ちにならないこと
投稿元:
レビューを見る
人間力を身につける近道は、一流の人や本物と深く接触することです。仕事で尊敬すべき一流の人がいたら、直接会ってみましょう。その人の仕事ぶりから、話し方、振る舞い方、生活ぶりまで学ぶのです。
その中で私がしたことといえば、可能性のありそうなコアとなる人材を数人選び、この人たちを徹底的に鍛えることでした。100人の会社で五人程度の人でしょうか。10人の組織であれば、ひとりでいいと思います。私はこれを「5%社員の法則」と呼んでいます。
あえて勉強しないと身につかない知識が不要というわけではありません。しかし、幅広く勉強する必要はありません。今後1年以内に必要となるであろうスキルや知識に限定し、集中して勉強すればよいのです。
トップを目指す若い社員のみなさんにお伝えしたいのが、「みずから喜び、人から感謝される仕事をしなさい」ということです。感謝は、私たちが提供することのできる、最高の仕事、最高の商品です。
いま経営陣や上司に求められるのは、部下が夢を育てていけるような言葉を投げかけ、その機会を作り出すことです。
部下達の熱意を高め、主体的に働くような人材に育ってもらうにはどうしたらよいでしょうか。最も手っ取り早いのは、行動で示すことです。つまり上司であるあなたが、熱心に働いて「よい見本」となることです。「あの人は私の三倍働いている」と思わせられれば、部下達はあなたを見習って熱心に働き出します。行動は、言葉よりもストレートに相手の心に響くものです。部下達の心を動かしたいのなら、まずあなたが部内で誰よりも仕事をすることです。質においても、量においても部下を凌駕するだけの仕事をこなしてください。
日頃から部下達の仕事ぶりをしっかり把握していれば、褒める点はたくさん見つかるはずです。よい部分が見つかったら、言葉を惜しまず、しっかり褒め称えましょう。適切な評価は、「修行時代」の部下達にとっては、大切な栄養となり身体の奥に染み込んでいくはずです。
たとえば、「タイトなスケジュールで資料を作成してもらったけれど、適格にポイントがまとめられていて、取引先にも好評だったよ。ありがとう」とか、「やっかいなクレームに冷静に丁寧に対処してお客様を納得させたのはさすがだった。君も成長したね」といった具合に褒めてみてはどうでしょう。いつ、何をしたかと、どう評価しているのかを細かく伝えるだけでも、生きた言葉になってきます。
部下には、あなたの仕事のやり方、価値判断、スキルなどをしっかり教え込んでいってください。これには時間も手間もかかります。人によって得意や不得意はありますし、仕事の経験にも差がありますから、そうした状況に応じてフォローする必要はあるでしょう。「自分の手足」ではなく、「自分の分身」となる人材を育てることができると、その後の仕事は大きくなります。
リーダーが責任を持って最終決断をしていくやり方にかえなくてはいけません。会議の目的とは、「誰が、いつまでに、何をすべきか」を決めることです。
成功事例から学ぶ。
会社側から見た理想の上司は、ネチネチと部下達の仕事ぶりをチェックして、細かくダメ出しする、いわゆる「うる��型」の上司です。物わかりのよい上司とは全く対照的なタイプなのです。部下の日々の業務に気をはらい、ミスがあれば、そのたびに指摘し、同じミスを繰り返せば徹底的に注意する。私が求める現場リーダー像も、「うるさい、細かい、しつこい」そんな三点セットを備えた、部下にとっては、煙たく怖い存在です。
仕事のプロ、特に経営レベルで際立った技量を発揮しているプロ中のプロには、ある共通点があります。それは、比較的若い頃から、一流の人物との交流があり、その薫陶を受けているという点です。一流の人物の言動に間近で接することで、ビジネスのスキルや能力を伸ばすだけでなく、人間としての幅が広がっていくのだと考えられます。社内にいいる一流の人物に接触するのが早いでしょう。また、仕事を通じて知り合った一流の人と親しくさせていただき、折りに触れ、教えを請うてもいいでしょう。
人脈はどのように築けばいいのでしょうか。答えは実にシンプルです。毎日出会う人と誠実に接すること。そうすれば人脈は自然にできていきます。
上司が部下の精神的、身体的状況を把握しておくことは、組織の目標を達成するためにも、順調に日々の仕事を進めていくためにも、大変重要です。子供が生まれたばかりで、よく眠れないという社員がいるでしょう。週末は地方の実家との間を行き来して、老親の介護や看病をしなくてはならない社員がいるでしょう。そうした社員が、やれる範囲で最大限に力を発揮できるように、配慮しなくてはなりません。
投稿元:
レビューを見る
身近なケースを挙げ、プロとアマの違いを解説していくスタイルの本。管理職や経営者向け。出来ない人を叱るのではなく、見込んだ出来る人を叱ることで全体の士気を上げるとか、社員が廊下の端を歩き出したら危ないとか、読みものとして面白いのが良い。また誇張や自己陶酔もなく、筆者が実直に仕事と向かい合ってきたことが分かるので好印象。すぐに実践できるものでなかった点が残念。
投稿元:
レビューを見る
チェック項目16箇所。将来プロ社員になる人向けの本。プロとアマの決定的違いと実践的な行動と思考の差を明確に示している。多くの知識を得るよりも本物に触れて人間力をつける。仕事に対する熱意は熱意ある言葉に表されるより準備の周到さに表される。できないのは能力の限界ではなくまだまだ未熟だから。面白い仕事に出会うより今やっている仕事の面白いところを見つけ出す。上司はあまり動かず部下にどんどん仕事を任せるよりも部下の3倍働く。説明上手より聞き上手・・・たた聴くのではなく、要所で的確な質問を差し挟み必要な情報を聞き出す。相手のことを知ろうとするよりすでに知っている。行き詰ったときに奇策・妙手をさぐるより原理・原則に立ち返る。それはできないと言うよりできることできないことをはっきり伝える。毎朝その日の会議やアポイントの確認をするより仕事をやる前に何のためにやるのか考える。商品を売るより、満足感を売る。商品を売るまでが勝負より商品を売ってからが勝負。一番役職の高い人と交渉するより実際の決定をするのが誰かをしっかりと見極める。仕事上の関係として割り切るより社員の性格やプライベートを知っている。
投稿元:
レビューを見る
1つの事例、ケースを想定し、仕事のプロであればこう、仕事のアマであればこうということを、1つにつき2ページで述べている。
比較し、具体例を提示し、シンプルに要素を説明することは素晴らしく、理解しやすい。
だがシンプルが故にひとつひとつが薄くも思え、物足りなくもある。また、章ごとにテーマは決まっているが、話がすぐに切り替わるこたは、少し疲れた。
本著においては、自身の課題である業務のスピードアップについての意識は高まり、感じたことを実践している。これは有益。
その他は考えていたことへの自信が深まったというところ。
投稿元:
レビューを見る
会社の目標、それはずばり利益を上げることです。すべての企業活動は最大の利益を上げることを目指しています。そして、より効率的に利益を上げていくために、さまざまな具体的な目標を掲げるのです。
本文より・・・目標が定まっていないと、熱意も湧いてきません。いま経営陣や上司に求められるのは、部下が夢を育てていけるような言葉を投げかけ、その機会を創り出すことです。
行動は、言葉よりもストレートに相手の心に響くものです。部下たちの心を動かしたいのなら、まずあなたが部内で誰よりも仕事をすることです。質においても、量においても、部下を凌駕するだけの仕事をこなしてください。
指示待ち人間に手取り足とり教えるのは、むしろ逆効果です。「利益を上げるために、自分はどうすればいいのか?」目標を実現するための業務の執行計画書を作ってもらい、どの仕事をいつまでに上げるかを決めてもらいます。
「自分の手足」ではなく「自分の分身」となる人材を育てることができると、その後の仕事は大きく変わります。・・・
――
どんなに仕事ができる人であっても、上司の顔色を窺っているいる人は、自分の分身として信頼することはできません。「より大きな目的(会社の目的)を理解し、経営者と同じ価値観で判断できる人をどれだけ育てることができるか」それが、これからの厳しい時代に生き残っていくために必要なことなのだと思います。
「自分に与えられた仕事が、より大きな目的(会社の目的)にどのように繋がるのか?」それを考えずに仕事をする社員など、必要ない時代がそこまで来ているのかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
仕事のプロとアマでは、同じ状況に置かれた時の対応に違いがでてくる。
そしてその違いがどのような結果につながるのかと言う事を解説している。
全体を通して共通していることは、仕事のアマは発生したissueに対して直接的なアプローチを行ったり、全員で頑張りましょう。という対応をする。しかしプロはissueに対して、俯瞰、複眼的な視点を持ち、全体最適につながるキモを見つけそこに集中して対応する。
投稿元:
レビューを見る
素直さとは、イエスマンではなく、未知や未経験のことに拒絶や先入観の心をもつことなく受け入れ貪欲に吸収すること。
5%の人がやる気になれば十分。
忘れた目標は達成されない。毎朝To Doの確認だけじゃなく、毎朝、その仕事の目標、キャリアの目標を思い出し、その仕事がどんな意味があるのか、目標にとってどんな意味があるのか、考える