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巨大施設や構造物をつくったり購入するのに必要な金額と同額で、他のものがどの程度買うことができるかを比較した本です。
日本の将来は経済成長が期待されない中で、国民から集めた税金をもとに作成する予算において、今までのしがらみから脱却して、国民に必要なものは何かを考えさせられた本でした。
以下は気になったポイントです。
・ジェット戦闘機(F15)1機で、ドクターヘリ(5億円)は24機購入できる(p9)
・戦車(90式)1両で、農業用トラクター(470万円)は、170台購入できる(p11)
・地雷310個で、地雷探知機1台(20万円)を購入できる(p13)
・護衛艦1隻で、マグロはえ縄漁船(最新鋭漁船:3.4億円)は188隻購入できる(p15)
・核爆弾1個で、産業用ダイナマイトは 7.1万本候購入できる(p21)
・日本の水田総面積:260万haのうち、使用されているのは168万ha@2005、水田の経済的効果(300万円@ha)は補助金額(45万円)の6.7倍(p31)
・医療費とたばこ代金の総額は575万円、吸っていなかった場合の医療費は29万円なので、たばこを吸わないと546万円の出費が抑制可能(p55)
・1年間、毎日1時間ずつサービス残業すると、給料の1.9か月分になる(p59)
・白熱電球をLED電球に付け替えると、4.9倍コストが抑制可能(p67)
・往復3時間通勤は、1時間通勤と比較して、1年間で約94万円のコスト高(p71)
2012年2月25日作成