投稿元:
レビューを見る
2011 2/9読了。WonderGooで購入。
学者バカの若者たちと古代遺跡から発掘されたお姫様が出てくる、ファンタジー冒険物。
主人公は学者バカのバカに振り回される・・・のかと思いきや、当の主人公も同じ穴の狢だったというw
だからこそ、このオチはなあ・・・いやあ、しょうがないよ、それやられたら親でも討伐するくらいの心持ちじゃないと研究者とかやってられない、っていうね。
研究は人の命より軽いが、研究者倫理を軽んじる者の命よりは重い、っていう・・・あー、でも登場人物どいつもこいつもそんなもん守ってないなあ、腐った学府だなぁ。
投稿元:
レビューを見る
“カイルは黙ったまま、腰のホルスターから獲物を引き抜いた。
獲物――鏡筒に竜を模した装飾をあしらった魔導万華鏡<カレイド・ショット>、≪ドラゴンライド≫だ。
魔導万華鏡は、筒型の万華鏡に引き金と手で握るための鏡把をつけたものだ。ただし、万華鏡の内部にはめ込まれているのは希少な魔法銀を魔防硝子に蒸着させた特殊な鏡で、後部のシリンダーに入れる物体も本物の魔力を秘めた魔晶石だ。カイルの≪ドラゴンライド≫はツーミラー/スリーミラー切り替え可能の改造型で、ヒンスリー学院への入学が決まった際、母の友人である万華鏡技師が合格祝いに作ってくれたものだ。
魔導万華鏡の鏡口を金髪の少年に向けてまっすぐに構え、引き金に人差し指をかける。現在はツーミラーに設定してあり、シリンダーには雷属性効果を秘めた雷光石と物理的効果を与える顕現石の組み合わせが装填済みだ。
レナートスは鼻先に出現した鏡口に態度を一変、及び腰になった。
「ま、待ちたまえアークスくん早まるな。遺跡に入る前に村の人間に顔を見られているし、ここに来ていることは父もビアンカくんもイライザ女史も知っているし、外には私の雇った作業員たちが待機しているし、つまり何だ、よくないことばっかりだぞ冷静になりたまえっ!」
「冷静になるのはおまえだレナートス。落ち着いて自分の発言を振り返ってみろ」
カイルは魔導万華鏡の鏡口をレナートスの無駄に高い鼻にごりごりと押しつけた。”
魔法銃とか、考古・歴史学辺りがちょっと新鮮。
カイルとレナートスのやり取りとか面白いし、レナートスの性格も結構楽しい。
イラストも素敵。
“「あの建物の中には、まだカイルさんのお父さまとレナートスさんがいるのでしょう?無事に逃げられる確証もないのに、放ってなんておけません。二人とも、カイルさんにとってはかけがえのない人なんです!どうか助けに行かせてください!」
涙目での訴えに、カイルとイライザとビアンカはほぼ同時にネーフェの誤解を理解した。
「あー、そういうことねー」
「ネーフェオリー、君は誤解している。カイルが一号棟に突入したがっているのはそういう理由ではないと思」
「――ありがとうネーフェ!」
カイルはビアンカの呟きを無視し、イライザの指摘を遮って、ネーフェの手を取った。貴重な賛同者を逃がすまいと両手でしっかりと握りしめる。
「正直あの二人を『かけがえのない』なんて気持ち悪いけど、君の言うとおりだ、放ってなんておけない。いまここにいる人間で結晶獣と戦い慣れているのは僕くらいだ。つまり僕にしか結晶獣……じゃない、父さんとレナートスは救えないんだ!だから行かないと。絶対に結晶……じゃなくて父さんたちを助け出してくるから、君はここで待っていてくれ」
「いいえ、わたしも行きます。災厄の種は我が父がわたしに託したもの。だとしたら、わたしには託されたものを処分する責任もあるはずです。足手まといには決してなりません。それに、災厄の種の実物を知っているのはわたしだけです」
「わかった、一緒に行こう。君のことは僕が死んでも守るから」
「カイルさん……」
頬をほんのりと染めて見上げてくるネーフェの手を引いて、カイルは駆けだした。
「じゃ、あとは頼みますね先生。あとビアンカも」
「待て、私は了承した覚えはないぞ!戻れカイル、ネーフォリー!」
イライザの制止の声を無視して、カイルたちは研究一号棟に向かった。”
投稿元:
レビューを見る
なんとなく手に取りましたが、普通の魔法ものではなかった。模倣の発言方法にも、色々と凝らしていると思ったし。万華鏡を使うという発送は面白い
投稿元:
レビューを見る
RPG的な冒険ものの部分とライトノベル的などたばたコメディ部分が主人公と相棒の個性振り分けと発揮の面でちぐはぐな作品
作品背景としてはそれなりに魅力あるが類似仕様の『東京レイブンズ』のようには先に信頼して期待できない