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爽やかで強かでほんのりと浪花節なお仕事小説。
主人公の「哲司」の最初の登場は最悪かつ、行き詰まりの
典型のようなしょーもない男だったのが嘘のように
グングンと成長する様が読んでいても気持ちいい。
そんな都合良く行くかい!! という真っ当な意見など
放っておいて、ひたすら彼の成長っぷりと、その友人の
「伊部」くんとの奇妙な友情、そして共同作業を
ニヤニヤしながら読むのが...きっと正解w。
だってどーせ時間を使って読むなら楽しい方がいいし、
そうさせてくれるストーリーだしね。
実際会社でイチ社員として働く現状の自分と
照らし合わせると今作の会社は本当に夢の様な
世界だし、実際は会社なんてガッチガチで現場や
社員の個々の意見なぞ伝える場すらない。
実際に現職場は1mmもないしw。
今まで逃げてばかりいた「哲司」は今回は逃げずに
留まって戦った。
そんな「哲司」と「伊部」を羨ましくしく思う。
...うちの社長も...変わってくれないかなーww。
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現実の仕事って、なかなか思うように行かずにジレンマに陥ったりする。
もしも他の会社だったらうまくいくかも・・そんなことを想像したり。
しかしどこの会社もフタを開けてみれば似たようなもの。
三川と伊部がお互いの利益のために交渉し、三川が身代わりで働くことに。
その中でポジティブな発想で、三川が実績をあげていくところが何ともうれしい。
やはり何事も工夫すれば、困難なことも乗り越えられる。
「迷わず働け」・・このタイトルだけでも前向きになるね(笑)
毎週、翌日からの仕事のことを思い憂鬱になる日曜日の夜にでも読もうかね・・。
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かつての高度成長期の姿を描いた城山三郎の著作を読んだような気分。
面白かったら別の作品も読んで見ようかと思っていたが、しばらくはいいです。
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借金取りに追われた男がうり二つの同級生と出会う。新しい就職先に気が進まない同級生の身代わりとなって入社した男は…。またまた「白山本」。「ひなた弁当」同様のハートウォーミングなお話でほっこりさせられるのですが、「人生こんな簡単にいくはずないよね」という読後感もまた同様です(笑。
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プー太郎で借金取りに追われる主人公がひょんなことから、同級生の替え玉社員として働くことに。
最初の設定に「ありえねー」って叫ぶ間もなく、次々と「ありねー」出来事の連発。そんな都合の良い人生なんてありえないけど、働けば何とかなるというのはそうかもしれない。
日曜日の夜、月曜からの仕事のことを考えるより、「笑点」を見て、この本を一気読みすれば、ハッピーな1週間を送れるかも。
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またもや一日で読んでしまった。
通常ではありえないドタバタなコメディーだが、非常に親近感が持てる。
たぶん映画化してもいけんじゃね?と思うのは自分だけか!?
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ヤクザに借金返済を迫られていた哲司は、中学の同級生伊部に偶然出会う。これから入社する会社に嫌気がさしていた伊部。彼とうりふたつだった哲司は代わりにその会社で働くことにする。伊部と偽って会社に職を得た三川だったが、知略と要領の良さを発揮して続々と大きな仕事をものにしていく。実家が裕福な伊部とは口裏を合わせて順調にいくかに見えた偽会社員生活だったが…読むと仕事をするのが楽しくなる小説。
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テーマがありがちだし、キャラクターにも
惹かれず、ストーリーも想像通り。そこまで悪く無いけどなんか消化不良。
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『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005)など映画のノベライズも手がける作家・山本甲士。隣人と凄絶な嫌がらせの応酬をする『どろ』がかなり面白かったので、本作もタイトルに惹かれて買ってみました。
主人公の三川哲司は、高校卒業後に実家の塗装屋を継ごうとするも堪え性なく、父親と喧嘩して家を飛び出す。文中に年齢は出てこないけど、おそらく25歳を過ぎたあたり。行き当たりばったりの生活で借金をつくり、ヤクザから返済を迫られる。このままでは大阪湾の底に沈められそうだが、どう考えても金を用意できそうになく、焦っていたときに見かけたのが中学の同級生・伊部大生。伊部とはさほど仲が良かったわけではないが、好きな歌手が一致していたという点でのみ繋がっていた思い出がある。お人好しの伊部ならば金を貸してくれるにちがいないと、下心ありありで声をかけると、伊部は悩み事がある様子。一流大学を出て大企業に就職したはずの伊部は、メンタルを患って退職したらしく、体裁を気にする父親から無理やりコネで別の会社に就職させられたのだ。新しい会社に行きたくないと言う伊部に、三川は自分が伊部になりすまして働くことを提案。それを実現させてしまうのだが……。
この三川という奴が最初は恐ろしく腹黒くていい加減な奴。こんな奴とは絶対友だちになりたくありません。が、伊部と共に暮らしながら働くうち、かつての自分がいかに逃げてばかりだったかを思い知るようになります。読んでいると、営業という仕事の面白さも感じるように。
いささか柄の悪い大阪弁が飛び交う会話に、著者はてっきり大阪の人だと思っていたら、関西は関西でも滋賀出身、しかも九州の大学にかよっていたそうで。それが信じられないほど、出てくる地名はピンポイント。三川が住んでいたのは吹田、伊部が住むのは高槻。足を運ぶのは平野で、呼び出されるのは東大阪、飲みに行くのは十三と、大阪に土地勘のある人なら読む楽しさ倍増であること太鼓判。ぐだぐだ迷わずに働きます。
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ヤクザに借金返済を迫られていた三川哲司が、偶然出会った三川と見た目が似た中学生の同級生でこれから入社する会社に嫌気がさしていた伊部大生の代わりに建設系の会社に入社し、伊部とも協力しながら奮闘するというストーリー。
主人公の三川のやんちゃぶりにはあまり感情移入できなく、ちょっとご都合主義的な展開すぎるところはあったが、2人の青年の成長物語として爽快で、読後感は悪くなかった。三川の逆境でもめげない行動力には見習いたいところがあった。