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金大中自伝 1 死刑囚から大統領へ みんなのレビュー

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紙の本

日本人が、まず、襟を正して読むべき本

2011/06/04 05:24

7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 1973年に金大中氏が1回目の亡命をした際の記述です。
「われわれの国が日本に併合されるときにわれわれの祖先に勇気が欠けていたために百年のちのいまもその苦痛が継承されています。もし日本に併合されなかったら国土分断もなかったはずです。私達は当時の父親たちの不甲斐なさを怨んでいます。だから今再び私たちが子孫から恨まれるようなものにはなりたくない。」
 生涯を費やし、民主主義と民族統一を求める闘いを続けた金大中氏でした。
 氏と言えば、誰でも日本滞在中の拉致事件がまず思い浮かぶところですが、この自伝からもわかるとおり、この事件以外にも、氏の政治活動は数々の妨害工作を受けています。氏は、何度も死に直面し、何度も身の拘束を受けています。それでも、意を曲げることをせず、闘い続け、そのためにさらにまた迫害を受けるという生涯だったのです。
 氏の説く民主主義は多くの人の心を打ちます。ソ連をはじめ相次ぐ社会主義国の崩壊の際も、社会主義の敗北というとらえ方ではなく、民主主義に敵対する全体主義の敗北という解析をし、多くの人に受け入れられました。常に人民の生活の目線から、人民のための社会を考え、求める人だったのです。
 韓国においては、第二次世界大戦後、軍をバックにした独裁政権が長く続きました。民主主義とは決してあい入れない強権的な政治統治が続けられました。しかしその独裁政権も、氏の闘いのおかげで、いまや終止符が打たれています。韓国が民主的な体制で先進国の仲間入りをしようとしているいまがあるのも、氏の大きく貢献するところです。
 しかし、氏の求めたもう一つの柱は実現していません。民族統一です。
 再度、本書より、氏の言葉です。
「朝鮮戦争は骨身にしみた。何のために戦い、何のために死ななければならないのか。・・・思想とはいったい何なのか。思想がどうして、人間を野獣に変えるのか。個人と民族の幸福の上に、思想が君臨しなければならないというのか。」
 民族同士が争わなければならなかった朝鮮戦争で、氏は大きく心を痛めます。さらには、その後のベトナム戦争においても、韓国は南ベトナムへの国軍の派兵を行います。同じように民族が分断され闘わされている国への自国軍派兵を、氏はどれだけ悲しんで見ていたことでしょう。
 氏が進めた太陽政策による南北雪解けムードも、いままた逆風が吹き始めた状態です。世界中で最後に残されたこの民族分断国家の問題解決に向けて、各国はあらゆる手だてを尽くすべきです。
 そして中でも、日本のすべきことは大きいはずです。冒頭の金大中氏のの発言を再度読み返してみましょう。この件に関しては、日本には大きな責任があるのです。直接的な原因者なのです。日本の無関心は許されません。
 この大著を、少しでも多くの日本の人が読むことを期待します。

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2013/08/16 09:47

投稿元:ブクログ

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