投稿元:
レビューを見る
やっぱりおもしろい〜〜!!このシリーズ、もっと評価されてもいいんじゃないかなあといつも思うんだけど。一見、なんの関係もなさそうな事件がだんだんつながって、過去の事件と結びついていることがじわじわわかってくるところがスリリングで。このシリーズのファンなら、あああのときの!という。どうなったかと思っていたんだよなー!という謎が解決するのがよかった。そしてベントンの例の事件についても、そんないきさつが!というのがわかって。ちゃんとシリーズとして話がつながっているところがリアル。ストーリーのなかでも時が経っていて、9.11とかネット犯罪とかそのときどきの社会の情勢が反映されてるのも読みごたえがあるなと。そして、人生とか過去とか、過去のあやまちとかそれを許して先に進むこととか、いろいろ考えさせられる。登場人物たちの内面がこまかく描かれているのがいい。シリーズ長いので、他人ごととは思えないような。で、またみんなこれからどうなっていくのーー?!と思わせられて。また次作が楽しみ。だれにけなされてもわたしはこのシリーズが大好きだ!どうでもいいけど、イタリアでベントンにケイがプロポーズされた話って前に出てきたっけ? 読み返したい!とか思った。ミーハー……。
投稿元:
レビューを見る
筆者は完全スカ―ペッタに自分を投影しているんだろうなぁ。
面白いけど、ちょっと鼻につくところがあります。
スカ―ペッタシリーズは大好きだけど、スカ―ペッタは嫌いかな。
ルーシーや、マリーノが好き。人間らしいから。
投稿元:
レビューを見る
なんとなく、今回野放しになった人たちは、また今度毒矢を放つような気がします。でもその時自分は、それが誰だったか忘れているようと思います。でも、このシリーズを読んでしまうのでしょう。
投稿元:
レビューを見る
結局最初の方に見つかっていた特殊な腕時計をルーシーが解析して、トニーの死の前後の状況がわかり、解決へと進む。
シャンドンが裏で糸をひいているかもという話が出ると、突然シャンドンが直接スカーペッタを襲い、あっという間にベントンに撃たれて死ぬという面白みのない展開。
結局ベントンの過去を精算するための話と思える。
投稿元:
レビューを見る
またシャンドン一家?もう狼男は飽きたよ。と思いながら読み進めたら、煽るわりにはあっさり狼男死んでしまった。カーリーとか最後どうなったのか知りたかった。
投稿元:
レビューを見る
うん、なかなか良かったです。
いろいろと棚上げしていた謎が一気に解けて、少しケイとベントンが幸せそうで、良かった。
投稿元:
レビューを見る
ルーシーは同性愛者の恋人に、マリーノは異性の恋人に毎作品悩んでいる。
ベントンとスカーペッタが長年憎んでいた犯人が今回あっけない最期をたどる。
更にスカーペッタのパスワード保護を解除してあるスマートフォンが盗まれる。その中には犯罪現場写真や捜査状況メールなと、公私ともにあらゆる情報が入っていた。どんな微細なことにまでも留意しなければならない検屍官のスカーペッタがすることとは考えられない。17作まで読んできてファンとしては、それはどう見てもあり得ないでしょうと言わざるを得ない。どうしたんだ!パトリシア・コーンウェル! スカーペッタがパスワード解除のまま使用するなんて考えられないよお。
そしてモラルや法律に関係なく正義をかざし、してはいけないことを躊躇なくやってしまうルーシー、それができる能力をもっているばっかりに。自制心をコントロールできないルーシーの先が破滅に向かっているのではないかと今後がとっても不安です。
投稿元:
レビューを見る
検死官シリーズ読み始めたころのワクワク感はもはやなく。なんか今回は話も地味だったし。あと、最近ベントンがめんどくさすぎる。
投稿元:
レビューを見る
この作品でやっと狼男編終了。
いつも思うのだけど、一作できちんと決着つけてくれないからだらだら続いてしまうんだろうなあ。
本作を狼男が脱出後に直接繋げた方がよかったのではないだろうか。
投稿元:
レビューを見る
(上巻より続く)
まあ、とにかく行方不明になってた凶悪犯が、
倒されて良かった。
最後のクリスマスのシーンが幸せそうなのも良かった。
マリーノは専用のパスタ用ソースを、ケイに作ってもらえてたし。
投稿元:
レビューを見る
このシリーズに4年ほどの不在期間を置いてしまった。そのおかげでシリーズというものが呼び起こすインタレスティングの多くを自ら損なわせてしまったように思う。シリーズの際立った特徴や、独特の、陰性の空気感などは忘れ難いものの、細かい心理描写に重きを置くこの小説シリーズのデリケートな側面については、過去の流れを取り戻すのに時間がかかった。ただでさえ手こずることの多い精緻な作品シリーズであるのに、自ら、検屍官ケイ・スカーペッタ宇宙への浸透の難しさを増やしてしまった。シリーズは5作ほどこの後に行列をなし、ぼくに読まれるのを待っているらしいので、本シリーズへの贖罪のようにしばらくはこの苦しい時間に耐えようかと思う。
さて、長いことこのシリーズの翻訳を務めていた相原真理子さんが降板、シリーズの翻訳は、前作『スカーペッタ』以降、ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズでお馴染みの池田真紀子さんにバトンタッチされている。残念ながら、本シリーズでとても馴染みのあった相原真理子さんは、2010年の1月、62歳という若さで死去されていた。遅きに失したが冥福を祈る。
しかし、おかげで池田真紀子さんには悪いが、やはり読みにくさを感じてしまう。おそらく相当の難物であろう本シリーズの翻訳を、さしもの池田真紀子さんと言えども、相原翻訳に慣れた身には何か違和感が感じられ、読みづらさというようなものを否定することはできなかった。固い文章でびっしり埋められたページの窮屈さは、もしかしたらコーンウェルの意図するところでの読者に対する挑戦的な壁となるのかもしれないが、相原さんの翻訳はもっとそれを砕いて聞かせてくれるマイルドなところが強く感じられたように思う。
個人的なことを少し。
富良野駅前はもうすっかり変わってしまったが、昔は、ドラマ『北の国から』そのままの田舎町の駅前の風情だった。ぼくは営業の拠点として、今はもうない昔風のホテルによく投宿していたので、駅前通りにある気の置けない酒場で独り飲んでいたのだが、馴染みの女性店員とよくコーンウェルの新刊の話で盛り上がった。お互いにこのケイ・スカーペッタ・シリーズを何年も読んでいるのだが、彼女はぼくのようにミステリ読みではなく、たまたま本シリーズを読み始めたらやめられなくなったという。昼間は農家でジャガイモ洗いの仕事をし、痛んだ腰を片手で叩きながら、夜には酒場の仕事を手伝いに来ている三十代の女性であったが、こういう人にもスカーペッタは読まれているのだ。
その後、その女性は札幌のデパートに職を見つけ、富良野盆地の住人から一気に大都会の生活者となっていったのだが、富良野に時々顔を見せては友達の子供たちにスキーを教えたりしたかと思うと、また仕事場に戻ってゆく、というようなこと繰り返していると、風の噂に聞いた。だから、ぼくはスカーペッタを読むたびに、その女性の、お世辞にも美人とは言えないカントリー・フェイスを思い出し苦笑いする。
個人的に過ぎたかもしれないが、要するにそれほど万人に愛顧されたシリーズであるということが言いたいのだ。書店をすら見つけるのが難しい、富良野という小さな街の片隅で見つけた愛読者は、まさに本シリーズのおそらく氷山の一角であり、その実、これらのスカーペッタ作品は世界中で人気を得、当たり前のように女性検屍官の活躍するシリーズとして読まれているという事実を。
さて、だからこそ、ではないが、それだけの人気に対して、この読みにくさは何なのだろう、とぼくは疑念を覚えている。本シリーズの欠点とも言えるのだが、パトリシア・コーンウェルという作家は、広げすぎた大風呂敷を畳み切れずに未解決のまま先延ばしにする。それも頻繁に。だから相当に昔の、何作も前の事件や出来事を引きずってゆき、それらのことをフラッシュバックしては回想し、会話に乗せ、過去の思い出で人と人とを対立させ、情念を衝突させ、現在の事件を放り出してまで、陰湿なホームドラマめいた複雑な時間を多く作り出す。ケイのヒステリックな怒りに多くのページを割いたりもする。
一人称の小説として始まりながら、『黒蠅』以来、改めて固定したかに思える三人称描写だからこそ、ケイのみならず、ルーシー、マリーノ、ベントンなどなど、それぞれの思いにまで描写のメスを入れることで、事件捜査そのもの以上に懐疑的で、距離感があり主要キャラたちの互いの信頼が薄いように感じられる。それぞれの人間を結ぶ愛情や絆は深いのにも関わらず、彼らの会話は常々丁々発止の緊迫した駆け引きのように見える。余裕のない自己保存本能のもたらす闘争のようにも見える。
さらには、過去からの宿題であったシャンドン・ファミリー(今では懐かしく、錆びて、朽ちているようにしか見えないネタではあるが)の生き残りの影が見え隠れする。すべてのピースが完全に収まるまでのあがきや苦しみによってページは埋め尽くされ、キャラクターたちは混迷し、化かし合い、労り合い、ばらばらになったり結束したりを繰り返す。そうだった、これがスカーペッタ・シリーズなのだったと、ぼくは改めて思い出す。
難物の仕掛けではあるが、科学捜査の手順や組織、施設、職員といったアメリカの事件捜査のある側面に対しては、誠実なスーパーなリアリズムに徹している。TVドラマ『CSI 科学捜査班』のようにシステマチックでスタイリッシュな追い風には乗らず、政治や組織対立を絡ませて地に足を着ける。男性作家以上にハードでリアルな男尊的世界を、女性の視点に強くこだわりながら描く女流作家の作品群であるからこそ、本シリーズは、世の、働く女性読者のシノプシスに働きかける何かがあるのだろう。男性読者にとっては、リアルでストロングな女性による女性のための、ともすれば恐るべき人気シリーズとして成長し続ける世界である、と言うべきなのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
なんか、終わった感がある結末。でも、シリーズは続くんですよね。
なんか、強大な敵を追うという、シリーズ物には典型的なプロットになってきた感じがします。次の強大な敵が出るんでしょうか?
投稿元:
レビューを見る
メインキャラ達の設定が唐突に変わるのはもう諦める&シリーズものの惰性も割引いたとしても、今作はなんかとっちらかって散漫。ばら撒いたエピソードは回収されず、全部奴のせいでした…みたいな。
せめてもうちょっとミステリ的な面白さが欲しい。
投稿元:
レビューを見る
前半は、ただ読んでいるみたいな感じだったけど、後半に来て過去の事件との(それも因縁の)関連性が明らかになってきて俄然読むのに意欲的になった私。ようやく解決?!長かったですね。
投稿元:
レビューを見る
そう来たか…と脱力。
上巻まではいろいろ思わせぶりな事件が、下巻になると途端にしょぼくなるパターン。
この作品の事件にいたっては、必要なくない?レベル。
本筋の事件の黒幕は、以前に対決した犯人で、ベントンの一件にも関与していたくらいの大物。
いつの間にかいなくなったな、いいのかな、と思っていたら復活したけど、その扱いにはもう大物感は全然ない。
心の中で疑っているけれど、口に出さないせいで疑いが晴れることがない。
ケイとベントン。
ケイとルーシー。
ルーシーとジェイミー。
この辺のねちねちした心情をなんとかするだけで、ずいぶんとすっきりして読みやすくなると思うんだけど。
そして、ボビーはどうやってハンナの父に気に入られるようになったのかとか、ハップ・ジャッドはなぜ、どのように死んだのかとか(死んだとしか書かれていない)、その後のカーリーやドディがどうなったのかとか、エイジ―の破滅の真相とか、そういうことをきちんと書いてほしい。
広げた話を投げっぱなしで終わらせるから、今回のような事件になっちゃうんだよ。
全くさあ。