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後輩がtwitterで紹介していた本。
学生の甘さを思い知らされる一方で、「よし、やったろ」ってなる本でもあるらしい。
自分はどう感じるんやろ?
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先が気になり一気に読了しましたが,最後は何でも詰め込みすぎの感が否めませんでした。
面白いけど,全体的に荒削りな物語かな…。
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左遷された記者とプロ棋士を目指す33歳のお話。とっても面白かったけど秋葉に感情移入する分、真田と静が夫婦だったことが物凄くショック。素直に喜べないというか、なんかひっかかってしょうがない。話に引き込まれて夢中で読んだけど、最後はすっきりしないなぁ・・・。
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エピソードとキャラクターに構成が追いついていないけれど、それは物語の力を示すことだと思う。それよりかはここまでカタルシスを期待させるストーリーなのに、ラストの展開でカタルシスを阻害したのが不満だった。
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笑ったり、ほろりときたり、
少し感動した所もありました!
あまり深く考えずに物語そのものを楽しめました。
私が電車内で読んでいた時に、
登場人物の真田と秋葉の会話に、可笑しくて
我慢したのですけどニヤけてしまいました。
一生懸命に渋い顔をして我慢したのですが、
堪えきれずに、しばし下を向いて笑いました。
まるで危ない おっさん お兄さんになってしまいました☆
他の人のレビューを見ると、皆さん厳しいですけど
私個人的には面白かったです。
将棋を知らなくても大丈夫ですよ。
こういう人情が伝わってくる本っていいですね。。。
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新聞社の花形である社会部を担当していた秋葉は、上司の意向で文化部に異動させられることに。仕事に対する意欲を失っていた秋葉であったが、将棋の記事を担当することになり、そこで様々な人々と出会うことになる。一方本作の主人公である、真田信繁は、幼少の頃家族を失い、33歳にして家と職を失った。希望が無い状態で、プロ棋士の編入資格を得るために、試験に挑戦するか迷っていたときに秋葉と出会い挑戦を決めた真田。8戦のうち6戦以上勝たなければならない厳しい状況の中で、真田の挑戦の結末は・・・!? (2011.3.21)
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型破りのチャレンジャー棋士が登場する将棋小説。第5回小説現代長編新人賞受賞作。巧みなストーリー展開と共に、元新聞記者だったという著者の関西風・骨太のユーモアが、随所に光る。二枚目が主役の小説ばかり読んでいると、この黒いタンクトップがトレードマークの破天荒な主人公は異端に思えるが、二枚目の優男より数倍魅力的だ。どこか人情味あふれるテイストは、関西ならではのコミュニケーションが作りだすものだろうか。しかしそれにしても、著者の塩田さん、いくら自分がその年代とは言え、33歳の男たちを「おっさん」呼ばわりするのは自虐的すぎるよ。
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序盤の文章を立ち読み後、面白そうなので購入。
ところどころ
「社会では」「日本という枠組みでは」など
現実味がある耳の痛くなる言葉に「うっ…」と
なったものの笑、読後は少し爽やかな気分に。
真田の挑む姿、その気概が格好良かった。
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面白かったー。やり直しの効かなくなるような年代を生きる主人公達のくせの強さが、ありがちなストーリーを熱く楽しくさせてくれる。歯に衣着せぬ秋葉と、社会からつま弾きにされてる真田信繁の二人の思考と台詞が面白く、時に笑いを誘う。さすが関西人。この作家さんは、簡単に文章を作りすんなりと読ませる筆力があるように思いました。そして特筆すべきはハショリのキレ味。それは時折描写を一段飛ばしたような表現を使い、その唐突さと空白の感じがいい雰囲気を持ってると思いました。この本は序盤から面白くなる予感を持たさせれる作品でした。ただ欲を言えば、クライマックスの対局あたりを描写密度こってりにして欲しかったかなぁ。次回作にも期待。作中で、囲碁の負けと将棋の負けの違いの話に「なるほど」と納得。
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現実に苦しむ新聞記者と、一度はリタイアした棋士の苦悩と再生の物語。将棋に詳しくなくても、楽しく読めた。適度に挟み込まれる笑いが、いい感じで楽しさを演出する。将棋ってカッコいいなぁと素直に思える。面白い。コレ。
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面白かったー!アウトローにならざるを得なかったひとりの棋士が描かれる2章からぐいぐい引きこまれていった。そして新聞記者との出会いがあり、記者との関わりを通して書かれた将棋の世界がまた面白い。終盤、真剣勝負の緊張で読んでいる自分までドキドキした。読みごたえ十分。棋士というのは本当に忍耐強く集中を持続させ、指し手の研究を怠らず、常に勉強し思考し続けるすごい人たちなのだと心から感心する。またこの作品の良いところは単純に勝負ごとの世界を書くのではなく絶妙のバランスでユーモアが散らばっている事。日常会話で当たり前のようなつっこみがすごくいい!作者はこの作品がデビュー作とのこと。小説を書くきっかけになったのが藤原伊織「テロリストのパラソル」なのだそうだ。95年の直木賞・江戸川乱歩賞同時受賞作。知らなかったのでぜひとも読んでみようと思う。
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将棋の世界もなかなかにきびしい。登場人物がアクの強い人間ばかりで驚く。
そして、静さんのやり方はあまりにもひどいが、真田のこれまでの負け続けの人生の唯一の光であれば仕方がないのかな。
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神戸新聞の記者が小説新人賞を受賞したデビュー作。
社会部として警察を担当してたものの将棋担当に左遷された新聞記者、秋葉と、家庭的に恵まれず貧乏生活を送りながらもプロ棋士の夢をあきらめられない真田という、2人の30代の男性を主人公に据えた物語。
全く異なった人生を歩んできた2人が1人の女性を通して出会い、その後、奇妙な同居生活を送ることになる。
鬱屈していて怒りっぽいという主人公としては珍しいキャラクターの2人と、関西ノリの独特の会話が、物語にスパイスを与えてくれる。
また、いくつかの伏線がこっそり張ってあって、ラストにそれが明かされるという趣向もある。
文芸作品としてとても良くまとまっていて、それぞれの人物がそれぞれの道を見つけていくというドラマ性に富んだ作品。
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社会部の嫌われ者であった秋葉は、「人事は好き嫌いの結果」と言われ、文化部へ異動させられる。
1人の男をめぐってライバル関係にあった女流棋士同士の対局から始まり、負けた香織に「嫌いな仕事をするなんてすごい」とほめられる。棋士をめざして最後の挑戦をしようとする同い年の真田と、なんと同居するはめに。いやおうなく巻き込まれていく棋士の世界、そこで見聞きしたことが秋葉自身の成長とつながっていく。おもしろかった。
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半ば人生をあきらめた33歳の真田.プロ棋士を目指して最後の挑戦に挑む.一方左遷され社会部から将棋担当にまわされた新聞記者の秋葉.職を失い居酒屋でけんかしたのがきっかけで真田は秋葉のマンションに転がり込む.女流技師や水商売の美女.その他個性豊かな脇を固め坊主頭に冬でも黒のタンクトップという異形の棋士真田の熱くもおかしい悲喜劇.舞台は関西ですべて大阪弁というのも好感が持てる.ただ不必要とも思える伏線もありもっとストレートに勝負の世界を見せてほしかった.