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時代の流れに乗り、話題の人物の本を読んでみた。
何よりこの本が、ワールドカップ優勝前に書かれていることがすごい。本文中、何度も「世界一になる」と記しているが、まさに、本書の中にある実践を通して、世界一の監督になったのだ。
結果論ではなく、実際に達成してしまったのだから、内容も説得力が増す。
この監督のリーダー論は、僕の目指すべきリーダー論だった。なので、強い共感をもって読むことができた。
細かい内容は紹介を省くが、11の心得として、「責任」「情熱」「誠実さ」など11項目を挙げているが、これらは、「足し算」ではなく、「掛け算」であるとの考え。なるほど。ひとの能力や魅力は掛け算か。
「まえがき」にこのようにある。
心を一つにする。厳しく濃密なトレーニングにも高い集中力で取り組む。崖っぷちに追い込まれても絶対に諦めない。どんな相手にも、臆することなく普段どおりの自分を表現する。そして何より、大好きなサッカーをとことん楽しむ。 これら、日本の女性に備わるポジティブなパワーを、僕は「なでしこ力」と呼ぶ。
非常に美しい文章だと想う。
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サッカー大好きで全試合が思い浮かぶなら、きっと面白いだろう。
著者の試合の解説があり、試合と照らし合わせたい気持ちとなった。
佐々木監督は、幼少時からご家族の教えや生活から、ずっと培われた土台があってこその監督となられ、お人柄の良さに納得させられました。
やはり、なでしこジャパンが世界一になったのは、選手は勿論だがこの方の指導力の賜物だと感じました。
随所にたくさん名言がありますが、是非読んで感じて欲しくなりました。
・父の背中から学んだ最も重要なことは、「肩書きは部下を守るためにある」監督という肩書は、その責任を引き受ける勇気に与えられるもの、人間が偉くなったわけではない。
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佐々木さんのお話は講演を聞かせて戴いたこともあるが、マネジメントとして大変役に立つと思います
特に女性の多い職場の方は参考に出来ること沢山あると思います
しかし、この本が出されたのはドイツでのワールドカップ前で、
本当に一緒に世界一になっちゃたのが凄い!
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チェック項目13箇所。日本人の強みである組織全体での協調性を活かして狙った場所でボールを奪うとというやり方が必要。中国戦でのなでしこジャパンのテーマは大好きなサッカーを楽しむこと、失敗を恐れず結果を気にせず自分らしくプレーすることが内面にプレッシャーを感じる試合でこそ大事。なでしこジャパンがさらに先を目指すには選手個々がより自分を磨いていかなくてはならない。女性は限界までトレーニングをしても別のことをする余力を必ず残しておくもの。遅刻をした選手に対して叱責せず先に会議室に入っていた選手たち全員に「どうして集合の声に気づいたのに教えてあげなかったのか」を訴えかけた。選手と同じ目の高さで横から目線で接するように心がけている。指導者がやるべき事は選手の長所を見抜き、それを認めているんだというメッセージを本人に伝えること。平常心を失いがちな場合こそ笑うことで頭をクールダウンさせることができると僕は考えている。肩書は部下を守るためにある。女性は男性以上に細かいところによく気がつく・・・鼻毛が出ていることで信頼をなくした事例。自分の意見にこだわらずあくまでも目標を達成することにこだわる。選手が成長するかどうかは技術や知識ではなく決意が本物かどうかで決まる。
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この人がいなければなでしこの快進撃はなかっただろう。
「ノリさん」の人間性がわかるすばらしい一冊です。
W杯決勝PK直前の円陣での笑顔や
オリンピック決勝で敗れた直後に穏やかに選手を慰める姿が印象的。
頭でわかったつもりでも実践できる男性はなかなかいないでしょう。
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「僕は別段、女性をうまく扱うことは出来ないが、女性の意見に耳を傾けて、自分を変えることくらいならできると思う」。
なるほど!
サッカーを愛し、女性を研究したからこそ、FIFAの最優秀監督賞にまで選ばれたのだと、この本を読んで納得した。
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技術面、精神面でなでしこを支え続けた佐々木監督の熱い思いが伝わる。
佐々木監督流11の心得というのが良い。
責任、情熱、誠実さ、忍耐、論理的分析思考、勇気、知識、謙虚さ、パーソナリティー、コミュニケーションの1項目でもゼロがあれば指導者の資質はない。というものだが、確かに全てを全うしているのだろう。
屈辱の北京五輪からW杯優勝、ロンドン五輪銀メダルと快挙を成し遂げるまでには技術面、メンタル面共に厳しい指導があったはずだ。
佐々木監督の続投も決定したし、今後が更に楽しみである。
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コーチ就任から、11年W杯までを時系列的に佐々木監督当人が追っている。就任して直ぐ男女との接し方の違いや、どの様にすれば力を発揮し、チームとしても成長出来るかと言うのを判断する見抜く力は凄いと思う。所々でてくる男女脳の違いに関しては、脳自体まだまだ不確定な部分が多く正しいかどうかは分からないけれども、上に立つ者としてどの様に接するかお手本となりそう
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震災で流行語になる前から、チームの「絆」を大切にしてきた。
監督就任早々の東アジアカップで優勝。
すでに「則さん」と呼ばれていた。
女子のコーチに就任したときも、家族には不安はなかった。
娘さんが高校生のときサッカーの指導をしたときも、評判は良かったから。
本書は、報告書のように淡々と、戦略と試合の様子を語っているだけ。
男子の戦術を女子に応用。
ゾーンディフェンスの採用。
澤の嗅覚、ボールを奪う力を見出し、ボランチに投入。
FWは若い人に任せた。GKも身長のある海堀を採用。
北京オリンピックで実力を把握し、着実に修正し
本書執筆の時点で、2011年ワールドカップ世界一を宣言していたのだ。
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書かれた時期は、
2011年FIFA女子ワールドカップの前年、
2010年のアジア大会初制覇までです。
そう言う前提で読んでみると、
2011年FIFA女子ワールドカップでは、
優勝するべくして優勝したと言う気分になります。
だって、着々と進化していますからねぇ。
それと、佐々木監督の指導方針、人柄、思想が
よく判りました。
それは、今後の仕事に活かせそうな気がします。
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先輩から勧められて手に取った本。
指導者がどうあるべきかを知りたくて読んだので、
読むべき本がちょっと違ったとは思うが、
なでしこジャパンの軌跡を知ることができて、
とても楽しい本だった。
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今注目のなでしこジャパン。
女性チームというのは難しい面があるのかとも思ったが、そうではないらしい。
大きなことを成し遂げた人たちの発言には説得力がある。
才能のある集団なのか、凡人の努力の結果なのか。
いずれにしても世界一というのは並大抵のことではないのだろうなと思う。
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オリンピック前のモチベーションから急に読みたくなった一冊。
なでしこジャパンがワールドカップで優勝する前までの軌跡と、佐々木則夫監督のマネジメント理論。
女性中心の組織をまとめるための苦労と気遣いが参考になる。
監督になったからといって、僕という人間が偉くなったわけではない。
同じ目線で、同じ目標を目指すことの大切さ。
佐々木さんのマネジメント姿勢、とっても共感!
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この本、なでしこが優勝したW杯の前に書かれた本なんですよね。有言実行なのがすごい。。そして、高校時代の佐々木監督がイケメンで驚き。
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これも図書館から。
なでしこジャパンがW杯で優勝したシーンは、
自分もテレビで見て応援していました。
まさか決勝戦でアメリカに勝つとは…って感じで、
とても感動したことを今日のように思い出します。
そんな感動を日本にもたらしてくれた佐々木監督の本。
この本を書いたのはW杯直前なようです。
にも関わらず、W杯優勝を目指していると書かれており、
事実上目標を有言実行してしまった本。
佐々木監督の人柄と戦略性が現れている本で、
W杯優勝の答え合わせができる本になっています。
(それゆえ、W杯優勝直後は良く売れたはず…。)
ちょっと時期は過ぎてはしまいましたが、
改めて監督側の考えを知ることができて、
自分的にも満足度の高い本でした。