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最初から一気に引き込まれました。世間知らずな天才王女(と幽霊)と振り回される騎士の組み合わせがおいしい。雰囲気は世界画廊の住人に近いような?下巻が出るまで待てばよかったかも。幽霊になってもアンジェリンを溺愛するエルネストが好きです。続きが楽しみ。
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上下巻一気読み。おもしろかったー。
舞台は「剣と銃と魔法」の世界、錬金術と科学、魔法と科学文明の転換点。第一次世界大戦くらいの感じかなと思います。博覧会はロンドン万博で、クライマックスの背景は水晶宮殿っぽい。魅力的な世界観でした。
細部やサブキャラ関係で描写不足を感じる部分があるものの、主要人物三人の絆の物語としてきれいにまとまっていたと思います。作者あとがきに「アニメ映画の一本も観るような気分で読んでいただけるものを目指してみました」とあったけれどなるほどそんな感じ。
わたしはご多分に漏れずエルネストが好きですが、ウィルとアンジェリンはさりげなくけっこうな年の差カップルなので断然支持します。ウィルとエルネストの友情もよかったなぁ。上巻199ページとか下巻208ページあたりとか、なんていうかときめきました。
それにしてもウィル、アンジェリン、エルネストみんなものすごい美人なので、読んでいてちょっと照れました…すごく少女小説だなあと…。池上紗京さんのイラストも手伝って、すごくキラキラした世界でした。イラストといえば、変形挿絵や章タイトル絵が素敵でふらっと手に取ってしまったんでした。
この作家さんは「オペラ」シリーズ第一巻を発売当時に読んだきり追いかけるのを怠っていましたけれど、他のものも読みたくなりました。
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若隠居の元英雄(但し、身体は改造されている)
天才錬金術師の王女(但し、ちょっと変わっている)
毒舌の美形執事(但し、死んでいる)
のお話。
栗原先生の世界の魔法や神は、独特の世界観。
それで全てが解決するわけでも、めでたしめでたしみんな幸せになるわけでもない。
キャラクターがみんな悩んで、選択して、強くなってゆく様が本当に素敵です。
ウィルが主人公だけど、アンジェリンの成長の物語かな。