紙の本
住宅密集地のクローズドサークル
2011/05/21 09:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学の演劇サークルの男女7人が、建坪8坪3階建てのボロ屋に密閉され、夏休みの1ヶ月間過ごすという心理実験のアルバイトをすることになった。1人でも途中で抜け出したら、バイト代が出ないどころか、前金の食料費も払わないとならない。それは貧乏学生にはキツイ。
壁が薄くてトイレの音もお風呂の音もだだもれになってしまうボロ屋で、お芝居の練習をしながら、夜は飲み会をやって過ごす彼らだが、外からは彼らを誘惑するように、好奇心を刺激する音が響いてくる。しかし、窓も全てふさがれているので、外を確認することができない。気になる。
そしてチャレンジ6日目、サークルのマドンナ的な女子学生が、突然消えてしまう。夜まで待っても戻ってこない。しかし探しに出ればチャレンジ失敗になってしまう。そんな逡巡をしているうちに、また一人、学生が姿を消すのだった。
トリック自体は古今の名作ミステリーの要素を抽出した様に見受けられるので特筆するところはないが、演劇サークルの男女が織り成す物語という設定は好き。変なミステリ要素を付加するよりも、青春ものとして描いた方が個人的にはよかった気がする。
まあでも、作者の抱いたテーマが違うのだろうから、そうはならないのだろうけれど。
投稿元:
レビューを見る
一ヶ月の間、建物から一歩も出ない、という心理学部の実験に参加する事になった演劇サークルのメンバーたち。しかし、6日目にメンバーの一人が忽然と姿を消して……。
前半のスローテンポでお気楽な雰囲気がメンバーの失踪事件以降は一転、謎が謎を呼ぶ展開に一気に物語に引き込まれる。
終盤の怒涛のごとき伏線回収、ドンデン返しの連続もお見事。
投稿元:
レビューを見る
途中までは青春ものとしてそれなりに読める内容でしたが、最後の方で出てくるどんでん返しモドキがいけません。
読者に購入してもらうことが前提の小説にはやってはいけない最低限のルールがあると思っていましたが、こんなくだらない意図的なミスリードを平気で書いてしまう著者にガッカリしました。
投稿元:
レビューを見る
これは上手い。前半のんびり大学生の青春モノっぽいのが、事件が起きた途端に怒濤の展開。でもきちんと伏線は前半からちりばめてたのか!と、久しぶりに解決編読みながらテンション上がりました。ドンデン返しがばっちり決まってましたね!
矮小住宅かつボロ家に学生7人、外へ出てはいけない心理学の実験なんて、「新本格」的なノリが好きな人にはたまらない設定ですね(笑)
投稿元:
レビューを見る
なかなかよかった。
伏線を貼りながら、物語を紡ぎ落とす。
きちんとしたミステリーでした。
ただ、叙述トリック必要だったの?
投稿元:
レビューを見る
すごい話です。なんかもう、すごいしか出てこないけど、すごい。男女逆転には最後まで気づけなかった・・・!龍之介先輩がかわいくて大変です。レイには噴いたwww なんやかんやでいちばん怖いのはこいつなのかぁ、と表紙絵を見ながら呆然とした思い出。もう一回読み直してみたいな。
投稿元:
レビューを見る
してやられたー!
お見事!
面白いミステリーだった。
面白い青春小説でした。
上手いなぁと唸らされます。
投稿元:
レビューを見る
前半部分がどうにも読みにくかったかなぁ…。
ページを捲らせてくれるに足る原動力を本作から得ることがなかなかできなかった。…といっても、それは作者の腕が悪いんじゃなくて、単に本作が自分好みの小説じゃなかっただけ…。
くわえて、個人的に、前作の「ボクらのキセキ」が好みの小説だったので、どうしてもそれと比較してしまった。
また、講談社BOXから発刊されている「神戯―DEBUG PROGRAM―」を前もって読んでいたゆえに、既知した「トリック」は予測可能だった。
ちょっと、したり顔で読了。←
投稿元:
レビューを見る
僕にとって龍之介先輩がどのくらい大切な存在かなんて、説明する必要はない。
「警察が来る前でしたら、僕もいくらでも協力しました。ですが手遅れです。それに、もう秋公演は中止が決定しましたから、あなたが逮捕されようがどうしようが、もう関係がない」
(P.270)
投稿元:
レビューを見る
これは良い!読んでいる途中の期待値を遥かに上回ってくれる。
序盤は勘ぐりすぎず、ちょっと退屈かなと思いつつさらっと読むのが正しいのかも。
ここ覚えとけよ〜とばかりの伏線の張り方はどうせ大した回収されないので好みでないのだけど、この本においては全てが意味をもったミスリードやヒントで謎解きの際は何度も見返しながら楽しめました。
特に1人の登場人物に関するどんでん返し?では、自分の想像していた世界が揺らぎまくる程衝撃を受けた…笑った
読後は爽やかな雰囲気を出しつつじっとりと不安で嫌な感じ、まさに真夏の夢の様です。
投稿元:
レビューを見る
ミステリ風味だそうですが、私はちゃんとミステリだと思います。西澤さんや石持さんを彷彿とさせる部分があります。ただラノベのノリでかなり好みが分かれると思います。心理学の実験に参加した大学劇団サークルのメンバー。ボロ家を閉めきって外界との接触を完全に遮断された都会の中のクローズドサークル。前半冗長な部分と龍之介先輩の語尾が鬱陶しく感じ、なんとなく読み飛ばしていたら後半猛烈な後悔に襲われました。あれもこれも、みんな伏線だったのか!驚きの余韻も冷めきれないうちの謎解き、さらに…。ああ「なんということでしょう…!」
投稿元:
レビューを見る
年代的にもどストライクではまってしまいました(^o^;
うる星、エヴァ、北斗な世代には読んで欲しいなぁー
世代がはまってるのに、作者の思い通りに罠に引っ掛かってしまい、後半はアレ?えぇ!はぁ?な連続で、しーっかりと騙されました
色んな事が起こるので飽きさせないし、ライトノベル的なミステリィでサクサク読めるのでお勧めです(^^)
この作者の他の作品も読んでみよーと思える一冊でした
投稿元:
レビューを見る
とても読みやすかったです。
事前情報収集なしで読み始めたので序盤はこれ苦手なやつかもと思いましたが、中盤からはあ、これ好きなやつだとなりました笑
1つのトリックには気づけましたが、まさかもう一つトリックがあったとは笑
投稿元:
レビューを見る
見事に作者の読み通りに思考が持ってかれてたな〜自分。
ただ読むだけじゃなくてもう少し考えながら読もうと思った(っ`ヮ´c)
投稿元:
レビューを見る
ライトな文体でサクサク読み進められた
仮想宇宙船での治験という設定は面白かったが、読み終わってみたらあまり効いてなかったかな
Wの性別誤認トリック、探偵役が犯人、小ネタが直接的な大ヒント
ギミックの数と規模は足りてるけどなんせ文章が軽い
真相を明かされてもふーんで終わってしまった
綾波レイと北斗の拳レイ いいね
龍之介 うーむ