投稿元:
レビューを見る
池波正太郎のエッセイから食に掛かる部分を取り出して、矢吹申彦のイラストとミニ解説(簡単な作り方)をつけたものだ。家庭のそうざいだから凝ったものは登場しないが、素材がすごくいいものなんだろうな。純粋な和食だけでなく、一夜ソース漬けカツレツ等も出ています。真似したくなるものがたくさん。
★★★★(塚)
投稿元:
レビューを見る
簡単で純和風の酒のアテのレシピをあれこれ探しているときに、この本が文庫本になったと知って購入。矢吹申彦さんのイラストによるレシピは、とても単純化してあって、時には再現が難しいくらい単純化されているけれど、その分応用が利くというもので、楽しめそうです。まあ、ホントに興味のあるものは、剣客やら鬼平読みながらすでに作ってみてるんですけど(笑)
投稿元:
レビューを見る
挿絵入りに惹かれて購入。
大御所の巧い文章と、淡々としながらも温かみのある線描の挿絵が交互に展開し、最後まで気持ちよく頁を繰りました。
挿絵中のコメントも漏らさず読んでもらいたいです。
ノリ弁は描くのが難しいのだとか…妙に納得出来てオカシイです。
続編の巻二も読みたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと前の っていう感じが良い。 今日のご飯のヒントになりそうって感じも。
文章だけでも魅力的だが、イラストの風合いがまたなんとも。
投稿元:
レビューを見る
男子すべからく厨房に入り、食通になるべし《赤松正雄の読書録ブログ》
男子厨房にはいるべからず―私のような戦後生まれの最先端は、しばしば耳にした言葉だ。男は食べることのみに専念し、作ることは女にまかせるとの考えが若き日より植え込まれた。どうやらこれは、明治以降に定着し、元々は男は積極的に厨房に入ったと知るのはごく最近のこと。池波正太郎『そうざい料理帖』は、まことに得難い料理指南の書であり、同時に男の人生の手引書でもある。
この本では、イラスト入りで料理のレシピが書き込まれており、大変に便利ではある。しかし、それ以上に彼の家族や少年時代から今に至る食い物に関する蘊蓄のあれこれが楽しい。なんといっても、食い物あって成り立つのが人間である。
私など妻から「今週はいつ帰ってくるの」とか「今晩は家で食べられるの」と問いかけられて、大いに喜んだ。かくほどまでに俺の帰りを待っててくれるんだ、愛されている、嬉しい、との思いが永く消えなかった。しかし、よほどこれはお人好しだということがようやく最近になって分かった。なんのことはない。妻にしてみれば、おかずを何にするかが最大の悩みであっただけなのだ。若き日に結婚したら最初が肝心で、家で食べる習慣をつくり、料理の大事さを見に染み込ませよとの先輩の忠告を好い加減に聞いて、外で食べて帰る機会が多かった報いを今頃受けているのかもしれない。「池波正太郎の酒と食の道楽は、小学校時代にまでさかのぼる。本書はその道楽作法を、師のエッセイに学びとり、包丁さばきを盗み、さらにその江戸、東京の味を相伴しようという虎の巻」とあるが、妻に読ませたい。
池波正太郎によると、彼の妻と母上とのお正月の迎え方など、伝統的な日本のというより、江戸、東京の家庭のそれを彷彿とさせて微笑ましい。たとえば、「女たちが『今年もどうぞよろしく』というのを、『うむ!!』と受けた私が『去年のおまえさんたち…』と去年の女たちの業績に対し、批判するなり、ほめるなりしてから、『さて今年もしっかりしてもらいたい』と、いう」などのくだりは、舞台を見ているようで、羨ましい限りである。
巻一には四季折々の惣菜が陳列されており、巻二は明治、大正、昭和の味や、昔のホテル、レストランの味などが紹介されており、参考になる。 また、荻昌弘氏とのすき焼き談議なども面白く読め、いっぱしの食通になった気分に浸れる。
投稿元:
レビューを見る
再読。池波正太郎の料理についてのエッセイに矢吹申彦が作り方のイラストを添えています。池波正太郎の食に関する文章は好きです。いろいろとうるさいけど、浅草育ちらしく妙に気取っていないところがいいです。
イラストを見ながら読んでいると同じものを作りたくなる。鯛茶漬けなんていいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
鯛の塩焼き鍋 鶏細切れ肉の水炊き 豚肉のうどんすき 鯛茶漬け 鯛のチリ鍋と雑炊 浅蜊と白菜の小鍋だて
投稿元:
レビューを見る
食事の描写が美味しそうなのは勿論のこと、行動の一部始終が恰好いいことこの上ない。年配男性の多くの人が、こんな暮らし方を羨ましいと思うのだろうな。正月の食事の始め方など、こんな風にしている家庭は今でもあるのだろうか? そして、町田屋のどんどん焼きが食べてみたいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
イラストが食欲をそそります。
そして、どれもヤヤコシイことなく
簡素で深い味わいのものばかり。
早速台所に立って、あれこれ拵えることに
なりました。
投稿元:
レビューを見る
"池波正太郎さんの食べ物エッセイ。イラストもあり、すべてがとてもおいしそう。池波さんは小学生のころから、食べ物についてのこだわりがあった。その時代の料理も生き生きとよみがえる。
昨日、かみさんが具合がわるく休んでいた。池波さんのこの本からの一品を作ってみた。結婚してからの初料理に挑戦したわけである。思わず作って、食べたくなる魅力ある一品にあふれた本だ。第二巻もある。今から読むのが楽しみ!
本書第一巻は、四季それぞれの旬のものを使った一品を紹介している。春~冬まで4つのパートに分かれる。今は冬。そろそろ春のそうざいが食べたくなってくる。"
投稿元:
レビューを見る
鬼平犯科帳シリーズなど時代小説で有名な、小説家 池波正太郎先生の食のエッセイから、気軽に作れるそうざいを厳選。その作り方をイラスト付きで紹介した一冊です。
第一巻は春夏秋冬の季節のそうざい。この本に登場する春のおそうざいには、塩を使う料理が数多く登場します。たとえば折詰に入っている鯛の塩焼きを丸ごと用いた鍋物の味付けは、酒と塩のみ。素材の持ち味を楽しむのですね。
池波先生は日記をつけていたそうですが、その日に食べたものを記しているだけで、他のことはほとんど書いていないそうです。しかしその日記を読み返すと、何年も前の出来事をたびたび想いおこしたとのこと。
食べ物の記憶は、本当に不思議ですね。
投稿元:
レビューを見る
シンプルな料理ながら、作ってみたくなるそうざいの数々。フランスのホテルで朝食に出されたパンのうまさがつづられているが、20年ほど前に似たような経験をしたことがある。パン食文化の違いに驚いたもんだ。今は日本のパンもずいぶんおいしくなった気もするけれど、どうなんだろう?