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緊迫する外交交渉。カルエルの成長とアリエルの秘めた想い。期待を裏切らない感動のエンディングでした。
外伝として、ナナコ・ハナサキ『空の果てのイスラ』、出ないかなぁ。
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3巻や4巻に見られる派手な戦闘シーンはないものの、終盤の演説シーンなど見所は多く非常に楽しめた。
最後の終り方ははっきりしたものは提示されず賛否両論あるかもしれないが、読者に想像させる隙間を作ったのは読後にいろいろと考える事が出来て自分にはよかった。
楽しみにしていたシリーズが終った時の虚無感というか消失感が半端ないのは、それだけ自分がこのシリーズを楽しんで読んでいたんだと実感する。
今後この’とある飛空士’シリーズが続くのか、はたまた違うシリーズが始まるのかは現時点では分からないが、この作者の次回作には大いに期待したい。
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シリーズ通して名作でした。犬村先生の次回作に期待しております。
「こういう演出を絵にすると綺麗だろうなぁ」ってのを文章で書くのがうまい作家だと思いました。
「とある飛空士への追憶」での最終章を思わせる描写の美しさが、キラキラ光る。
空戦はないです。そういうのは4巻がピーク。本巻はほぼ後日談のようなもの。
1冊まるごとグッドエンド?
ただ…、
「とある飛空士への恋歌」を歌う人間が、幸せを約束されたヒロインとは限らない。
最初のカラーピンナップ挿絵で、すでにヒロインの顔じゃなくなって、哀しそうなアリエルが印象深い。
「追憶」はファナ様の話だった。「恋歌」は…、
クレアは今回、一貫して
分厚い壁の向こうにいるお姫様として描かれている。
それだけに一度きりの邂逅シーンがマジで…。
アリーは整備士の娘で、アリーは身分違いの義妹で、アリーは怪我をして飛空士になれなくなって…
アリーは本当に強い子。アリーはいいこ。
アリー…。
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読み終わったあと、登場人物に対する様々な思いが去来した。
そうさせてくれるのは、まず既刊で積み重ねてきた過程があればこそだし、この一冊の中でも徐々に成長していく少年たちを見ていたからだろう。
本作の結末は読んだだけでははっきりとはわからない。だが、少年たちが進んだ道は確かにはっきりと見えた。だからこそ、彼らの未来を想像できる“物語”としての価値を本作は生み出しているのではないだろうか。
1巻を読んだ時にも想像もつかなかった読後感を与えてくれた本作に感謝したい。
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イスラとの休戦交渉の座に就いた空の一族の要求は、風呼びの少女ニナ・ヴィエントの身柄だった。
イグナシオの取りなしにより機会を得たカルエルは、出立の日、想いの丈を彼女にぶつける。
「このまま逃げよう、クレア。ふたりで。空の果てまで――」かつての力を取り戻し、愛すべき人を救った風呼びの少女。革命によりすべてを失い、追放劇の果てにかけがえのない生を得た元皇子。
ふたりの選ぶ道、未来は……!?
王道のストーリー展開。
「歌えない恋の歌もある」という文章とイラストから予想されるとおり(以下略)。
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シリーズ最終巻。『追憶』とは異なり5巻に及ぶ長編ということで、シリーズを通じた見どころとしては主人公カルエル・アルバスの成長にあるかと思う。1~5巻(4巻は無いけど)の表紙に描かれた彼の容貌を見るだけでも、その変化はありありと見てとれる。
クレアが空族の下に去ってからは物語の時間経過に比べてページ数が非常に少なく、その間にカルエルが抱えていた感情は多くは語られていないが、一人で空族に挑もうと飛び出したことがあったと後日談で語られている。それほどまでに熱した感情を常に自分の胸に抱きながら長い年月を送っていたことを考えると、彼を突き動かしたものの巨大さ、それを抱き続けた彼の強さに心を打たれる。
途中で読むの止めなくて本当に良かった。その後分かりきったような結末をダラダラと続けずにしっかりと完結してくれた点からは、ガガガ文庫の他の小説も読んでみたいと思わせてくれる一冊だったと思う。
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なんだか、肝心な部分が欠落してしまっている印象。
キャラクター中心、物語中心、設定中心とも軸が定まってない。
一応五巻あるのにそれじゃダメでしょう。
カルの苦渋と、
クレアのよかった探しと、
アリエルの小さな幸せ描写がもっとあるなら、
もっと長くてもよいのに。
あとこういうタイトルなんだから、もっとメカの描写希望。
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綺麗に締まった。 空戦の描写で盛り上がっていた全巻までとはちょっと違って、個々人の思いに焦点が当たっていたと思う。
泣けた(つー`)
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シリーズ最終巻。
カルエルの成長物語だったように思う。
クレアとアリエルの二人の対称性に考えるものがある。
「歌えない恋の歌もある」このセリフが物語っている。
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一気に読んでしまった。普段はこういう終わり方の話は好きではないけど、この話はこれで良かったと思う。
シリーズを通じて、読んで良かった。
これで心置きなくレヴィアタンの恋人の続編を書いて欲しい。
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少年のほのかな願いが、世界を巻き込んだ「革命」へと変わる瞬間。なにかすごいものを目撃したような気になります。
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完結編。
個人的には最後まで書いてあってほしかったけど、余韻が残るこういう終わり方も嫌いではないです。
最後の方は結構泣けたなぁ・・・。
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キャラクターの掛け合い、成長に笑い、涙する。
もっとあのキャラを!というのは後から振り返れば思う部分もあるが、全体として話が綺麗にまとまっているので、こういう作品で良いのだと思う。
世界が優しくなればいいなと思わせる作品。ホロリきます。
改めて前作「とある飛空士への追憶」を読みなおしてみよう!^^
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ライトノベルとおもって侮ってはいけません。
ちゃんと飛行機での戦闘について調べられています。
いわゆるライトノベルのノリとリアリティのギャップが
人気の原因かもしれません。
お話は王道ですが、個人的にこういうベタなの
わりと好きだったりします。
なかなか熱いです。
そして続編である「恋歌」も世界間を同じくする新作。
作者曰く、イメージは「天空翔るロミオとジュリエット」。
アマゾンのページにはなぜか動画広告まであったりします。
「恋歌」の最終巻は、後日談的な印象でしたが、
なんともらしい終わり方で良かったです。
小難しい本も良いですが、わかりやすく楽しめる本も
たまにはいかがですか?
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シリーズ最終巻。
悪評を書く気にはならない大きな満足感はあるが、満点とはいいたくない若干すっきりしないものが残った。全員が望んだとおりになんてならないし、ましてや恋愛は難しい。彼女はほんとうに幸せになれたのだろうか・・・
ところで、夜が明けようとする時刻、通勤電車の中で、ちょうどチハルがミツオの実家を訪れたシーンに差し掛かり、一瞬周囲の空気と作品が同期した気がした。慌てて口を押さえ欠伸をする真似をするが涙出過ぎ。たくさん描いてくれたエピローグのひとつに過ぎないのに何か好きなシーンでした。脇役に過ぎないかもしれない二人にちゃんと焦点をあててくれたのも嬉しかった。
それにしても、この世界の果ての風景としくみには驚いた。きちんと説明してくれとは言わないけど、このまま終わってしまうのかねぇ。