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english journalでkazuo ishiguroの文章の素晴らしさを賞賛する記事を読み、果然読みたくなってまずはと短編集を図書館で予約。
予約待ちしてやっと手に入ったと同じタイミングで、NHKのETVで10年ぶりに来日したkazuo ishiguro特集をやるのを知って早速予約。
なんか運命を感じます。
前置きはこの辺で、彼はとにかく村上春樹でさえめずらしく賞賛するほどの才能の持ち主。
だけど彼の作品の中でお勧めをあげるとすれば、この短編をあげる人はまずいないだろう
彼の緻密で計算されて構成、洗練された表現は長編でこそ発揮され、長編でなければじっくり味わえない気がする
あとは、できれば彼の作品は英語で読んでほしいと思う
決して英語は得意でない私でさえ、この短編であきらかに訳のまずさのせいでひっかかる部分がいくつかあった
今the remains of th dayを読み始めたばかりの私だけど、読み勧めていくのがはやくも惜しくなっていっている
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著者、初の短編集だそうだが上手い。
人と人の間に起こる、ごく微妙な心の揺れや、感情の移り変わりが、さらっと、でも鮮やかに描かれていて、自分もそんな気持ちを持ったことがあったと、気づかされた気がする。
「チェリスト」「降っても晴れても」が特に好きだ。
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ウィットに富んだ短編集だけど、いかにも翻訳調の悲喜劇で楽しめない。
静かな感動を丁寧に重ねていく長編がカズオイシグロの本領と思う。
中島京子の解説は素晴らしいけど、本編がしっくりこない。
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日系イギリス人のカズオ・イシグロの初の短編集。音楽と夕暮れをモチーフに小粋な作品ばかりだ。日本との文化の違いで細かい部分が理解しにくいところもあるが、その文章、内容を素直に受け止めて味わうといいだろう。次はブッカー賞受賞の「日の名残り」を読んでみたい。
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「わたしを離さないで」のカズオ・イシグロの短編集。
テーマは、夫婦の危機、音楽。
「わたしを離さないで」よりはいれこめなかった。期待が大きすぎたかもしれない。
別のこんどは長編を読みたい。
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今まで何冊か読んできたが、この中の「降っても晴れても」はカズオ・イシグロの「ユーモア」をはっきりと感じることができた。
彼は、本当に「人生の夕暮れ」を描くのがうまい。
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渋くて粋。
ジャズが、聞こえてくる。
才能と夫婦の危機と、
人生の夕暮れ。
ビターだ。
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カズオ・イシグロの短編集。
どれも<音楽>が関わってます。
そして、物語はピンボールのようにそれぞれがつながっていきます。
「夜想曲」が圧巻。
整形するために、高級ホテルに滞在していたサックス奏者が、同じ理由で隣室に滞在していた有名ミュージシャンの元妻と知り合いになる。
お互い、顔に包帯をまいてる状態で、ホテルの中という小さな世界で、二人は次々に冒険をする。
少年少女のような、無垢がそこにある。
が、それは<顔>というものがないから成立したことなのだろう。
そして、そのことを二人は確実に知っている。
そのことが、やるせない気持ちになるのである。
うむ。どれも、切ない物語だった。
「チェリスト」は、結局のところイシグロにとって<音楽>は、崇高なものでも救いでも何でもない、ただそこに存在するものであるという現れなのかもしれない。
「わたしを離さないで」でも、音楽は大事な要素としてでてくる。が、そこに必然はない。主人公は、切実に音楽を求めているわけではない。
「チェリスト」に出てくる大家は、結局何もなさなかった人なのだ。私は、そこにむしろ憎しみを覚える。
<自分の才能を守らなければならない>と、教師を拒否して、ようするに何もやってこなかった彼女。
それは、いわば音楽の否定に他ならないと思う。
音楽を音楽たらしめるのに、テクニックは不可欠だ。
その部分を完全否定して語る音楽は、所詮、絵空事でしかない。
イシグロが描きたかったのは、むしろこの絵空事に気づかないで、小さい世界に閉じこもっていく彼女の哀れさだたのかもしれない。
だとすれは、随分皮肉な話だ。
音楽をテーマに描く話のほとんどは、音楽に対する強烈な愛情が根底にある。
が、イシグロはその対極あるといっていいだろう。
音楽への愛を叫ばない、音楽の短編集として、確かに新しい岸辺を臨んでいると思う。
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副題の通り、音楽と夕暮れをめぐる短編集。男女の人生の悲哀が音楽に絡めてうまく浮かび上がってくる。どの話もよくできているけれど、敢えて1つ挙げるとすれば「チェリスト」かな。自分に可能性があると思っていて、それを信じているのだけれどいつの間にか損なってしまう、そしてそれに自分は気づかない(或いはその振りをしている)、そんな男女の姿が何とも言えず物悲しく、でもリアリティを持って描かれている。読んでいて、自分も同じ状況なんじゃないかと不安感を覚えてしまう。こういう話ってなかなか書けない。
でも、やっぱりカズオ・イシグロは長編を読みたいかな。
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短篇集なのだが、なんだか途中で飽きてしまった。
理由は、ずっと同じ調子で、どの作品も進んでいったからだと思う。
「モーバンヒルズ」の主人公にはイライラさせられた。身勝手すぎるし、頭も悪いし…
そうした生身の人間くささがカズオ=イシグロ作品の面白さなのかもしれないが。
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食べ物やファッションなど、文字とは別の器官で捉えるものをあえて文字で。の、音楽編。
おしゃれだったけど、やぱり長編のほうがすきかなあ、
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音楽をモチーフにした短編小説集。コメディー物もあり、各話ともあまりシリアスにならずに話が展開して行きます。
この作者らしく、どの作品も語り手の主観しか見えません。様々なキャラクターの主人公からなる物語と語り口によって、バラエティ豊かな一冊になっています。
イギリスやイタリア、アメリカが舞台となり、いずれの主人公もどこかから来てどこかに行く存在です。それが独特の緩やかな雰囲気を全体に与えているのかも。
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これは合わなかった。。。
カズオ・イシグロがどんなに音楽が
好きかということは分かったけれど。。。
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美しい夜想曲。関係ないけど、たまたまテタンジェのノクターンのことを考えていたので強いシンクロニシティを感じた。たまたまヘミングウェイを読後に読んだので、これでも説明「しすぎ」な印象を受けた。あれだけの文章の達人=イシグロをしても書きすぎと思わせるのだから、ヘミングウェイのそぎ落とし方がいかにすごいのか、と思った。あと、イシグロの短編は村上春樹を想起させますね。
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音楽にまつわる5つの短編集。
「わたしを離さないで」から入ったからか、そこまでの衝撃や衝動を感じる事無く、淡々と読むことでできました。
音楽や洋楽の知識があれば、もっと深い所まで楽しめたのかもしれません。
私は、随所に出てくるアーティストの名前も分からないものが多く…。
繊細な心の機微を、ゆるやかに静かに表現していて素敵なのですが、
全体通して、穏やかなテンションで進んでいくので、少し物足りなかったところもあります。