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スピンクという名のプードルが、小説家の主人・ポチ(前世は犬)と暮らす生活を毎月語る体裁の随筆。
語り手がプードルなので、『猫にかまけて』に見た町田康の情の深さにときめいた人には想像もつかないはじけっぷり。
漱石先生も犬がこんな風に語るとは思うまい。
ばかばかしいことがばかばかしく語られているのだけれど、愉快に読めるのは、色々あってポチのもとへやって来たスピンクとキューティー・セバスチャンの幸せがあちこちから伝わってくるからだ。
ああ、犬飼いたい。
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スピンクという名のプードルが語る主人・ポチ=マーチダさん観察日記。犬が苦手な人でも楽しめます。飼い犬への愛情表現が自分が主人だけどポチと呼ばれて観察の対象となる逆転現象で表現されており、これが猫タイプの奥様と対比されとても楽しい。一気読みしました。
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プードルのスピンク視点から描かれたエッセイということで期待したのですが、う~ん、どうなんだろう。あえて犬視点にした意味がよく分からなかったです。ごめんなさい。
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犬目線で書かれたエッセイで、猫にかまけてとの差別化を図っているが、若干失敗しているように感じる。
ただし、掲載写真が全てとてつもなく良いので、★3つ!
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ひさしぶりに、さっくり読める、町田康。
スピンクの
光る洞察力に、犬らしい、達観。
ややこしいことなく、笑わせてもらいました〜
主人・ポチの失敗の本質が、あまりに自分に似ていて、苦笑。
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飼い犬の視点から綴られる町田康。
いつもの町田節で語られるものの、ほのぼのとした暖かさに満ちている。
普通に面白くてかつジンときたりとか。
新たな境地、と言いたいところだが、こりゃちょっとずるいんじゃないかい。
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私はスピンクといいます。犬です。
小説家の主人・ポチと一緒に暮らしています。
私たちの楽しい毎日について 申し上げることにいたします。
…っていうのは、帯から。
スピンクによると、町田康、じゃなかった主人・ポチは、前世イヌだったそうで、イヌ的なところがある、と。
読んでてそうかもなぁ、と思いました。
これだけスピンク(犬です)が犬として主人を語って見事な本、ってのは、つまり、書いた本犬が見事ということで、やっぱり町田康は犬だったんだよ。
卯月は私の誕生月。お誕生日に近所の本屋さんで、「今は買わないと決めたけど一冊だけ」と選んだのが、なーんも考えずにするりと入っていけそうな、この『スピンク日記』でした。
無聊な今年の誕生日、スピンクくんにそばにいてもらいましたよ。
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いつか一緒に暮らしたい憧れのワンコ、スタンダードプードル。
そのワンコ日記だと言うので、わくわくしながら読んだのだが、
実はワンコ目線で書かれた町田さん日記なのだった。
面白かったから良いのだけど、
ワンコ!ワンコ!と思っていた期待値からすると、
ちょっとがくーん。
でも挟まれている写真は、どれも悶絶モノであったし、
暖房話やスダチマルダシホール話なども大層面白うございました。
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http://blog.goo.ne.jp/abcde1944/e/68f8f14431854624056d2254fb94d59a
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スタンダードプードル2匹と作家の暮らし。
スタンダードってほんと大きいんだね。うちのトイとはずいぶん違う。いちどお会いしてみたいです。
町田さんの本、読んだことなくて、今回初めてでした。
つぎは猫のほうの本も読んだみたいです。
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とにかく面白いです。読んでいる最中、何度大声で笑ったことか!飼い主(町田康、本文中の呼称はポチ)が面白いし、その行動も面白い。犬の目からは、人間は確かにこう見えるのかもしれないと思います。
でもスピンクは本当に、ここに書かれたようなことを思っているのか? それは誰にも分かりません。町田スピンクの視点をかたくなに守って書かれたこの作品は、まぎれもなく小説なのだと思います。
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またまた町田氏らしさが爆発したエッセイです。これまでの猫シリーズと従来のエッセイが合体したような感じで、笑えるし心温まります。スピンクの目を通して町田氏の普段の様子がふんだんに書かれているのでファンにはうれしい一冊です。
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飼い犬の目から見た町田康。傑作エッセイ 作家である主人のもとにやってきてスタンダードプードルのスピンク。主人をポチと名付け日々のつれづれを綴ります。穏やかな暮らしの中に起こる「事件」とは
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久々に日記・ノフィクションの棚を覗いていたら
どぎついピンクに白抜き文字の背が目に飛び込んで
町田康は読んだことがないんだけど思わず手に取った。
したらさらに強烈な犬の写真が表紙に。
なんだこれは。生き物か。ぬいぐるみか。
おっさんのようにもみえるが。なんで耳がピンクなんだ。
ちょいと文章を読んで感触を見る。
思ったよりはクセがありすぎるわけではなくて大丈夫そう。
そして中にもふんだんに犬の写真が。
これがまた可愛くないんだ・・・。
私は犬に詳しくないので、プードルと言われて、
こんなにイメージと違うのに軽くパニクった。
とにかくでかくて足が長くて太くて変なところに関節があるようで
でもなで肩でしかも毛がわしゃわしゃで、何よりも愛らしくない、のが凄い。
2匹が人間臭い顔で笑ってるのだ。
これが実に幸せそうなんです。
スタンダードプードルというんですって。
本当にこの種類はこういう同じような顔してるんでしょうか。
町田康が飼ってる犬だけこんな顔なんじゃないのかといまだに疑ってますが。
私は猫犬子供系のエッセイは偏見があって読まないんだが、
これはプードルのスピンクが主人・ポチやオクサマや
キューティー・セバスチャン(スピンクの兄弟)との日々を、
少し醒めた目線でつづるというスタイルで、
本当は書いてるのはポチ(町田康)なんだけど、スピンク目線で読めてしまう。
それでいてちゃんとポチ(町田康)がどれだけスピンクとキューティーを愛してるかが分かる。
エッセイとしても面白く、使う言葉が狙ってないんだけど少し違和感があるという不思議なノリで
こういう文章はちょっと無いなあ、と面白かった。
でもやっぱ強烈な犬の写真がこの本の魅力の半分を占めますね。
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可愛いワンちゃんと町田氏のフォトがちりばめられている。楽しそうだ。犬の視点から眺めればこうなのかなと同じペットを飼う者として気付かされたり反省させられたり。ペットとの向き合い方がちょっぴり変わったかも。