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purchased
usual his story
but to be standardized
in history
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アイヌ民族から国学のことまで、幅広くお勉強になる。
眼から鱗の事柄も多い。
いよいよ幕末に近づいてきた。
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相変わらず面白いです。
本作はアイヌ民族と幕府との関係の話に始まり、明治維新に向けた江戸時代の末期における日本の思想的状況あるいは社会的な常識に関して、井沢元彦的視点から語られている。
以下、面白かったあるいはへーと感じた点
・差別をなくすための一つの方策として同化政策がある。しかしそれは民族の文化に対する影響が大きすぎるという問題がある。
・「至誠天に通ず」は日本教の名言。誠を致せば天(=神)が言うことを聞いてくれるのであれば、人が主で神が従になる。絶対神的考えであれば、神が何をしようと、人にとって善であろうと悪であろうと、神は全て正しい。人の誠に報いる必要はない。
・売国奴を生まないという国民統合の原理を生み出した「宣長神学」は、その半面、部落差別を助長した。即物的な「モノ」としての穢れとして血及び肉を捉え、それを扱う人間を穢れに満ちた忌むべき存在として取り扱う。
・江戸時代は超エコ社会。衣食住のリサイクル、ないしは省エネが徹底している。
また第4章のユートピアとしての江戸編は、3月11日の大地震の前に書かれた内容ですが、脱原発を唱えだした現在の日本を鑑みると非常に示唆的な内容です。
エコ社会だけど分をわきまえる身分制の江戸から、エネルギー大量消費で自由と平等と競争の明治時代への移行。鎖国から開国へ。
一方今の日本はその逆に舵を切ろうとしている。江戸から明治への逆の道をたどると考えると、エコや省エネの推進が、意図せずして、身分の固定や鎖国といった、非民主主義的で非国際的な社会へと日本を変えてしまうのでは、とか考えてしまう。
そしてそのような流れが、日本人としての幸せを考えた場合、決して悪いことだとは思えないことも。
競争や革新のような敗者を生む、つまり怨念を生み落としてしまうような枠組みではなく、分をわきまえることで、その分の範囲内で誰でもそこそこに幸せになれる社会。
日本人にとっては、民主主義だ、自由や平等だ何のより、そういった封建的な社会の方が良いかもしれない、と思ってしまった。
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アイヌ民族の歴史と国学の成立と展開、そして幕府の崩壊へ、編。
アイヌに関してはあまり知らない所の話だったので興味深かったです。
さらに外国使節に対する幕府の態度の体たらくに驚きました。
自分が全然歴史をわかっていないことに気づかされ、とても勉強になりました。
図書館で借りたため、かなり急ピッチで読んでしまった。
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逆説の日本史シリーズは全て読んでいます。
毀誉褒貶も激しいですが、もともと日本史が好きだった私には、
そうだったのかと目から鱗なことが多く、日本史の知識をブラッシュアップ
する感覚です。
幕末、現代史は個人的にあまり詳しくないので、
これからの展開がとても楽しみです。
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アイヌ民族の話は非常に興味深く読んだ。特に差別と同化の問題はその後の朝鮮民族に対する問題にも繋がって興味深い。また江戸時代の支配階級の価値観が相変わらず見事に解説されていて面白い。益々次著が楽しみである。
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アイヌの存在はもちろん知っているのだけれど、大和民族、日本民族は一つ、日本に民族問題は存在しないように感じていた。
中國もロシアもアメリカも民族問題は容易に解決しない難問だと、日本にはこの難問がなくてよかったと思っていた。
2008年6月、アイヌ民族を先住民とすることを求める決議」
日韓併合の同化政策と差別政策の違い
同化政策は相手の民族文化の破壊、巨悪の政策
「猿の惑星」のサルは原作者から見た日本人、
「地獄への道は善意の石畳で舗装されている」
「良かれと思ってやたことが悪の結果を生む」
「至誠は天に通ず」「正直の頭に神宿る」「正義の祈り、なぜ神は悪をやっつけてくれないのか?」
「旧約聖書、ヨブ記」サタンがヨブの信仰心を疑う
「なぜ、江戸時代は科学技術の進歩を止めてしまったのか?」
馬車、飛脚便、早馬、鉄砲、大砲、船
「科学や文明の進歩が人類を必ず幸福に導くのか?」
「非武装中立論」の現在
農業は「自然との共存」ではない、改造、破壊
パリのハイヒールと洋傘
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毎年発行される歴史関連書で楽しみにしているものの一つが、井沢氏による逆説の日本史シリーズです。この17巻では江戸時代の幕末について触れられているのですが、それまで私が知らなかったアイヌ民族について詳しい解説がなされていたことが印象に残りました。
また、民族同一化政策は、差別はなくすものの、その民族の独自性を失わせるという指摘は納得させられました。差別が無い世界は絶対的に正しいと思っていた私でしたが、複雑な気持ちになりました。
以下は気になったポイントです。
・死を「穢れ」とする発想は、狩猟や漁労を生業とする縄文人には無い、征服民で農耕民族の弥生人が縄文人にした蔑視に基づくものと考えられる(p10)
・城の本来の訓読みは「き」であり、「しろ」ではない、平安京に遷都した桓武天皇が無理やり山城を「やましろ」と読ませたので、これ以降は訓読みは「しろ」と読むようになった(p56)
・交易独占権(事実上の支配権)を徳川幕府から与えられた松前藩は、家臣たちの知行高(給与額)に合わせて定められた場所でアイヌと交易する権利をあたえる商場知行制を採用した(p74)
・ゴルフで規定より1打少なく打つのが、バーディ(小鳥)、2打少なくは、イーグル(タカ)、3打はアルバトロス(アホウドリ)、4打はコンドル(鷲)である(p115)
・間宮林蔵が1809年に間宮海峡を発見し、樺太が島であることを確定したが、松平定信はこの調査団の成果を「なかったこと」にした、調査にかかわった人たちを罷免した(p130)
・差別を徹底しようとすれば、その差別の根拠となる「肌の色の違い」「文化の違い」を絶対に残しておく必要がある、日本が朝鮮でとった方法(日本語教育、日本名許可)では差別ができなくなっていく(p145)
・世界の常識である、国を売ってもよいから命だけは助かりたい、という日本人は幕末時にはいなかった、それは天皇教の信者であり国土を売る(天皇を裏切る)ことはできなかったから(p166)
・幕末においては、日本的朱子学と国学、神道の普及によって日本人は将軍家も含めて日本国の国是について最終的な決定権を持っているのは天皇だと固く信じていた(p194)
・死んでも霊となって側にいるという考え方を定着させてのは、本居宣長の後継者と称している神道家の「平田篤胤」であった(p217)
・法華経には「唱題すればよい」とはどこにも書かれていないので、天台宗は日蓮を「インチキ」としたが、日蓮宗には「庶民への配慮」があり、京の商工業者に広まっていった(p237)
・政府は相手がロシアの場合、鎖国をいう建前を保ちつつ実利を求める方法はあったのに、それをしなかった、薩摩藩が琉球を使用したように、蝦夷地とアイヌ民族を使えば良かった(p270)
・朱子学の政治への悪影響は、1)新しい事態への柔軟な対応ができない、2)歴史をねつ造してしまう、3)外国人を野蛮人と決めつけて、その文化を劣悪なものとして無視する、である(p283)
・幕末の大政奉還とは、政権交代のこと(p286)
・フェートン号事件が起きた1808年のオランダは、ナポレオン戦争によりフランスに併合されていてオランダは実質的に独立を失っていた(p294)
・維新に活躍した雄藩として、佐賀藩が入るのは、明治維新直前において佐賀藩は工業力を生かして世界最新鋭のアームストロング砲を多数保持していて彰義隊との戦争を一日で終わらせ、会津若松城も開城させたから(p299)
・江戸幕府が経済的に過ちを犯したのは、1)農業からの税収に頼り、商工業や貿易からの税収を拡大しなかった、2)米本位制をとって銭本位制にしなかったこと、である(p337)
・長州では特産品の蠟の専売を解いて自由な取引をする代わりに、運上銀(流通税)をかけることで利益を上げた、下関海峡があったため(p378)
・黒船ショックとは、日本国が安全度100%から危険度100%へ転落したこと、及び「200年以上の武器の技術格差を知らされたこと」である(p387)
・イギリスやイタリアが舗装率100%であるのは紀元前からである、この理由は当時から車社会であったから(p395)
・日本は「言霊の国」である、嫌な情報、見たくない情報は消してしまえばよい、という考えがある(p427)
・ヨーロッパでは傘とは女性が使うもので、大の男が使うのは女々しいとされていたが、イギリス人の紀行家が外国では雨の日には傘を使うことを気づいてイギリスで実施した(p435)
・江戸時代が100万都市でありながら警察官が少なかったのは、「分を守る社会であった」から(p443)
2011/3/20作成
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流石にシリーズ17巻。もう驚きは少ないだろうと、読み始めるが、いや〜、井沢先生はやっぱり凄い。
今回は、アイヌ史、国学、幕府の外交がテーマ。
本居宣長の思想は神を絶対とするもの。それは穢れを具体的なものにする副作用があった。国学は日本人を統合し、明治維新を成功させる基礎となったのは確かだが。
天保の改革。具体的なものは何もない。昔習った歴史の授業って、何だったんだ。せいぜい、歌舞伎を弾圧したこと。鳥居耀蔵が暴走させ、崋山、長英を死に至らしめる余計なオマケ。朱子学と言霊は歴史を無視したり、捏造する作用がある。その愚をまだまだ我々は繰り返していると何度も著者を繰り返す。
最終章は、進歩のない江戸時代をむしろ積極的に評価する内容。多面的に歴史を考えるということ。
面白かった。まだまだこのシリーズ読み続けよう。
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こちらをようやく読了。いつもながら読み応えがありました。
前半の「アイヌの歴史」は初めて知ったことが多く目から鱗、と以前に既に書きましたが、後半は、朱子学と国学・神道の結び付き、その功罪、そこに著者得意の「ケガレ」と「言霊信仰」を交えて幕末の混迷を読み解いていく内容、さすが筆の冴えをみせます。
功罪の「功」としては、幕末の混乱期にあって、日本では外国と結託して取引条件を提示して国を乗っ取ろうとするいわゆる「売国奴」が生まれなかったということを挙げ、これを諸外国の事例から見たら「奇跡」と言います。
罪の方は、いたずらに「祖法大事」という強い意識を生んで頑迷に「外国船打ち払い令」などと、本来「取引」を求めて来た国まで頑なにさせて時間を浪費してしまったこと等を挙げていますが、
私の興味は「であれば、同じく、いや日本以上の朱子学の国であった韓国と日本の歴史はこの先なぜ大きく違ったのか」というところに向かうのですが、それに対する氏の解説は、あるのか無いのか分かりませんが、次巻以降に乞うご期待というところでしょうか…
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相変わらず鋭い。同じ事を繰り返し述べている部分もあるが色あせない理論。全くぶれずに日本通史を語れるのは凄い。本居宣長がこのような人であったとは知らなかった。
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1冊目から愛読しているのだが、太平の江戸時代がやや退屈に感じられたのと、自分の主張をしつこいくらいに繰り返す文体にやや食傷気味になった事もあり、暫く離れていたのだが、今回久しぶりに手にとってみた。
彼の主張には説得力がある。
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「逆説の日本史」という標題が誤解を与えた。
無理に「逆説」を作ろうとして無理があるかもしれない。
歴史が勝者の歴史であるかぎり、その他の歴史はいろんな説を提示できるはずだ。
「アイヌの歴史」という本に、狩猟採集だけがアイヌじゃないという、一面的な歴史観に対する批判もある。
逆説という必要はないかも。
シャクシャインの戦いを中心に江戸後期について詳しい。
同化政策が差別以上に悪であることを述べている。
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第1章では、東北地方から北海道、さらには千島列島まで、独自の文化を育んできたアイヌの歴史を照射する。和人が蝦夷地に進出する契機となった北東北の争いから和人の過酷な仕打ちに端を発した「アイヌ三大蜂起」。さらには、老中・松平定信が蝦夷地調査報告書を黙殺した理由にも迫る。
第2章では、幕末に燎原の火の如く盛り上がった尊皇攘夷思想の源流ともいえる国学思想の成り立ちを荷田春満、本居宣長、賀茂真淵、平田篤胤ら「国学四大人」の軌跡を通じて解読する。
第3章では、天保の改革に挑んだ徳川幕府が「祖法大事」と変革の波に乗り遅れる様を詳述。優秀な官吏が国の行く末を見誤っていく歴史をあますところなく活写する。
第4章では「なぜ日本の道路舗装率が中国・韓国などより低いのか?」という命題からいたずらに開発に走らず、身の丈にあった暮らし、完全リサイクル社会を実現した江戸の暮らしに陽をあてている。
アマゾンの商品説明より
とにかく面白いです。歴史好きなら必読ですね。逆説の日本史もシリーズ17作目です。毎回、一人の人が通史を書く必要性を、強く感じます。通史だからこそできる解説と指摘。幕末が蝦夷地から始まったこと、幕末の思想史に欠かせない平田篤胤のこと、黒船外交の失敗など、興味尽きません。幕末ファンなら、この巻だけ読んでも十分楽しめます。お勧めします。
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2017/1/17 小デジ2016年売り上げランキングベスト300にて¥767を¥536にてDL購入。