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元英語講師の梨花、結婚後、子供ができずに悩む美雪、絵画講師の紗月。3人の女性の人生に影を落とす謎の男「K」。感動のミステリ。
いやはや、これまでの作風とは違い私は好きだなぁ。
3人の女性の関係も、結構早い段階で気付いてしまったものの、
作者が得意とするであろう「女のイヤな部分」を曝け出しつつ、
色々な形の『愛』も垣間見られる。
『告白』のあのインパクトを越えるのは相当難儀だと思われるが、
インパクトへの拘りを払拭し、たどり着いたであろう本作は、
著者の新境地として評価できるように思う。
著者デビュー以来、ずっと追いかけてきたが、
今後もますます楽しみだ。
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3人の女性の物語が平行して中盤まで進む。それが重なり、ある秘密が明らかにされていく展開も終盤盛り上らず感動やミステリーもなく読後感はなんとも中途半端!登場人物も多いのかそれぞれの描写も浅い。これは家系図を当てるパズルに色を着けたのか…。将棋で例えるなら矢倉専門の棋士が穴熊やって、アレッて感じ。きんつばが食べたくなります♪次回作に期待かな…
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同じ街に暮らす3人の女性
梨花、美雪、紗月の物語
それぞれの視点
街での暮らしと思い出が
最後にひとつに繋がるミステリー
場所が交差してるけど
時間がずれていたり
登場人物も多くて
ちょっとわかりにくさあり・・・
でも、そのわかりにくさが
繋がっているのが判ったときに
「そういうことか!」思う感覚を
増すようにできてるのかも。
湊かなえさんにしては、
どろどろ感なく温かさ感じました。
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三つの話が同時進行する話ではあるが、同じ商店街と和菓子屋のきんつばと花が全ての話を繋ぐ鎖となる様に物語は進行する。小説であるが故に、各話の時代が最初は分かりにくく始まるが、中盤あたりから伏線の先が読めてきて、それぞれの親子関係と順序が分かっていくるようになっている。この辺りの一人称で語られるストーリーとしての話の紡ぎ方は作者は、お手の物で実に上手い。ただし、いつもの様なミステリーとしての展開は無く、物語の結末も作者らしからぬ、いたって普通に終わってしまうので、いつもの様な丼電返し的な落ちを期待する読者には肩すかし感が残るだろう。表紙の想定通り、少々、おとめチックではあるが。
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最初はさらーっと3人の女性の話を読み進めていったら、途中でもしや?と気づきはじめ、最後には納得!て感じであっという間に読んでしまった。
雪月花、そういう意味なのね。
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雪月花、素敵だわ。人は出会うべくして出会い別れていく。それでいいのだろう。それにしても、これをミステリーと言うのは?????ミステリーと帯を付ければ売れるのか?
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内容(「BOOK」データベースより)
毎年届く謎の花束。差出人のイニシャルは「K」。女たちが紡ぐ感動のミステリ。
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「告白」で独特の空気感が気に入り、
「往復簡書」で肩透かしな印象を受けた湊かなえ。
今作品は、どんな感じなのか不安。
梅香堂のきんつば
山本生花店
アカシア商店街
画家 香西路夫
これが共通のキーワード。
とある田舎町を舞台にして、三人の女性の物語が同時進行する。
それが最後に「花の鎖」という作品に姿をかえる。
「告白」のイメージで読むと失敗するので注意すべし。
どちらかとうと「簡易書簡」と似たイメージをもって読むなら問題ない。
「告白」を[湊かなえ劇場 第一幕]とするなら
「簡易書簡」は幕間で
この作品が第二幕といった感じなのかもしれない。
女性特有のオーラを作品全体から感じた。
(女性の感性や世界観が苦手なので)少し悪酔いしそうだった。。
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表紙の絵とタイトルを見たときの不安は読み始めてすぐ吹き飛んだ。三人の女性の話が縦横で繋がる展開は相関図にはいられない(書かなかったけど。告白、夜行のようなドロドロで遣る瀬無い感じを期待してたけど、これもまた良かった。
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今までの作品とは 若干雰囲気が違った感じ
(それが 帯に書いてあった「セカンドステージ始動」?)
少し仕掛けがありますが 少し読むとなんとなく分かります
2回読んだほうがよいタイプの本かも
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宣伝文句にうたっている「湊かなえセカンドステージ」はまさに!という感じで納得。
登場人物の目線で物語が語られていく点は変わらず、それぞれのベクトルのつながり方が違う。
そしてこれまでの作品のドロドロとは違って温かい気持ちになれる物語です。
花をテーマにしている点や、物語の中に出てくる食べ物や風景の描写はとっても女性らしい。
一度結末を知った今、もう一度読み返したいと思います。
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湊さんの作品読み続けてやっとの清々しい終わり方。
異なる話が並行されていて進んで行き、最後につながる。ミステリーではないけれど、かなり好きな文章構成でした。
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湊かなえの待望の新作。
帯の煽り文句は、湊かなえのセカンドステージ始動とのこと。
なるほど、確かにこれまでの作品とは趣の異なる構成の作品。
同じ場所を舞台に、異なるタイムラインで進む3つの物語が、
最終的に一つに繋がっていく形式。モチーフは花。それがタイトルに結びついている。
少々残念な感。
女史特有の読感の悪さと、それでもとにかく最後まで読ませる疾走感が抜けている。
後半のリンクアップは相変わらず見事なのだが、何故か湊かなえを読んだ気がしない。
湊中毒を自負する僕なので、言うのが正直辛いのだけど、彼女の作品だと知らずに
読んでいればあまり印象に残らないタイプの作品なのかも。
もしセカンドステージがこの論調で進むのであるすれば、少々落ち込む(^^;)。
・・・いや、一応次作に期待しておきます!
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この作家さんのパターンもそろそろ飽きていたのですが、セカンドステージ始動という帯を見て手に取りました。確かに前作までとは少し違います。途中すべての登場人物の糸が繋がるまでは良かったのですが、結末が盛り上りに欠けました。さんざん煽った謎の人物「K」の存在もぼんやりしたまま終わってしまい…ただいつもの胸に暗いモヤモヤが残る読後感では無かったのでほっとしました。
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湊作品にしては、読みづらいものかと思います。
流れはいいのですが、文章そのものが読みにくい。特に、誰のコメントなのかが、直感的に分かりにくい。なんだか、舞台の脚本みたいな感覚。
女優Aが・・・、女優Bが・・・と言った、の様な。