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ふたりぼっちの文芸部員の青くてイタいやりとりを描く「青春絶縁体」ほか６つの物語を収録。読者が投稿したボツ原稿を乙一がリメイクする、ＷＥＢ文芸『ＲＥＮＺＡＢＵＲＯ』の企画から生まれた短編集。
読者の投稿をリメイク、という話自体が創作ではないかと疑いたくなるほど、どの話にも乙一らしさが出ている。スプラッター系ではなく切ない系の乙一作品で、ユーモアも十分。投稿をどうリメイクしたかという解説まで巻末に付いていて、それも興味深かった。小説のアイデアがなかなか思いつかないと自白する乙一の新境地なのだろうか。
（Ａ）
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ひとつの町を舞台にした連作短編集。小説家志望者のボツ原稿を元ネタに乙一がリメイクしたものなんですが、なかなか面白かったです。特に「青春絶縁体」と、「君にしか聞こえない」を彷彿とさせる「ホワイト・ステップ」が良かった！ そして、潮音さんのキャラが素敵ｗ
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面白い企画。
もともとの文章がどんなものだったかわからないけど、純粋に乙一の作品として、楽しめた。
個人的には、最後の話が好きかな。（君にしか聞こえないと若干かぶるけど）青春絶縁体も痛くてよいです。
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乙一さんが読者の人に話を募集してそれをリメイクしたものらしいです。
だから乙一ワールド全開って感じではなかったけどまぁまぁおもしろかったです。
最後の話はわりと乙一さんっぽい話だったかな。
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公募した没原稿をリメイクするという、変わった企画の短編集。あとがきで語られる再構成のポイントも併せて面白かった。読んだ印象としては、「コンビニ日和！」と「王国の旗」以外は、乙一テイストに消化されてて気にならないほどだった。いわゆる黒乙一が「ワンダーランド」、白乙一が「ホワイト・ステップ」って感じ。
ただ、普通に読むとその2話の短編で話が矛盾するのが気になった。「ワンダーランド」では、潮音が異常殺人犯であることを仄めかすラストになっていて、その路線で読むと、文中では犯人を男性とミスリードさせるために「女の子を好き」との記述がある。ところが「ホワイト・ステップ」の平行世界のひとつでは潮音さんは普通に男（近藤）と結婚してる。「ワンダーランド」のラストを単なる思わせぶり演出で片付けないならば、彼女いない近藤くんの世界の潮音さんは…ってことになって、すごく黒い。「ホワイト・ステップ」には黒い記述が一切ないだけに余計怖い！って読めるんだけど、どうなんだろう。
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乙一さんファンの友人からのプレゼント♪
実は乙一さんの作品を読むのは初めて…。
友人曰く、「この裏切られ感がたまらない」との事。
まさにそんな感じ。面白い！
ただ、企画ものでネタを募集してそれを著者が形にするというものらしく、本来の意味での乙一作品ではないのかな…と思ったので★四つ。
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「ボツ」になった投稿作品を乙一が修正して 、1冊の本にまとめた。このあたりは、原作のままで使われているんだろうなとか、こういう修正を付け加えたのかなと考えながら読むのが面白い。
個人的には、最後のお話「ホワイトステップ」がすてきな話だと感じた。人生はいつでも、あのときこうしておけばと考えてしまうけれど、こうして生きている今がその人にとっての最善なんだと思う。
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読者が送ったボツ原稿を作者がリメイクした作品集です。 短編集ですが、少しずつリンクしていて面白かったです。 笑えるし、泣けるし、ワクワクします。色々詰まってます。 どれも面白いんですが、特に「コンビに日和！」「青春絶縁体」あたりが好きかな。毒舌具合がたまんない。「ホワイト・ステップ」や「王国の旗」もいい。「小説家のつくり方」「ワンダーランド」も面白かった。…ま、全部やね。 結論、落書きを見つけたら黄色い王冠のマークを探すよ。
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他人のボツ原稿をリメイクして本にする。
ふーん、どうなんでしょうね、まぁ一つの企画としては面白いのかな。
内容は・・・・面白い話もあったけど、どうしても「リメイク」というのが頭にあって、素直に入っていけなかったかなー。
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全く違う作者のボツ原稿を元に、これだけ一つの世界を創り上げる乙一さんに感服。鍵などの小さい小道具もきちんとリンクしていて、ストーリー以外でも楽しめました。
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久しぶりの乙一さんの作品ということで、楽しみにしてた。
なのに、アイデアは乙一ファンの読者からの投稿を乙一風に
アレンジしたもの。
ところどころ乙一さんらしい、ブラックなストーリーに
なっていたり、全部読み終えるとあぁ、あそこで繋がって
いたんだーと発見が多く、結構楽しめました。
個人的には、コンビニの話がすき。
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この街は「物語を紡ぐ町」
６編の短編集
ブラック乙一とホワイト乙一が4:2の割合で混ざってた
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表紙の「乙一」が「Z一（ゼットイチ）」に見えて少しにやにやしましたが（笑）、タイトルの通り「箱庭」という言葉がぴったりな作品でした。
今作は読者の原稿を著者がリメイクした作品集ということでしたが、どの作品もそれぞれに違った趣向で面白い作品集となっていました。
また、どの物語も架空の町「文善寺町」を舞台にしており、それぞれの作品に登場する人物が別の物語にも関わっていたりと個々の作品が繋がっている構成も楽しめました。
青春あり、殺人あり、ミステリーあり、感動ありと1冊でさまざまな物語が体験できるお得な作品でした。
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読者の投稿作（ボツ原稿）を筆者がリメイクするという形式の短編6編。本来は全く無関係のお話をゆるくラップさせる手法はさすが。頭痛が激しい人の行く末が気になります。
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乙一さんらしいようで、そうでないような不思議な味わいの短編集。それぞれの短編が微妙なつながり具合を見せて、最後にまあお手軽と言っては何だけど、無難にまとまったというか、、、でも雪の中の世界は美しかったです。
