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文庫本を読んでもよくわからなかった高校時代.
噛み砕いてわかりやすく,これなら次に読んだ時は少し理解できるかも?と,もう一度文庫本を取り出して読んでみようと思う.
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『2分でわかるニーチェの思想』
そうか。
短時間で難解なニーチェの哲学を、
(間にはいってくれる専門家が)解読し、
肝心要のポイントを重視して、
よりわかりやすく要約し、
ニーチェに興味を持って頂きたい!彼の事を理解し欲しい!
そこが、この本のアピールポイントなのですね。
では、私もそれなりに解釈してみよう、と思い、まとめてみました。
<ニーチェの思想>
世界は無意味。
よって、私達の人生に意味はない。(身も蓋もない。^^;)ニヒリズム
『神は死んだ』とは
誰もが信じる価値観にも意味がない、事を示す。(徹底主義だな~)
そんな絶望のなかでも強く生きられるように、
私達は『超人』にならなければならない。
以上。
作家の五木寛之さんが
「人は絶望や苦しみのなかで生きている。だから生きているだけで人ってエラいんだよ。」
と、言っていたのを思い出した。
そこに通じる考えかな・・・。
でも、五木さんのほうが、同じ意味の事を言っていたのだとしても、
なんとなく優しさを感じるな、なんて思ってみたり。
が、
生涯かけて、完成させたはずの哲学を
「2分で理解しました」なんて、ニーチェも納得出来はしないだろう。
数年前に購入後、未だ未読の
「ツァラトゥストラはかく語りき」…そろそろ開き時だろうか。^^;
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大衆向けのまんがといってあなどってはならない。
実にわかりやすくニーチェの思想を説明しています。
いつまで経っても到達しえない「真理」や「神」を求めること、「弱さ」を美徳とし、「善」として、それに反対するものは「悪」とするキリスト教の道徳はルサンチマンに基づいた「弱者」の道徳。
ニーチェは無価値で永遠に回帰する世界を愛し、力強く生きることを強く肯定した。
といっても、ニーチェが否定する「同情」についてだが、
私たちが生きていく為には自分のみでなく自分も肯定し、他者のために生きるということも重要なファクターではないかと考えます。
「ものの見方」について非常に深く考えさせられました。
とにもかくにも、現代においてキリスト教を考えるためにはニーチェも考えなければならず、ニーチェを考えようと思ったら同時にキリスト教に関しても考えなければならないのではないかと思いました。
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ニーチェの考え方のエッセンスが分かりました!
ニヒリズムとは何か?超人とはどんな人なのか?など新しい考え方を知ることができました。
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宗教的価値観、ニヒリズムを超えていくための、ニーチェの指針
それでもルサンチマンに沈んだり、家畜のように群れる群衆で終わるのではなく、
超人思想の元に生きる
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「神は死んだ」を受け入れて、前へ進もう!「永遠回帰」の考えはクラクラして気持ち悪くなる。勇気が無いと読み進められない。人生における漠然とした不安の処方箋になるかもしれない。
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「絵解き,現代的福音書ニーチェ伝」
ニーチェの考え方を一般の人にもわかりやすくとっつきやすく知ってもらうための本.まんがと図解でわかるらしく,イラストやスライド的表現が多く,読んでいても疲れない.
口伝的に,ニーチェの考えを解説してくれて,かつ,賢ぶらない素直な聴衆が登場する,まんがの利点を活かし,敷居が低い入門書.
以前,白取春彦先生の超訳ニーチェの言葉を拝読していたが,名言集というような立場上,包括的な知識体系としてニーチェを理解できたのは本書が初めて.
4部構成で始まりは既成概念の破壊のために印象が暗い.今まで当然と考えられてきたキリスト教的道徳の破壊とキリスト教批判に注力したニーチェ.
この世に「善悪しいては価値判断の絶対的な基準など存在しない」とし,「客観的な事実など存在しない,あるのは解釈のみ」との言葉と共に遠近法的解釈を提唱し,無意味だとした.これを端的に述べるため,ニーチェは「神は死んだ(絶対的価値判断基準:神)」と表現している.しかも,キリスト教的善と考えられてきた清貧や隣人愛・同情などは敗者が自己肯定するための方便から生まれたものでルサンチマン(怨恨感情・逆恨み)に他ならない.既存のキリスト教的善に則った禁欲的生活に従えば救われるという盲目的な信仰はもはや意味を持たず,世界は無意味だ ( ニヒリズム ) とニーチェはしている.では,人生は無意味だから,死ねば良いのだろうか?
答えは「NO!」
死ぬことも「死ねば終わる」というある種の価値判断からそこでの善へ導かれようとする指向性を持った考え方に他なら無いから.
では,どうしたらいいのか?
世界が無価値であるということをただただ「認める」のである.
それだけだ.
ルサンチマンから脱出し,いかなる価値判断基準にも則ら無いあらゆるものが無価値な「大いなる正午」に至りつつも,そこで歩き出すことができる「超人」の出発点となる.
終わりなどない.
だからこそ,いつもが出発の連続で終わりの連続,円環なのである.
無価値であることを認めることは怖い,超人として生きるには勇気が必要だ.
超人として生きることは,全てが終わりなき無価値であることを許容し,全世界を肯定することが出発点だ.
絶対的な善悪など存在し無い.だから「力(欲望)に素直」に生きること.
自らの世界を拡張し,自分を愛し,自身に対して素直になる「力への意志」を全面的に肯定し,受け入れ,歩みを進めていく.そこに価値などはないが,だから「力への意志」への受容と恭順をやめて諦めるのではなく,無価値だからこそ「力への意志」に従うのだ.無価値だからこそ,各々が「力への意志」に従い,幾多の力への意志へ抗い,攻め,身を守り,拮抗としての世界を形作る.絶対的基準などない.無価値だからこそ,自身の物差し,「力への意志」に素直に従うべきなのだ.
何が,鶏で何が卵なのか,混乱しがちである.整理するのが難しい.しかし,既成の道徳観を改めて見つめ直した上での「終わりなど無い,絶対的評価基準・善悪など無い」という上での帰結だと���う.
「だからこうしましょう」では無いのである.
「こうしましょう」は無いのだから,自身をメタ的に捉えて,一段,包括的外側から見て,「自身が思う通りにやることだ.全てを肯定することだ」と言っている.
まるで,思想の「相対的理論」である.
絶対的な座標基準,「エーテル」なんてものは存在し無いのだと.それぞれ各人が乗っている座標系によって「時空間は伸び縮み」するのだと.だからこそ,各人の座標系をしっかりと理解し,把握し,それを持って系を発展させていくこと.
この世界に,こんなことを考えた,という人がいるということを知るだけでも,この世界は素晴らしい.
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B5サイズの本です。4ページを一区切りにしていますが、レイアウトはあまり読みやすくはないです。漫画の要素も多くはありません。ただ、ニーチェの入門書としてはわかりやすく、特に用語の説明は頭に入りやすかったです。本格的にニーチェの著書を読むときには、横に置いておくといいのかなと思える本です。
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人生を全部受け入れよう。そして、強く生きよう。
誰もが認める「正しいこと」なんて一つもない。
自分の欲望を認めよう。それは自分のありのままを一番大切にすること。自分が尊いことを認めること。
決断するときは、人に聞くな。自分に聞け。
自分が一番。そこから生まれた価値観を大切にしよう。
遠近法的思考:自分にとって関連が深い事柄ほど重大に感じる
ニヒリズム:世の中の価値や権威にはすべて意味がない、「神は死んだ」
ルサンチマン;強者への恨みから、弱者が善で強者は悪とする考え方が生まれた
畜群本能:自分よりも他人のために行動するべき、禁欲主義的、弱者の集団の利益を実現するため
超人:ニヒリズムの世界(大いなる正午)で自分だけの価値観を打ち立て強く生きられる人
力への意志:生そのもの、もっと強く、もっと大きく、もっと豊かに、死から遠ざかろうとする
自分を愛する人こそが他人を愛せる
人は自分の価値観で物事をとらえていて、誰もが価値を認める絶対的なものは存在しないのだから、自分の気持ちに正直に強く生きよう、ということを言っているのだと思います。「ニヒリズム」「神は死んだ」などという言葉だけ聞いて暗い考え方だなと思い込んでいたのですが、そういう現実を受け入れて強く生きていこうという主張なので、むしろ明るい考え方ですね。