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県庁おもてなし課 みんなのレビュー

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みんなのレビュー1,197件

みんなの評価4.2

評価内訳

1,192 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

好みの甘さが変わっても

2011/04/04 07:14

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:maruma - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初に読む有川浩作品って何だろう?
ふとそんなことを考えた。

やっぱり「図書館戦争」シリーズかな。
それともドラマ化された「フリーター、家を買う。」か、
いやいや映画化される「阪急電車」か・・・?


私の場合、他の作家さん目当てで
アンソロジー「Sweet Blue Age」を手に取って
一通り読んでみたところ、お目当ての作家さんの作品よりも
有川さんの「クジラの彼」にすとんとはまってしまった。

それはきっと、下手な恋よりも深く。

「海の底」、「空の中」、「塩の街」と読み進めていって
「図書館戦争」シリーズで離れられなくなってしまった。

有川さんと言えば、「ベタ甘」。
「クジラの彼」の単行本のあとがきでびしっと言いきっている。

「いい年した大人が活字でベタ甘ラブロマ好きで何が悪い!」

アンソロジー「Sweet Blue Age」が発行されたのが2006年2月のこと。
有川さんを読み始めて5年、と初めて指折り数えてみた。

5年も経つと好みも変わっていく。
心地よかった「ベタ甘」も少し重たくなってきたりも、する。


そこで、「県庁おもてなし課」である。

とある県庁に生まれた新部署「おもてなし課」。
おもてなし課の若手職員掛水を中心に物語は紡がれる。

おもてなし課のお仕事小説とも読めるし、
もちろんお仕事だけじゃなくて、人と人とが接していけば
恋もあるし、友情もあるし、家族としての繋がりもある。
そして、高知の観光についても詳しく書かれているので
高知に行ってみたくなったりもする。

言うなら「いろんなものが詰まった小説」なのだ。

そして、新聞で連載されていたせいなのか、あまりクセがないように思う。
親世代にも子世代にも受け止められるような。

有川さんと言えば「ベタ甘」だけど
今回はほんのりとした甘さのように感じた。
でも、他の部分がしっかり描かれているからこそ
ほんのり風味でもしっかり甘さがきいている。


何だかんだ言っても有川さんの甘さは私にとってはいいらしい。
そんなことに気付かされた一冊だった。

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紙の本

グダグダだった「おもてなし課」が、徐々に「使える集団」に。もちろんラブストーリーもあり。

2011/05/24 17:11

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YO-SHI - この投稿者のレビュー一覧を見る

 帯に「史上初、恋する観光小説」とある。まず「観光小説」って何だろう?と思ったが、今なら分かる。本書の舞台は高知。読み終わって「高知に行きたい」と無性に思った。観光をちょっとだけ擬似体験させて「あぁそこにホントに行ってみたい」と思わせるのが「観光小説」だ。

 上に書いた通り、舞台は高知県。県庁の観光部に新しくできた「おもてなし課」を中心に物語は回る。主人公はそこの課員の掛水史貴。入庁3年目の25歳。課の中では一番若い。観光客に「おもてなし」する心で県の観光を盛り立てようという「おもてなし課」は、手始めに掛水の発案で「観光特使」の制度をつくった。

 掛水の発案、と言えば聞こえがいいが、「そういう自治体が多くあるようですよ」という程度のもの。進め方も何も手探りで、心許ないことこの上ない。案の定、観光特使の一人の作家の吉門喬介から、実効性があるの?何を目指してるの?他所との違いは?とダメ出しを連発されてしまう。

 物語は、このように最初はグダグダだった「おもてなし課」が、掛水の意気込みが他の課員にも伝染するような形で、徐々に「使える集団」になっていく様子を描く。もちろん、著者が描くのだからラブストーリーがしっかり組み込まれている。今回のは甘さはちょっと控えめ。ただし、直球と変化球の2つを投げてきた。

 楽しめた。ご存じの方も多いかもしれないけれど、「おもてなし課」は高知県に実在する。それでもって高知県出身の著者は、観光特使になっている。つまり、作家の吉門(の一部分)は著者の分身で、彼が出したダメ出しは、実際に著者が感じたものらしい。そのあたりのリアリティが、本書の面白さにつながっている。また、著者は本書を書いたことで、観光特使としての任務を充分に果たしたことだろう。

 それから「三匹のおっさん」以来、著者の「おっさん萌え」がチラチラ作品に顔を出すのだけれど、本書のおっさんは、とりわけカッコいいのが1人いる。あこがれはしても目指そうとは思わないくらいだ。でも、そこまで目立たないんだけれど、おもてなし課の課長が、私は好きだ。

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紙の本

地方が元気になれば、ニッポンは元気になると思う

2011/09/27 13:38

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mieko - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最近、ちょっと有川作品を立て続けに読んでいます。軽く読めて楽しいので、何度も読んでしまう。小説で繰り返し読みたいと思う作品というのは、私の場合、すごく好きな作家のエッセイか、初めて読んだ時の感動を何度も味わいたくなる、そしてそれが軽く読める、そんな小説に限ります。有川作品は後者。初めて読んだ時の甘酸っぱい感じを時々味わいたくなって何度も読んでしまうのですが、1日でサラッと読めるのがいい。休日にDVDをレンタルしてきて2時間程度の映画を見るようなエンターテイメント感が好きですね。

 さて、『県庁おもてなし課』ですが、高知県に実在するおもてなし課を舞台に、高知県出身の作家・有川浩が、故郷である高知のために一肌脱いで、自分の経験と県庁への取材をもとに描き上げた地方賛歌の物語です。

 観光立県を目指した高知県庁観光部に「おもてなし課」が発足しました。しかし何というか。具体的なビジョンもなく、でも何かアクションを起こしているんだという姿勢だけは県民に示したい……のだろうなと受け取られてもしかたがないくらいの緊張感の無さ。というのも県庁職員であるおもてなし課の面々は、今まで県庁のルール内でしか行動したことがなく、つまりそれは「慣例通り」にしか動いたことがないということで、緊張感が無いのも致し方ないと言えば致し方ないのだけれど。しかし今回新しい課の発足にあたり求められているものは、今までの自分たちの仕事に対する姿勢の対極にある「独創性」やら「積極性」のはず。なんといっても「観光」なのですから、二番煎じでは意味がない。にもかかわらず、「独創性」「積極性」というものが根本的に理解できていないお役所体質は如何ともしがたく、おもてなし課の面々は右往左往するわけです。が、その右往左往する様もまた、お役所的のんびり感が漂っていて、まったくあたふたしていないんですね。
 とりあえずおもてなし課で一番年の若い掛水史貴が、「何ですか、観光発展イベントとして『観光特使』という制度を手始めに導入する自治体が多くあるそうですよ」と案を出しました。つまり県出身の有名人を観光特使に任命して県の魅力をPRしてもらおうというもの。その案に沿って動き出したおもてなし課ですが、悲しいかな立ち上がり早々、行政の枠を超えることができていないことに由来するダメ出しを、任命した観光特使の一人、売れっ子作家の吉門喬介からくらうことになります。
 毒舌の吉門と、特使・吉門の担当になった掛水は、なかなか噛み合わないやり取りを通して、次第にお互いがお互いの立場を少しずつ理解できるようになっていきます。民間感覚とお役所感覚の差異。しかしその差異の中にそれぞれのマイナス部分とプラス部分が存在することに目を向け、お互いのマイナス部分とプラス部分を補い合うことで、スケールの大きな仕事ができることに気づいていきます。
 
 はっきり言って、読んでいて気分が悪くなるくらいイライラしました。そこを何とか我慢して読み続けると、掛水の成長が見えてきて応援する気持ちが湧いてきました。また、有川作品お約束のベタな恋愛模様も控えめながら組み込まれていてちょっと嬉しい感じでした。

 破壊力のある(良い意味で)『図書館戦争』から有川作品に入った私には、「おもてなし課」はちょっと物足りない感じでしたが、『植物図鑑』のような作品から有川作品に入った方は、すんなり「おもてなし課」を受け入れて楽しめると思います。

 この物語は、高知県に限らず、日本全国の地方都市への応援物語と言えるのではないでしょうか。ガンバレ、ニッポン!

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紙の本

「県庁おもてなし課」うまくいかなくても、その方向さえ向いていればいつか。

2011/05/20 10:30

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:soramove - この投稿者のレビュー一覧を見る

「タイトルが面白いなと読み始めた、
この作家の本は「フリーター家を買う」以来、
本の最後の対談で作者が女性と知った、
実際に高知新聞で連載されたもので、
作者自身も県から観光大使の依頼を受けたという、
だからこの本は絵空事ではない
わりと現実的な今を描いている」



高知県の県庁の観光課から生まれた
新部署“おもてなし課”、
そこの職員たちが
その部署で何が出来るかを
民間の意識を取り入れながら
ひとつの観光パンフレットに集結させる。


主人公は課で若手の掛水くん、
彼と臨時職員として採用された多紀ちゃんの
恋の成就と仕事の成功を
描いているが、
地方都市の抱える問題や
公的機関の弊害も見えてくる。


思ったまま、すべてがすんなりと
運んでいけたらこれほど楽なことは無い、
それは県庁という枠でなくても同様だ、
そこでいかに柔軟に
しかし通したい意思は
少しは形を変えても何とか残したい、
そんな気持ちは誰だって経験している。


そんな仕事をする上での
様々な障害のようなものを
生き生きとした高知の方言と
恋や対人関係を絡めて
青春小説のようにも出来ている。


作者自身が観光特使をお願いされて
一か月以上音沙汰無しだったり、
計画のあまりにお役所的な考えに
実際に振り回されたことが
そのまま小説になったような
不思議な作品、
でもだからこそここで展開する事でなくても
自分の田舎や地域の事を
ふと考えてみたくなる、
不便だからと声を上げるのでなく、
じゃあ何が出来るかと。


自分の地元の事を考えたり
もちろん物語の成り行きを楽しみにしながらの
とても楽しい読書体験だった。


この本もそのうちドラマになりそうだ、
そして作者は自身のブログ(有川日記)で
「『県庁おもてなし課』ですが、
単行本で発生するすべての印税を
東北地方太平洋沖地震の被災地に
寄付することになりました。」
このように発表している、
今は誰もがどうしたら被災者への貢献が出来るかと
考えているときだ、
自分の楽しみを自粛するより
読書という楽しみの中から、
少しでも役に立つなら
こんな嬉しい事は無い。


★100点満点で80点★

soramove

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紙の本

有川浩のおもてなし

2023/09/10 08:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

有川浩の特長であるユーモアと皮肉そして甘々の恋愛。この各種要素がたっぷりと入った詰め合わせ作品である。「おもてなし」という言葉は一時 時代の言葉となったが、いまではややシニカルな侮蔑の意味も含めた言葉になっている。「地方創生」も同じような意味合いを含めんでいる。この2つの言葉を組み合わせて、更に地元愛でくるんだ作者の腕前は流石と思ってしまう。

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紙の本

高知愛がたっぷりな1冊。

2016/11/30 14:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Key - この投稿者のレビュー一覧を見る

有川さんの高知愛がたっぷりな1冊。
行政マンのお仕事話かと思いきや、ちゃーーんとラブ要素も入っているところがさすが有川さん!高知に行ったことある人は、高知の風景を思い浮かべながら、高知に行ったことない人は高知に行ってみたくなるようなそんな1冊。映画化もされた作品なので、本と映画両方楽しめると思います。

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2011/06/18 05:56

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2011/08/07 18:10

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2011/06/03 01:49

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2011/04/02 00:18

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