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店頭でタイトルと福岡伸一絶賛の帯に惹かれて購入。ダンゴムシやタコの行動を探る装置設定と結果の解釈は興味深く読めたが、肝腎の「心」の定義にやや納得できない面あり。
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何なに?このタイトルー!!
だんごむし。
脚がうようようよーってしてて、まんまるに化けたつもりになるやつ。
英語だとrolly-pollyなんてかわいい名前なんだが。
写真なんかついてて、ちょっとめくるのに勇気がいった。
と言うことで、むしの絵も多いし、時間がかかってしまった。
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なんて魅力的なタイトルでしょう。タイトルに惹かれ、思わず衝動買いしてしまいましたぁ。
心とは何か?これは、世界中のあらゆる分野の人々がず~っと考え続け、そしていまだに答えの出ない大きなテーマではないでしょうか?ところが本書では、〝心〟とは〝ある行動を発現させるとき、余計な行動の発現を自律的に抑制させる隠れた部位である〟と定義づけ、この定義にしたがって、観察対象であるダンゴムシに心があるか無いかを確認するために、本来あり得ない予想外の行動を起こさせることを目的とした数々の実験が紹介されています。ちなみに著者の専攻は、比較認知科学と動物心理学です。結果はどれも、とても興味深いものでした。ダンゴムシにもいろんな性格の持ち主がいるのですネ。また著者はダンゴムシのほかにも、マダコやミナミコメツキガニを使った実験で、心の存在を明らかにしようとされています。
〝心〟の定義そのものは、納得するのが難しいのですが、この定義に従えば、ダンゴムシにも心はあるのだなぁと実感できました。まさしく〝一寸の虫にも五分の魂〟ですネ。実験することの面白さも充分伝わってきましたが、ダンゴムシにとってこの実験は、たいへんツライ経験になったでしょうネ。
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心が高等動物だけのものでなく、ダンゴムシにもあるという考え方自体は共感できる。ただしそれは心をどのよううに定義するかということであって、やはり人間とダンゴムシの間には大きな開きがある。科学的には何かを定義したうえで同種のものを論じるのは正しい姿勢だが、それを心という色々な意味を持つ言葉の一言で表現するのはいかにも大衆迎合主義的と言わざるを得ない。
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ダンゴムシの実験はともかくも、「心」の定義が面白かった。しまいには無生物まで広げるくらいで、日本のアニミズムを科学的に提唱するように思えた。確かダーウィンもミミズに関して著者と同様な実験か観察を行ったのではないか?良く覚えていないが、今後このような学問が発展し、人間の生活に役立ててもらいたいものである。
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タイトルだけは面白かった。
内容は正直ちょっと。
余りに意味不なので思ったことを適当に書いていく。
感情的になってるので、的外れな批判をしてるかも。でも、そんだけイラついたって事で。
↓
・特定の事象を一般化しすぎでは?筆者の幼少期の体験談など、自らの理論を正当化するための創作だとしか思えないし、しかもそこまで一般的ではない。「心」の裏付けとして用いるには飛躍が有るのでは?
・「予想外の状況」とは何なのか。それは観測者次第では無いのか。それを「観察対象にとっての予想外」とすり替えている辺りが非常に納得いかない。「(ジュラルミンの)板にとって未知の状況である『中央から外へ向かって叩かれる』という状況を与えることができた」だと?笑わせんな。ジュラルミンにとって未知の状況なんて分かるか。妄想乙。
・そもそもだけど、この本ってタイトルと内容がかけ離れていませんか。筆者が定義する「心」をダンゴムシが持っていようと持っていまいとどうでもいい。だって持ってる事になるように定義したんだろうから。無意味なんだよ、タイトルが。「ダンゴムシが心を持ってるって言えるように心の定義を考えました」に改題するべきでは。
・筆者の定義する「心」だと、ありとあらゆるものが心を持っていることになりますけど、本当にそれで良かったのか。「心」が何なのかを知りたければ、仮定を置くにしろその限界を定めるべきだったのではないでしょうか。そうしないと結局「心ってものを際限なく拡大的に捉えると、すべての物質に心があるんですね。あれ、じゃあ結局心ってなんなのさ」みたいな事になっちゃいませんか?無意味なんだよ。全てが。
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ダンゴムシは交代生転向という杓子定規な行動特性をもっているが、極めて特殊な状況、例えば閉ループ状態の環境などの「未知の環境」に置かれると奇想天外な行動を取る。その点に着目して、ダンゴムシにも心があるのかもという検証を行なっているのがこの本の内容です。
実験の結果について、色々と疑問のある点はあるものの、ダンゴムシという生き物の行動特性をアプローチとして心の科学に迫った非常に有意な検証であると思います。
川でカモを眺めていると、対岸に行くのを躊躇していたり、渓流下りのような遊びをしていたり非常に人間的な行動を見かけます。彼らにはなんとなく心があるように思います。犬や猫にも心があるように見えます。彼らと高度な信頼関係が結ばれている人をよく見かけるからです。
一方で、ダンゴムシやムカデやバッタなんかには心があるものなのでしょうか。彼らを観察していても、彼らとコミュニケーションや信頼関係を結べることは無さそうです。彼らには大脳がありませんが、ダンゴムシの実験ですくなくとも自律的に行動を選択している可能性はあるようです。
私が「わたくし」と認識しているものは本当に大脳なのでしょうか。それとも心(わたくし)と大脳は別の器官なのでしょうか。
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久しぶりにこの手の本を読みました。
学生のときはよく生物・地学などの本を読んでいましたけど、
最近はせいぜいNHKの『ダーウィンが来た』を毎週見るくらい。
ダンゴムシやありんこ、その他いろいろな生物の動きをみてると、
外界を認識して行動することを改めて思い知るし、
そこから「心」を見出す研究があることに驚きました。
「心」という言葉の定義次第だろうけど、非常に面白い研究領域ですね。
このPHPのサイエンスワールドシリーズはよさげ。
3冊面白そうなのをまとめ買いしました。
で、僕は研究内容よりもその研究者の考え方に魅かれる。
高校生の頃なんかはずっとそうだった。
情報化社会が効率的な社会をもたらした一方で、待つことが許されない社会を作り、世知辛い人間関係をつくったと著者。
で、そんなときに研究者が、社会と一緒になって、
「待って、相手の出方を促す」、すなわち「相手の自由な出方を認める」ことを否定し、人間関係を世知辛くすることによって、自由に振る舞える社会を自滅させるのは、恥ずかしいことではないかと。
研究って、いつ成果が出るかわからない研究もあるけど、それが将来どんな成果につながるかわからない。それを許容できるだけの余裕がないと、日本の科学力やらはどんどんプレゼンスがなくなっていく。
先日もiPS細胞の山中教授が研究所の職員の雇用を心配しているだとか、予算規模が何十倍も違うとか報道されていた。研究施設も充実度が違う。「学校」自体も変わらなきゃなんだろうね。
ともかく、そんな研究者という人種の気概に久しぶりに接したという点で、
僕にとって評価5です。
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ダンゴロムシの交換性転換から「心」を推測していく
動物行動学から学ぶ、分析・仮説を立てていく様はとても興味深かった
しかし仮説のたててることはとても注意しなくてはいけない
動物の行動を「擬人化」、つまり人間の行動にあてはめてだす結論は個人の価値感や趣向に影響されるおそれがある
自分の仕事にもとても参考になる本でした。
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ほ乳類や鳥類ぐらいには、心を感じることがあっても、よもやダンゴムシに心を感じたことは、今までなかった。けれど、著者の心の定義は納得のいくものだし、実験結果を示されると、確かにダンゴムシにも心はあるようだ。そしてそれは、ダンゴムシに限ったことではないようでもある。う〜ん。どうしよう。おちおち歩いていられない気がしてくる。いやいや、肉食自体どうなのだろう、と短絡的に考えてしまう。彼らは我々をどう捉えているんだろう・・。
「心の科学」について考えることは、相手を認めることに繋がるのだなぁと思えたことが、収穫のひとつ。
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心の定義をダンゴムシの観察によって進めていく。生物と無生物のあいだの福岡伸一さんも絶賛と帯にある。「ひょっとするとこの心の科学は大化けするかもしれない。」これって絶賛?ひとつのアイディアを徹底的に考え続けて実験に落とし込む著者の真摯な姿が浮かび上がってくるとてもよい本。こういうものが僕にとっての学問。第一章で、心とはなにか?とやらないと彼のテーマは説明できない。ここでの心の定義は少々あやふやである。しかし、この定義をもって後半のぞうりむしの実験に突き進むとき、大きなテーマを理解することができる。第一章だけでは他人を納得させることはできないし、ぞうりむしの実験だけでは単なる現代のファーブルさんみたいなものという評価にしかならないかもしれない。しかしこの二つが重なるとき、大きな可能性を見ることができる。可能性を開いてくれたという部分で最高の評価をしたい。あと、新書のフォーマットに最も適した題材であるとも感じる。ここの可能性の部分で、福岡さんもひょっとするとと思ったのだろう。タイトルがかっこいいよね。ところでこの本、草津温泉に向かう国道沿いのセブンイレブンに平積みにされていたんだけど、関係者?
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子供の夏休みの研究課題のネタにもいい。障害物を回避するジグザグ歩行、水攻め、触覚延長、丸める・・・など。極めつけは2匹の合体接続からの回避行動で、まさかというパターンに驚きました!
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P.164の動物行動の四つの「なぜ」
①どのような仕組みで生じるか
②どのような機能をもっているのか
③どのように獲得されるのか
④どのように進化してきたのか
↑自分の普段の行動や、勉強する資格や科目に当てはめると面白そう。
簿記•会計の場合
①他者のお金を使って商いをする、会社で用いられる。
②利益の配分の証拠、税金の支払額を決める証拠
③税金を払わないと犯罪となる
株式市場に上場するなどより多くのお金を集めようとするため
④単式簿記から複式簿記
期間会計、減価償却など
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科学では語りえないと思っていた,”心”についての語彙が増えた.
それは現象として観察しうるモノの行為の発現について語りうる方法であり,また知性についての深い洞察をもたらす.(例としてダンゴムシの知性,機械的性質とは言いがたい自律的な振る舞い,の観測)
ダンゴムシ,タコ,石,ジェラルミンのに心はあるか?という問いはそれ自体の証明だけに価値あるものではない.
”心”についての議論をはらむ研究分野では,一読の価値があるだろう.
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かなり面白い。
大脳がない虫と言えど、本能だけで動いてるんじゃないみたい。
条件によって"個性"のある挙動をする。
それを心と言っていいのかはわからんが・・・。
個体ごとの挙動が一様でない事を、
「へそ曲がりがいる」と見れば、それは心と解釈してもいいけど
微小な物理的個体差が影響していると考えられなくもない。
ちょうど、そのダンゴムシが左右交互に曲がるという特性のようにね。
ただ挙動上の個体差を「心」と名付けると
綺麗に説明できるし、一発で伝わるね。
評価基準-----------------
★:お勧めしない
★★:一度読んでも良いかも。
★★★:まあまあお勧め。
★★★★:今後何度も読み返すと思う。
★★★★★:すばらしい。人生のバイブル級。