サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

落語評論はなぜ役に立たないのか みんなのレビュー

新書

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー6件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本

型の踏襲から自分の言葉へ

2011/04/12 20:27

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る

おそらく落語に限らず広く諸分野で言えることだが、評論や批評と呼ばれる類のレベルが20年ほど前から下落し続けている。かつて日本にも優れた書き手、ハッとするような評論が多く物された時代あったのに、なぜ今は駄目になってしまったのか。

本書の内容を簡潔に約すと「駄目な評論は内向きで業界内部でのみ通じる言葉、概念を振りかざし盛り上がることばかり考えている。外から新たにやってくる客へ開かれてない。入門者には『とにかく寄席へ行こう』と勧めるが、そんなものは『寄席へ行こう! キャンペーン』の宣伝マンでしかない」という辛辣なもの。

落語は大昔から続く「使い古された物語」を如何に活き活きと、新しく、魅力的に語るかの話芸である。そこにあるのは「つまらない演者と面白い演者」の違いだ。

本書の主張は明快である。

評論は入門者にも開かれてなければならない。そのために「落語には面白い寄席と面白くない寄席があり、誰が面白い寄席を提供できるのか」言わなければならない。面白いと一口に言っても面白さのツボは千差万別であるから、その人に合った面白さを紹介できるよう、論者は深く広く通じてなければならない。そのために必要なのは何を置いてもまず語る対象への無償の愛である。

内部で盛り上がることばかり考えている人間は「面白くない演者」をハッキリと言えなくなっている。

また彼らは「伝統」を重んじ、自らを伝統の守護者かのように言うが、その伝統も実は昭和に作られた新しい概念でしかない。そんなものを後生大事に抱えているうちに落語は時代の波に取り残され、いつしか誰にも見られなくなった。

危惧した一部の人間が新しい風を取り入れるため積極的に動き出し、伝統と革新の両立を目指した落語界は今、新たな黄金期を迎えようとしている。

本書で言われる「今こそ落語の黄金期」は、評論の評論が出版される、このような本が『売り物になる』と考えられているのが何よりの証拠だろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2011/03/19 10:14

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/04/03 22:05

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/05/08 17:17

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/10/30 11:59

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2020/08/13 23:05

投稿元:ブクログ

レビューを見る

6 件中 1 件~ 6 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。