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素直な気持ちでいつまでも。
人は、歳をとるにつれて、素直になれなくなる。
と、ボクは思う。
投資についても同じだ。分かっているけれども、
同じ失敗や、思い込みで行動をしてしまう。
この本は、投資の失敗思考パターンを5つに分類して解説。
きっと、ほとんどの投資家は分かってはいるはず。
それをあえて素直な気持ちで読むことに意義があると思う。
①誤った思い込み。
②根拠のない自信。
③無意味なこだわり。
④希薄な猜疑心。
⑤常識を凌駕する虫のよさ。
どれも、負け投資家(ほとんどの方だと思うが・・・)には
耳が痛いことだ。
しかし、この本をいかに素直な気持ちで読めるかが僕たち読者に求められていると思う。
素直に読めれば、負けない体質になれるのではないか。
具体的な検討項目として、
①リスクとリターンのトレードオフの概念に照らして問題ないか。
②中立性&専門性を欠いた助言・情報に踊らされてないか。
③情報力・分析力で勝ち目のない分野に踏み込もうとしていないか。
④投資対象の中身は把握しているか。
⑤大勢の後追いをしようとしていないか。
⑥我慢できない性格、我慢できない状況から脱却できているか。
素直な気持ちで負けパターンからの体質改善をしてみようと思える本です。素直な人ならば。
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リーマンショックの後に、資産運用におけるセオリーといういうべき「国際分散投資」のパフォーマンスが、その対極の概念である「国内集中貯蓄」のそれに劣後するという皮肉
情報力、分析力、判断力のいずれにおいても劣る個人投資家が株式の個別銘柄への投資で継続的に勝てるはずがないとの確信に基づき、私自身、株式のポジションは投資信託で代替しています。
金融機関と契約して商品の仲介をしているアドバイザーがいます。彼らは仲介契約を結んでいる金融機関の商品を投資家に販売すると、販売手数料の約半分をご褒美として受け取れます。そんな彼らに公正、中立で顧客本意のアドバイスが可能でしょうか。
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個人投資家の持っている情報は限りなく限定されたもの。のぼせ上がるなと著者。個人投資家の持っている誤った発想を、これでもかと打ちのめしていく。優しくね。勉強になりました。
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投資をする上での姿勢や思考をこの本から得る
失敗に導くメンタリティ
・誤った思い込み
→不確実な情報や間違い発想を鵜呑み
・根拠の無い自信
→投資を本当に理解出来てるか?確認
・無意味なこだわり
→皆もやってるから同じにするのはNG
・希薄な猜疑さいぎ心
→詳しい人の話や儲け話にすぐ信じる
・常識を超える虫の良さ
→今は半分減るが将来は倍になる思考
☆確実に大損しない方法
思考パターンの改善やそれに伴う基礎知識と概念の理解:中級以上の知識や経験=8:2
最終意思決定
・リスクとリターンのトレードオフに問題はないか
・中立的かつ専門性に欠けた情報に踊らさせていないか
・情報力や分析力で勝ち目の無い分野に投資をしていないか
・投資対象の中身を把握出来てるか
・大勢の後追いをしていないか
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とても面白かったです。
ところどころ乱暴な記述があるものの、総じて面白かったです。個人投資家を欺く金融機関を責める投資本が多い中、投資家にも落ち度があることをまるまる1冊を費やして書かれているあたり、類書が見つからないでしょうね。
そもそも著者は資産防衛の重要さを音楽で表現し、それが思惑通り個人投資家に受け入れてもらえなかったそうですが、その悔し紛れな様子が散見され、反感を買うのかもしれませんけれど、人間くさくて面白かったです。
資産運用講座の講師をすることがある私は、質問タイムにいろいろな質問……というよりもむしろ強い思い込みによる偏った意見を聞かされ、それに同調を求められることがよくあります。
「え、私の話を聞いた後にその質問?」
もう少し冷静に考えてみては? と言いたくなりますが質問の回答としては相当長くなってしまうので、質問者の思い込みを正すところまでは至りません。今後、不毛な質問を受けた時には、本書を勧めてみようかと思いました。