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紙の本

藤井矢倉と森下システム

2023/01/27 09:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:レムロム - この投稿者のレビュー一覧を見る

藤井矢倉と森下システムについて絞って解説した本です。内容は簡素と言えますが、初心者には良いと思います。

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紙の本

意外な2テーマ

2011/05/01 20:33

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ココちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

永世棋聖の資格保持者の佐藤康光先生、シリーズ第4巻は「矢倉」です。
相矢倉をテーマにした定跡書には森内先生の名著「矢倉の急所」シリーズがありますが、
本書は同じ矢倉でもテーマが違い「藤井流早囲い矢倉」「最新の森下システム」が扱われます。

佐藤先生がこれらのテーマを扱った矢倉本を書こうと思われたのは、
「ここ十年ほどは中盤や終盤近くまで決まった形で前例を踏襲することが多くなり、
 個人的にはやや食傷気味のときも多くありました。」
という前書きの一部から察することが出来ると思います。
本書も「佐藤康光の将棋シリーズ」の特徴である実戦編の比重が高い構成になっています。

第1章は「藤井流早囲い矢倉・講座編」です。
最初は藤井流矢倉の優れた点についてです。
まず通常の早囲いが廃れた急戦策について、次に藤井流の飛車先を早く伸ばして後手の急戦策の幅を狭める発想が解説されます。
飛車先を早く伸ばすと攻めのパターンが少なくなるのですが(▲2五桂などが無い)、
通常の矢倉戦からでも、結局飛車先を伸ばす脇システムを志向することで損をなくし、
かつ脇システムの課題となる角打ち(△6九角など)を防ぐ片矢倉(7八玉-6八金)を採用することが、
藤井流早囲い矢倉戦法の基本思想となるようで、明快な説明です。
講座では大きくわけて△4六角とする後手角交換型、△4二角とする角交換拒否型、
△8四銀と攻めに出て▲6四角とする先手角交換型、
△6四角のタイミングを遅らせる(▲6八玉を待って7筋歩交換する(▲4六角とできない))
角保留型、が解説されています。
型名は勝手につけましたが、こんな感じで目次に載っていると探しやすく良かったかと思います。
このシリーズ講座部分には物足りなさを感じることが多かったのですが、
この章ではかなり限定された戦型のためか変化手順も多くそのように感じず、
矢倉の基本ができていればこの一冊で指せるぐらいの豊富で親切な解説になっています。

第2章は「藤井流早囲い矢倉・実戦編」です。
いつもながら相手が超一流棋士ばかり、そして非常にレベルの高い自戦解説がなされています。
藤井流矢倉に後手が急戦にきたケース、藤井流から通常の矢倉囲いにしたケースなど、
講座を補うような戦型も扱われているのがなかなか面白い点です。

第3章は「最新の森下システム・講座編」です。
森下システムを壊滅状態に追い込んだ雀刺しですが、現在は対策が出来ています。
しかし、後手にも新たな森下システム対策として態度を保留しておき、
先手の構えを見てから攻めの形を決める作戦が出ています。
この章ではこれらの解説がなされているのですが、
雀刺し対策はわかりやすくまとめられていますが、
態度保留型については実戦編でのみ先手の最新の指し方が解説されているので、
アマレベルではどう指せばいいのか、わかりにくいのが残念です。

第4章「最新の森下システム・実戦編」
本書唯一である佐藤先生が後手番の将棋から解説がスタートするのですが、
この将棋が森下システムを再び指すきっかけになったそうです。
後半の将棋では森下システムのプロ最前線の攻防が繰り広げられています。

本書は藤井流と森下システムの二本立てですが、それぞれの関連は薄いです。
藤井流早囲い矢倉は限定的な狭い戦型でもあることから上手くまとめられていますが、
森下システムは後手の対応次第でいろいろある広い戦型なので、この1冊だけでは指せないでしょう。
森下システムの入門書があると本書も活用しやすくなると思うのですが…、
しかしこの点で佐藤先生を責めるのは筋違いというものですね。

先手矢倉で得意戦法を持ちたい方、後手急戦矢倉に困っている方には、
初の藤井流早囲い矢倉の本としてオススメの1冊だと思います。
最新の森下システムに関しては、森下システムの基本ができている方なら役に立つでしょう。

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