投稿元:
レビューを見る
一九九八年以来、日本における年間自殺者数は三万人を超える状態が続いている。なかでも中高年男性の割合が非常に高く、うつ病を患っていたケースが多い。この状況に対し、身近なところからできる、うつ・自殺予防対策として打ち出されたのが「富士モデル事業」である。静岡県富士市で始まったこの試みは、自殺への防波堤になりうるだけでなく、地域の活性化にもつながるものだ。活動の中心にいる精神科医が、“睡眠”に着目した取り組みの実際を詳述する。
投稿元:
レビューを見る
ちゃんと寝ていますか?
うつ病はまじめな人ほどなりやすい。
睡眠時間をちゃんととる。
睡眠時間が少ないと健康によくない。当たり前だが、難しい。
寝る前に酒を飲まない。
眠れない、だるい、食欲がない、と死にたいという気持ちになる。
うつ病で自殺するなんて勿体無い。
不眠が二週間続いたら、うつ病の兆候。
社会問題としての孤独、孤立。
自殺なんかしたって勿体ない。自殺するなら、東北地方を助けてあげればよいんだ。
投稿元:
レビューを見る
うつ病、自殺と来て、他人事ではなくて、それも睡眠からのアプローチ(確かに私もうつ病というより、不眠と闘っている日々)ということで、本当に大きな期待を持って、本書を手に取りました。
しかし、当事者にとって、あまり得るものはありません。どちらかと言えば、行政やNPOなどでうつ自殺予防に取り組んでいる、公衆衛生保健従事者・政策決定者向けです。
実際、うつ病ならば、どうしたらいいのか、不眠にどう対処したらいいのか。
特に良質な睡眠は近年、注目を集めている分野にもかかわらず、深刻な不眠が続く場合は「医師にかかろう」という記述で「逃げている」としか思えない書籍が多いだけに、当事者に向けた内容がないことが残念。
しかし、日本の自殺状況をめぐる基礎知識(40代男性の死因の第1位が自殺。クライシス・レスポンス・チーム。介護保険制度が高齢者の自殺を区食い止めているのでは?自殺問題が深刻化しているという報道の是非)、それへの行政的関与のあり方はコンパクトにまとまっている。また、著者がこの道に至った半生と、精神科医としてのもがきは、非常に共感を覚える。
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
一九九八年以来、日本における年間自殺者数は三万人を超える状態が続いている。
なかでも中高年男性の割合が非常に高く、うつ病を患っていたケースが多い。
この状況に対し、身近なところからできる、うつ・自殺予防対策として打ち出されたのが「富士モデル事業」である。
静岡県富士市で始まったこの試みは、自殺への防波堤になりうるだけでなく、地域の活性化にもつながるものだ。
活動の中心にいる精神科医が、“睡眠”に着目した取り組みの実際を詳述する。
[ 目次 ]
序章 パパ、ちゃんと寝てる?
第1章 不眠とうつ病
第2章 働き盛り世代の自殺
第3章 不眠二週間はうつのサイン―富士モデル事業
第4章 富士モデル事業までの道
第5章 家族の幸せ、社会の幸せ
第6章 働き盛り世代の健康と命を守る
第7章 全国への広がり
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]