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B.L.T.MOVIE GIRLS スクリーンで輝いている女優達が、もっと煌めく「素顔」を魅せるマガジン #5 みんなのレビュー
- 税込価格:1,885円(17pt)
- 出版社:東京ニュース通信社
- 発行年月:2011.5
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紙の本
晴れやかなる原点回帰。長澤まさみさんを筆頭に本誌に「座りが良い」女優たちの存在感が帰ってくる。
2011/04/11 23:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:光森長閑 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前回本誌第4号の書評では、改版に伴い格式高い方向へ舵が振れたことで、従来の内容からすると取っつきにくくなってしまうのではないかとの懸念から、若干の気がかりを表明したところです。
ライバル誌の「CINEMA GIRLS」も同様の傾向が見られたことから、2011年はこうした流れでゆくのかと、ある程度の諦観も持って眺めていました。
しかし、今回の誌面内容を見て、その思いは吹き飛びました。“通好み”に嵩上げされた女優像ではなく、本誌に求めたい女優像そのままの内容に回帰しているからです。
まずは何と言っても表紙です。長澤まさみさんが据えられたことで、誌面全体に安心感が行き渡っています。長澤さんが若手女優のエース格であることもさることながら、その来歴からくる本誌のような冊子への「座りの良さ」が抜群に感じられるからでしょう。今回は5月7日公開の「岳-ガク-」に合わせての登場ですが、グラビアでは髪も短く、ワイルドに見えるカットも多く見られます。
中盤以降の顔ぶれも充実しています。表紙や巻末でも十分の実力者・成海璃子ちゃんがこの位置にいるというのはたいへん安定感があります。
こうした冊子のグラビアに登場するのは随分久し振りの印象があるのは鈴木杏さんです。我々世代の読者からすれば10代の頃の大活躍が目に焼き付いているだけに、こうしてキャリアを重ねて登場したことには感慨深いものがあります。
2ページ格のショートグラビアも楽しみな顔ぶれが揃っています。目下の期待株・有村架純ちゃんはいつも通り清楚な存在感を示していますし、2006年のホリプロタレントスカウトキャラバングランプリ・石橋杏奈ちゃんもここまで着実に頑張ってきています。
そして、巻末は戸田恵梨香さんと、人気・実力とも申し分ない真打ちがトリを務めてくれた印象です。
前回から高尚なイメージになったグラビアの充実もさることながら、インタビューも踏み込んだ内容になっています。その人の役者観や人生観のような部分まで答えており、かなり読ませる内容です。
このところ情勢の変化に折り合いをつけることが、私自身の当書評に向かうに当たっての課題のようになってしまっています。星5つは付けながらも、奥歯に物が挟まったような物言いになってしまうこともしばしばでした。本誌は少なくとも今年に入ってからは初めて手放しで喜べる内容です。今一つ釈然としない思いが多かった書評を褒め一本で書かせてくれた本誌には本当に感謝します。
あとはこれが続くかです。すでに同類の冊子の書評で書いてきているとおり、現況からすればある程度はキャリアの長じた女優やモデルの方々のお力を借りることも必要でしょう。100パーセント期待どおりの内容というのは厳しいかもしれません。それでも、現時点でこれだけの内容の冊子ができるのですから心強くなります。
次号第6号は6月の発売予定とあります。改版前はおおよそ季刊ペースだったのが、改版後は隔月刊強程度で発行されることになります。内容ともども、これだけのペースで本誌が読めるというのも大変喜ばしいことです。
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