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・少数派になるのを恐れない
・分からない時には判断を保留する
・変節を恐れない
自分の意見を持って、周りに振り回されないようにする。
抽象的なことが多く書かれていて、いまいちわかりにくかった。
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世間では「わかりやすさ」が求められ、直ぐに教えてと言えば分る環境にあり、自分の立場の決め方が重要であると言うのが著者の現代に感じる危機感でありこの著書の主題である。
ものごとは一元的には考えない方がよいと具体的事例を以って説明してくれている本である。
この本のきっかけは、著者自身の父の死が目の前に迫った時、無駄と思える標準的治療が必要なのか、本人が望む家に帰りたいという希望を叶えることにあるのか医療の立場にいながら決断を迫られた経験において、自分の立場をはっきりと言えるのだろうかという問いから始まっている。
常識や世論に流されず、かつ利己的にならず自分の物差しを持って物事を判断することは簡単なようで難しい。
例えば、アラ40女子はいつの時代からか母や妻と言った役割から解放されたようで「私」に縛られて常に輝き続ける女性という価値観にがんじがらめにされている。「母親だから」という言い訳が効かず一人の女性として評価されることが女性を追い詰める原因にもなっている。著者の持論である頑張り過ぎず、ほんの少し家族や他者のことを考えて自己実現の脅迫概念から解放されることが、今の女性には必要なのではないか。
また、情報のフラット化が進み、ツイッター上で雲の上の人と対等に会話ができるようになる一方で実際はそれも都合よく語られる長名人の一面にすぎず、実際はリアルな社会での差別化は進んでいるのではないか。
医療においてホメオパシーが否定されているが、医療とは実際根拠のある治療だけが本当なのか、人の心に作用し科学的根拠がなくても効果があるモノを否定できるのか。
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(2011/5/14読了)おおむねいつもの「香山さん本」なのだが、最終章の、お父さんの入院と延命治療を断る実体験エピソードが秀逸。いや、本当に、もう「死」がみえてる人に、無理矢理チューブであれこれ入れる必要、ないじゃんと思うのだが。
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最後の終章を読むだけでもいいかもしれない。(終章の為には全章読んだ方が良い。)「世の中の意見」とタイトルにあるが、科学って何?医学って何?みたいな部分も大きい。著者が悩んでいることを書いているような気もする。人から感情を無くせない以上、科学ができる範囲って限られているし、科学は一つの指標でしかないと思う。それとどう付き合うかは人それぞれなんだろうけど、その為には科学の限界を知っていかなければならないのかもしれない。
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人気作家ということで一冊読んでみた。
世の中の意見が~ということだが、精神論的な展開を予感していたが、
意外と実際の社会の風潮を理屈的に説明するものだった。
その意味では、残念ながら悪いほうで期待を裏切られた。
大半はすでに言われている内容で目新しいことがなかったため。
期待通りの切り口だったのは後半部分の一部で、
「私(主体)」の考えだけは参考になった。
私の選択や存在、考えはそもそも正しいのか、
それ自体が他者から成り立つものなのか。
この本の主題ではないので説明が足りなかったが、
この点だけ気になった。
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いろいろな局面で、わかりやすい勝ち組/負け組や賛成/反対といった2分法が使われていますが、もっと中くらいでもよいのでは?というスタンス。無理にぎすぎすしなくても、柔らかい構えで社会と接することで、生きやすくなると思うのになーといった主張に聞こえました。
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香山リカ著書。図書館で借りた。タイトルに惹かれて借りてみたけど内容は思ったのとちょっと違った。自分肯定の本かと思ってた。
・医局制度は封建的、時代遅れとされて崩壊したものの、結果的には、社会全体のことよりも、医者個人の考えが先に立ってしまい、地方に行く医者が減ってしまった。教授の強権で行かせることが出来なくなった。どのような分野でも同じようなことが起きてるのに、医者だけが個人の欲望を律してよ社会的な振る舞いができるはず、という楽観的な考え自体が非現実的であったと言わざるをえない。
・論文とは主観性ではなく客観性が重要視される。私はこう考える、ではなく、データからこのように考えられる、と論拠を示しながら事柄主体で文章を書いていかねばならない。
・私は○○という発言は少しも当てにならない。なのに自分を探す、本当の自分が確固としてある、という考えは滑稽。解脱なんてのもあるくらい。
・最終章の父の末期の話は秀逸。
・タイトルの話で言えば、少数派になるのを恐れない、わからない時は判断を保留、変節を恐れない。
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周囲が出してくる正論、白か黒かはっきりしろという圧力、そういうものに対して抱く違和感を感じたら読むべき本だと思います。白であっても黒であっても、どちらも正しく間違っていて、本当ははっきりしないほうが良いこともあるということを言ってくださっただけで、私は救われました。
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47/100
「少数派になるのを恐れない」「わからないときには判断を保留する」「変節を恐れない」
香山先生が言いたいことは以上。
わかりやすい!
どのお話も「聞いたこと無い」「考えたことも無い」って話じゃないけど
改めてじっくり説明してもらうとよくわかった、ような気がする。
…タイトル、が、えっと、…ちょっと期待させ過ぎじゃない?
自分は期待しすぎちゃった。
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図書館で目について借りた本。
タイトルだけをみてイメージした内容とはかけ離れた内容かな。
色々な分野に分けて書かれているので、読みやすいが、本全体としての結論も分散されている気がする。
結論としては、最後の方に書かれていることにつきるだろう。
「少数派になることを恐れない」「わからない時は保留にする」「変節を恐れない」
少数派になることを恐れない。というのは、できそうで日本人には難しいのではないかと思ってしまう。
読んでいて「本当の私」って、なんだろー?と、ふと思った。
たとえば、甘えたい私を知らない人に対して「本当の私を知らない」と思うのだとすれば、それは、自分がその人に対して甘えたい私を見せていないから。にほかならない。
それって、自業自得というか、自己演出なのかなーって、最近考えたりする。
「本当の私」って、自己啓発などで探すものではなく、自分をしっかり見つめて、自分をわかることなんじゃないのかなー?過去から現在で生きているトータルのことが「本当の私」。
(本の中身とずれたことを書いてしまったが。。。)
最終章の著者の実体験は、ああそうだよね。ととても共感できた。
この本の中で、一番、わかりやすかったというか、そうだよね。と思ったのが最後かも。
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読書レポート:世の中の意見が<私>と違うとき読む本 | デジたろうとピアノ http://digitaropiano.luna.ddns.vc/digitaropiano/?p=3383
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自分らしく考えるには?
→家庭の中にではなく、外部に自分なりの足場を作ることを考える
自分の意見をはっきり持つことの第一歩は、決めたことも決めたことを変えることも恐れないこと
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2014年の56冊目です。
香山リカという名前がペンネームだと初めて知りました。
でもその名前を使うことで自分を使い分けているということでした。確かに香山リカという名前で病院に勤めていたらそこの精神科は大変なことになっているでしょうね。ある意味勤務医として仕事をするためには必要な使い分けなのかもしれません。
自分の存在意義を確認するのが難しい社会になって、「私」とはなんなのかという主題を考えざる得ないということです。私はこう思う。という私とは他者によって形成された存在であるという考え方ある事は認識できていましたが、改めて”私”はなんなのか何に従って行動し発言し決めるのかということだが、その時私が決めたことが、普遍的に絶対変わらない判断だとは言えない。状況や環境が変われば私は私の判断は変わるのもで、軽々に、私とはこうであると決めつける必要はないと結論付けていると感じました。臓器提供の意思表示は、いつどんな状態で”私”がした判断なのか?これからも変わらないのか”私”は。
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何事も中庸である、と。
生きて行く中で、二択だけの選択肢しかなければ、確かに楽だろうな。
そして、現代の日本人もyes or noの二択型人間が増加していることは体感する。
政治、経済、スポーツなど諸所に触れているが、巻末の医療についての章は答えのない問いだな。
延命治療の是非。
タイトルについて記されているのは前半のみで、後半は著者のそれこそ「私」について書かれている。
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○精神科医の香山氏の作品。
○自身の考えるSNSやテレビなどとの向き合い方を中心に、「考えること」について考察した作品。
○著者の医師としての分析は面白い。