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シリーズとしては最後になる巻だけに、各巻で出てきた色々な人が再登場してきます。
今回は、いつものスノーウィ、ハドック船長やビーカー教授に加え、カスタフィオーレ、アルカサル、プレッチグラッチなどなど、実に多彩な面々が登場し、ゲリラの濡れ衣を着せられたタンタンたちの周囲を動き回ります。
今回のMVPは、間違いなくビーカー教授。詳しくは中身を実際読むことに譲りますが、いつものトンチンカンぶりとは全く違う(・・・かな?)ビーカー教授の好プレーが冴え渡っています。こんなにすごいんなら、もっと以前のシリーズから活躍してくれればよかったのに!などと、無理な物言いもしたくなってしまいます。
今回はスノーウィが全然活躍していなかったのが残念ですが、その分オールスターそろい踏みで、それぞれに活躍していたと思います。
アルカサル将軍の笑顔は最高ですね。
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「タンタンの冒険旅行」シリーズ第23巻。最終24巻はエルジェの遺したスケッチをまとめた未完の作品であるため、本作が事実上の最終作。
舞台は南アメリカに位置する架空の国、サン・テオドロス。独裁者タピオカ将軍に囚われたデュポンたちを救うため、タンタンたちが、「ピカロ党」なるゲリラ組織を率いるアルカサル将軍を助ける、という筋。
絵は賑やかで彩色が美しく、またユーモラスな場面も多い。けれど最終ページにさり気なく、権力者が交代したところで、民衆の苦しみに変わりはないことが示されていて、読後感は索漠とした気持ちを抱かされる。
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タンタンシリーズ最終巻(第23巻)
「完成した話としては、シリーズ最後となる作品です。舞台は、『かけた耳』と同じ南米のサン・テオドロス。タンタンとスノーウィは、友人たちを助けるため、罠とわかりながらも、サン・テオドロスにのりこみます。そこでタンタンは思いがけず、革命の手伝いをすることになります。これまでの巻に出てきた人物たちが、敵も味方も次々にたくさん登場し、それぞれの強烈な個性で、物語をにぎやかに彩ります。
読んであげるなら ―
自分で読むなら 小学中学年から」
(福音館HPの紹介より)