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”愛読メルマガ『1回3分トーク術』の水野浩志さんの新著。いきなりコミュニケーション上手への大変身を目指すのではなく、「らしさ」を活かして無理なく素敵にちょっと変わる、というスタンスが新鮮!さっそく「あいさつ」後の間を意識するところから始めよう!
<読書メモ>
・つかみの極意(p.20)
要するに、
聴衆の「意識のベクトル」を自分に向ける
ということが一番重要な目的です。
(中略)
一番簡単で効果的な方法が、「あいさつ」なのです。
#★日常のあいさつに、もっと意識をこめてみよう。
・いかりやさんのあいさつを分析すると、三つのポイントがあります。(pp.22-25)
?相手が返事を返してくるあいさつ言葉を使っている
?自分があいさつをしたあと、相手のあいさつをきちんと受ける間をとる
?聴衆から返ってきたあいさつを受け止めたという意思表示をする
#あいさつの秘訣は「一往復半」!
★ネタをどんどんつかまえるアンテナ(p.37)
「伝えたい人」と、その人に「何を伝えるか」ということをリスト化する
#これは納得。メルマガとブログのネタ集めのためにさっそく作ろう!
・自分のトークを改善するならば、まずやるべきことは、
自分のトークを録音し、聞き直す
ということが大事です。(p.48)
#これ、ときどきやります。やるたびに反省点がたくさん見つかり恥ずかしくなりますが、いい点も見つかって自信にもつながります。
・しゃべりが苦手な人は聞き手として雰囲気を盛り上げよ(pp.58-60)
口下手な人でも、次にあげる三つのポイントを意識すれば、すぐに反応上手な人になれるのです。
?話している人の顔を、笑顔で見る
?うなずきやあいづちはこまめに
?声を出して笑う
#これはやれている気がする。セミナーを受講する立場になると、ついついオーバーリアクションになる(笑)
・活発な発言を引き出す小倉智昭の「振り」(pp.80-81)
「〇〇さん」と、まず問いかける人の名前をいい、そのあとで「この事件についての?」と、コメントがほしい話の概略を話しはじめ、
最後に、「どう思われますか?」と問いかける
のです。
・別れさせ屋の彼女の仕事ぶりを見ると、細部まで徹底して人間関係を作るプロセスを分け、その細分化したプロセスを確実に踏んでいくことで、相手の心を落としていきます。(p.98)
★自己紹介の本当の目的(pp.114-115)
×「自己紹介とは、自分のことを知ってもらうことである」という思い込み
○まわりの人に、自分を役立ててもらう点をアピールする場
・本当のほめ言葉というものは、
その人のすばらしさを見つけ出そうとする心のベクトル
によって生まれてくるのです。(p.121)
★すばらしい指導者の多くが、「うみの言葉」で人に接している
のだということが、わかりました。
(中略)
う……受け止める、という心構えと言葉
み……認める、という心構えと言葉
を指しています。(pp.131-132)
��インフォーマル時に発するメッセージは、指導というよりも、「あなたの過去の体験話」などをしてあげたほうがいいでしょう。(中略)
効果的なのは、
あなたの過去の失敗話を話して聞かせる
ことです。(pp.144-145)
・関根勤の「欠点をほめて直す」技術(p.151)
「お前のパンチ力はとんでもないほどある!当てるのもうまい!しかし、世の中にはよけるのがうまいヤツがいてなぁ。そいつに当てるためには、スタミナをつけることだ。そうすれば、絶対イケる!」
(略)パンチ力の強さをきちんと認めた上で、スタミナがないという欠点は否定せず、自分よりもうわての人間がいることをにおわせて、自分自身でその欠点を克服したくなるような言い方をしています。
・あなたが部下にどう思われるかではなく、部下に大切なことをきちんと伝えること(p.161)
・まずは子どもの将来や夢や憧れ、または不安や悩みなどをきちんと理解しましょう。
その上で、子どもの夢や憧れを実現した人や、不安や悩みを克服した人を見つけ出し、その人がどう小さい頃を過ごしてきたのかを調べて、それを話して聞かせるのです。
(中略)
自分の都合のいい人を押し付けるのではなく、聞き手が共感できる人を立てる
ということが重要なのです。(pp.174-175)
★講義の最後に告白した嘘とは、
「この講義は僕の子どもたちに向けたものです」
というものでした。
#ランディ・パウシュ氏の最期の授業。たった一人の人に伝えようとする姿勢。
・考えるとは、
現状を把握し、目的を遂行するため、明確な理由をもって選択肢から一つを選ぶ
ということであることを、この問いかけで示しているのです。(p.188)
#マイケル・サンデル氏の優れた問いかけについて。
★もう一度いうよ。未来に先回りして点と点をつなげて見ることはできない、君たちにできるのは過去を振り返ってつなげることだけなんだ。
だからこそ、バラバラの点であっても将来それがなんらかの形で必ずつながっていくと信じなくてはならない。
(中略)
点と点が自分の歩んでいく道の途上のどこかで必ず一つにつながっていく、そう信じることで君たちは確信を持って己の心のおもむくまま生きていくことができる(pp.200-201)
#スティーブ・ジョブズ氏のスタンフォード大学の卒業式でのスピーチより。
・今後の自分の人生という線をきちんと結ぶためにも、日々の生活の中で、しっかりとした点を打つように生きることは、なにより自分自身にとっても大切なことになるのです。(p.201)
★口下手も、コミュニケーション下手も、直らないものではありません。(中略)
この本に書かれていることを、できるところから実践してみてください。そして、口下手の苦手意識をなくし、自分らしいコミュニケーションで、まわりの人たちといままで以上によい関係を築かれることを、心からお祈りしています。(p.205)”