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市図書館。
「なぜ見えるのか?」とか「それが何なのか?」などを解明することなく謎のままに、それでいて事実を克明に、それもセンセーショナルに煽ることなく(たぶん著者のお化けに対する温度の低さも関係しているのかも)淡々と記しているので、ホラー感を求める人にはおススメできないけれど、ワタシのような「あまり怖すぎるのはイヤだけど、怖いもの見たさ(笑)で読んでみたい」っていうような人には、ある意味レポートっぽくていいかも。
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『新耳袋』の権威ある版みたいな本。『新耳袋』は、聞き書きの収集が本当だとしても、アル中や精神疾患による妄想話を排除できていないと思われるが、こちらはその点は保証済み。
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嘘を書かないこと、盗作をしないことを基本にして書かれたそうです。
工藤さんの性格もあってか「お化け」があんまりにも身近なものに(人に?)感じて面白かった。
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「あちら」の世界の住人を淡々と描いているのが面白い。向こうの世界とこちらの世界は重なり合っているのだなと感じた。
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まえがきで「真実」と「事実」の区別などとぶち上げたのは良くなかったかなあ。
実際、事実「のみ」を描いているわけではなく多分に著者の解釈も印象も入っている。
中では三島の首が印象深いけれど、「事実」は三島と川端が自ら死を選んだという一点しかない気がする。
エピソードに取り上げた人物の遺影を出してしまっているのもデリカシーに欠けてないかしら(いくら家族同様とはいえ…)。
過去に著者の自伝を読んでいたので、過去話と絡めた怪談は興味深く読んだけど、せっかくの怪談話が「著者と関係を持つと苦労しそうだ」という感想にまとまってしまった。
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著者は“あちらの人たち”が見えるそうで、ノンフィクション作家だから私は事実のみを書くと言われても…
佐野眞一みたいなこともあるしなぁ、と思いつつ読了。
ですのであちらの人の側から見ればどうしてこの著者の前に姿を見せるんだろうと考えてみました。
この〇〇なオバちゃんがどうして3回も結婚できたんだろう?
お手伝いさんがいて、このウチはなんでそんなにカネ持ってるんだろうな?
とか、あちらの人から見ても不思議なんぢゃないかと。
それゆえあちらの人のほうも不思議な生きものとして著者を見にきてるんぢゃないかなと。
そう思うと誰も見にきてくれないアタクシはまだまだ精進が足りないようです。
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著者が幼少期より体験したいわゆる心霊、オカルト現象、その他の不思議な体験についてのエッセイ。佐藤愛子の心霊体験と違って、著者自身が霊からの攻撃を受けた体験はなく、そのためどこかのんびりした感じ。やはり見える人には見えるんだな~。自分は見えない体質でつくづく良かった。
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全然怖くなさそーなタイトルなので、すっかり油断していた。
めちゃくちゃ怖かった。
はっきり言って、今、涙目で震えあがっています。
こんなビビリな人間が読むべき本ではなかった・・・
とくに、三島由紀夫と川端康成の話がまったく意味不明で、何が何だかよく分からないけどチョー怖かった。
病院に人が多いって話も怖かったよぅ。
は、は、は、早く忘れねば。ガクガク
あと、じんわりと、昭和という時代が怖いと思った。
著者は何気にとってもお金持ちのお嬢様なようで、過去の思い出にお手伝いさんとか従業員が名脇役よろしく印象的に登場するのだが、彼らがみな自分の幸福は一切追求せず、一家の影としてその生涯のすべてを捧げて肉体を酷使しながら献身的に働いている様子なのが、なんだか私には哀しく、とても怖く感じた。
話の本筋はそこではないせいか、聞いてはいけない話を聞いてしまったような、見てはいけない部屋をのぞいてしまったような、そんな暗く重いイメージだけが後味悪く残像のように残っている。これも早く忘れなくちゃ。
ところで、死期が近いことが分かる人って、意外に多いような、割とよく聞く話のような気がするのだけれど、なぜなんだろう。やはり重要なイベントだから、死を迎える人は体が準備を始めるんだろうか。
私の姉も、子供の頃、近所で葬式があると分かると言っていて、実際に言い当てていたと思う。
しかし、家族の中で、霊感も霊体験もない私が一番怖がりなのは確かだ。