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関係の本をこれしか読んでないから、書いてあることが正しいのかすごいことなのかとかよくわからない。けど、なんとなく中国の体制がわかった気はした。
感想。中国ってすごい。中国って怖い。日本がんばれ!
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リチャード・マグレガーの著書「中国共産党、支配者達の秘密」を読了。党からの監視を避けつつ行った危険な取材を元に、中国の闇の部分を克明に書いた本。レーニン共産主義を独自の中国モデルに変えて、驚異的な経済発展を遂げている中国。トップに君臨するたった9人が13億人の国民を支配している。
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中国の政治・経済システムがよくわかる本。特に対外的には非常にわかりにくい共産党の概要が理解できる。
本を読み進めていくなかで、政府と共産党の関係、歴史教育などの背景がわかる。
一部の人々は近いうちに中国が崩壊するのではないかと予想しているが、この本を読む限り、すぐにはそのような事態にはならないと思える。中国共産党は公式には世の中にはどこにも登録されておらず、実態のない地下組織みたいな存在であり、これからも時代の変化に合わせて柔軟に戦略・施策を変えることでしぶとく生き残っていくのではないかと思う。
個人的には中国では共産党のような秘密主義で強権的な組織ではないと国全体の統治は難しい気がする。各省だけでも、一国の規模・人口を誇るため、それを束ねるには強力な指導力を必要とする。歴史的に見ても、共産党は実は歴代王朝とあまり変わらないように思える。
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しっかりとした取材で書かれた中国の現代史。
毛沢東以降、江沢民〜胡錦濤の間で行われた中国共産党の史実を知るにはうってつけ。
トップに君臨する9人を中心に動かされている現在の状況がわかる本。
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中国共産党とその指導部は成長の末に欧米のようになりたいと思ったことははい。中国の願いは 超大国として世界に君臨し 容赦なく思いのままに世界を動かしたいということ、その願いは叶うのではないか?
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なんとも読みにくい本であると思った。内容をうんぬんする前に、読んでも読んでも内容が頭にイメージができない。
本書の著者は英「フィナンシャル・タイムズ」誌記者だそうであるから、原文は英語なのだろう。この読みにくさは、原書のせいなのかそれとも翻訳があまりにもこなれていないせいなのか。
目次で見る項目は興味深いとも思えるし、ジャーナリストの書く内膜ものなのだから、本来ならばわかり易いはずなのだが、あまりの読みにくさに、久々に読書を途中で断念してしまった。
本書は、極めて残念な本である。できれば別の翻訳で読んでみたいとも思ったが、全く評価できない本である。
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14ページ
共産主義の「教義の無謬性」を主張し、「自分たちは人間に関する完璧な科学者ある」と公言してきた。
◆科学者ある→科学者である
154ページ
中国東北部のある都市で、高潔な官僚と汚職官僚が、地元の人民代表大会での決戦投票で副市長の座をめぐって戦いを繰り広げるという物語である。
◆決戦投票→決選投票
248ページ
事件に関する長文の記事が掲載されたビジネス誌『財形』数万部が、中国各地の新聞の売店から回収された。この先駆的な雑誌のすべての版が発行停止となったのは初めてのことだった。
◆財形→財経
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党の指導は三権に優先する。
怖ろしく腐敗と無駄を生むシステムだが、求心力は働く。
経済発展が続く間は良いがソフトランディングはむつかしい気がする。どうなることやら。
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統治機構とはそれを支配する人間の人事権を掌握したものによって実質的に支配されるものだと、当たり前のようだが改めて気付かされた。
中国共産党がいかに行政だけでなくマスコミ、民間企業の人事権を掌握しているかが理解できる。
しかしながら中国に対する基本的な立ち位置が、欧米人から見た民衆を抑圧する非民主主義体制、というスタンスになっている為客観的そうに見える一方でちょっと偏った書き方になっている。
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ボブ・ウッドワードなんかもそうだけど、アメリカのジャーナリストはディテールの描き方がすごい。共産党の生態を要約するのは簡単かもしれないけれど、綿密な取材に基づいて細部にわたって書くことで、僕らから見た共産党の異質さが皮膚感覚で分かる。日本にはこういうジャーナリストいるだろうか、寡聞にして知らない。
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オーストラリア人ジャーナリストにょる中国共産党研究。中国共産党の実態に関する分かりやすい本はあまり見かけなかったので、とても興味深い内容であった。
それに加えて「老外」のジャーナリストがよくここまで取材出来たな、とも思う。
よく「中国共産党崩壊論」が語られるけれど、どんな危機に直面しても案外生き残るのではないか、とさえ思った。
つくづく中国の人民は
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著しい経済発展を続けて中国国民の生活水準はかなり高まったのだが、共産党一党独裁政権下での彼らの人生は幸せなのだろうか。たとえば、「何より政治を優先する中国では、西洋のような階層間の信頼関係がまったく存在しない。」「中国共産党というのは、完全に法体系から外れた存在なのです。」 というような事実を知ると唖然とする。中国共産党は神の存在であり、神は決して罰せられることもなく、ただ国民を神の意のままに従わせるのみである。いやぁ、本当に恐ろしい国だ。
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非常に読み応えのある内容。9人の人物のみが支配をしているという現状を、歴史的な部分を混ぜ込みながら克明に描いている。
メディアや議会そのものなど主要な部分を支配・抑制をしてしまえば、少ない人数で国家さえもコントロール出来てしまうことを知り、恐怖感を覚えてしまう。
内容に偏りはあるにせよ、現実を描き出しているようである。
ただ、支配の先に何があるのかは分からない。
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細かいエピソードがたくさん出てくるが、同じ色調で疲れる。ただ、それが指し示すものは示唆的。つまり、共産党の絶対的な支配だ。これは、集団独裁制なのだ。
河南省で起きた炭鉱事故で助け出された一人の作業員の第一声は「党中央部に感謝いたします!国務院にも感謝いたします!河南省政府にも感謝いたします!そして国民の皆さんありがとうございました!」だったと言う。党→中央政府→省の指導部→国民という支配階層の序列が完璧に守られているとの事。中央政府より党が大きな力を持っている。そして時に中央政府は省(地方)の共産党支部に力を及ぼせない事がある。
共産党は組織として政府に登録されておらず、独立したウェブサイトも無い(必要としない)。党はすべての社会組織に政府機関への登録を義務づけ、違反した場合には刑罰を科しているが、共産党自体は登録されていない。党が権力の根拠としているのは、憲法前文にある「共産党の指導のもと」という一文だけだ。
とても良く分かった。この国でビジネスを行うのは難しい。投資もしたくない。政治も確実に「狡兎死して走狗煮らる」だろう。北朝鮮問題は解決するインセンティブを持っていないし、持たないだろう。共産党のイデオロギーに真実があり、それを広める意義があれば、意味と力がある体制なのだろうけれど。そうでないなら、壊すか権威と権力を分離するしか無い。日本の皇室のように。伝統がある訳じゃないから、学問化するしかないかな。。
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最近読んだ本で最も読み応えがありました。
こういう本はおそらく日本人には(諸々の理由で)書けない
でしょう。
中国の人口約13億人、共産党員約8000万人。
中枢は中央政治局常務委員の9名。
どうすればこの9名に入れるのかが謎です。
中国に関心のある人の必読書というべき力作だと思います。
翻訳者と出版社に敬意を表します。