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"HTML5"という、さも新しい技術が、IT業界やサービス業に新たなイノベーションをもたらすかのような内容に(私個人には)思えたが、
HTML5って、各ブラウザメーカーが自社の拡張機能を持ち寄り、各メーカーの優位技術をStandard化しているだけな感じがして、
著者の言う未来像を全否定するわけではないけど、少し大風呂敷を広げた見解に感じられた。
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(推薦者コメント)
現時点での濱野智史の代表作である。日本におけるネット文化の展開を明快に論じる一冊。もう4年前の本だが、状況はさほど変わっていないだろう。
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日本に有利に書かれているとは思うけど、今後のイメージはできる内容だった。HTML5を基幹にしたスマート家電は、まだまだのようだけど。
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<目次>
第1章 HTML5は世界をどう変えるか―すべてのものがウェブでつながる
HTML5=ゲーム・チェンジャー
ウェブで何でもできる世界の到来
HTML5登場の背景―マルチ・デバイス時代の到来
クラウド・コンピューティングを次の段階に導く
ウェブの共通言語が実現する世界とは
グーグルはすべてのモノをウェブ広告に使いたい
アップルは競合他社をモバイル産業から排除したい
マイクロソフトの一押しで一気に普及
日本メーカー復活のカギを握るHTML5
第2章 ウェブ進化の究極形―HTML5とは何か
ウェブの歴史―科学者の情報共有システムからスタート
ウェブ・アクセスの仕組み―ホームページはどう表示されるか
HTMLとはどんなものか
ウェブの本質「ハイパーテキスト」とは何か
HTML標準化の始まり
ブラウザ戦争の始まり
XHTML―ウェブの「暗黒の中世」
戦後世代ブラウザから始まったHTML5
いわゆるHTML5は、次世代のウェブ標準全般を指す
HTML5は既に使われ始めている
ホームページの進化とHTML関連技術の拡大
ジャヴァスクリプトとは何か
HTML5の中身に切り込む
①新しい機能の導入
HTML5が提供する新しい機能とは何か
プラグイン無しでマルチメディアを再生
インターネットの「あちら側」と「こちら側」の境がなくなる
インターネットから切断されても、ウェブ・アプリが使える
リアルタイムの双方向通信が可能に
②HTML文書の論理構造の明確化
③異なるブラウザ間の互換性を実現
第3章 HTML5を巡る米IT業界の動き―個別プラットフォームからウェブ標準への覇権移譲
HTML5が最初に注目をあびたきっかけ
アップルはなぜフラッシュを排除するのか
当面はフラッシュ、最終的にはHTML5
アップルはなぜHTML5を支持するのか
HTML5はスマートフォン戦争も左右する
超多角経営のグーグルに統一戦略はあるのか
デスクトップ・コンピューティングの終焉
アップルとグーグル、新時代における対立の構図
マイクロソフトは将来への展望が見えない
第4章 日本メーカー復活のカギを握るHTML5-「M2M(Machine to Machine)」が成長する
家電のIT化で、勝ちパターンが変化
独自規格からオープン路線に転じたソニー
一人の強敵に大勢で立ち向かう
ソニーがグーグルと手を組んだ理由
特定の企業の支配を逃れるにはHTML5
日本の家電メーカーはHTML5を支持
国内規格で守るか、国際規格で改めるか
スマートフォンやネット・テレビは序章に過ぎない
インターネットに接続する端末が爆発的に拡大
共通インターフェースとしてのHTML5
なぜすべてのモノがネットにつながるのか
Web of Things はM2Mを中心に成長する
アップルやグーグルに対する日本メーカーのアドバンテージとは
共通プラットフォーム作りでは、韓国より���日本メーカーに一日の長
第5章 HTML5で生まれ変わるマス・メディア―新しいプラットフォーマーの誕生
異種メディアが通信に合流
電子出版市場を分け合うアマゾン、アップル、そしてグーグル
電子出版はどんなコンテンツになるのか
出版500年の既成概念を覆せるか
デジタル化への再編が始まった日本の出版業界
紙におこす力と電子におこす力は別物
レコード業界を骨抜きにしたアップルに対する警戒感
国内規格と国際規格の争い
「規格」と「日本文化の保護」は別問題
HTML5も、いずれは日本語表記に対応
米IT業界が思い描く次世代テレビの姿
ウェブ・オン・TVは出足苦戦
リーン・バックかリーン・フォワードか
日本の放送局が思い描く次世代テレビの姿
ソーシャル・メディアで進化するテレビ
テレビがウェブに呑み込まれる
通信型メディアへの構造変化
メディアの構造変化に伴う意識改革が必要
***
筆者はKDDI総研リサーチフェロー。
(ちなみにリサーチフェローが分からなかったので調べたら、直訳すると研究員とのこと。特別研究員、てことかな)
小難しいかと思いきや、雑記記者や新聞社に勤務した経験からか、非常に分かりやすい1冊になっています。
技術書というよりは、HTML5ってなに?という方や、近年のウェブの動向が知りたい人向けの入門書、といった感じ。
私も昨年からウェブデザインの面でHTML5を少しだけ学んだのですが、そのメリットみたいなものが「デザイン」側からだとあまりよく分からないなーと思って、読んでみました。
多分、個人的に「HTML5?別にそんなに劇的になにかが変わるわけでも…」という感覚になっているのは、私のなかでHTMLがまだ「レイアウトを指定するための言語」(p14)だからだな、と感じました。
しかし、HTML5で本格的なアプリケーション・プラグラムが作れます!といっても、クラウドという言葉が定着しつつある昨今、「インターネット上でそれができるのなんて当たり前でしょ?今更…」という気がしますが、今はそれが別々の言語でどっかのサーバにアップされてるのを使ってんのよ!違うの!HTML5だとそれが1つの言語で全部できちゃうんです!、と言ったところで、ただ使っている人はその凄さに「へぇ~」とはならないだろうなぁ。
個人的には、「ウェブ黎明期の様子」がすごく面白かった!
今では当たり前に使われているHTMLのタグが、こんな空気のなか生まれたんだ!というのが分かってなんだか楽しかったです。
【メモ】
◇HTML5
■狭義のHTML5
ホームぺージの文書構造を指定するマークアップ言語「HTML」の5回目の大幅改定版。
■広義のHTML5
「狭義のHTML5」を中心とする次世代ウェブ標準全般。
CSS3やJavascriptAPIなどが含まれる。
◇次世代プラットフォーム
・次世代テレビの規格としてのHTML5
■BML(Broadcast Markup Language)
総務省所管の社団法人「電波産業会」(ARIB)が2000年のBSデジタル放送に合わせて作成した放送用マークアップ言語。
日本のデジタルテレビにはBMLブラウザが搭載されており、放送局の流すデータ(情報)を解釈してテレビ画面に表示している。
HTMLとの互換性はないため、BMLブラウザで通常のウェブ・ページを見ることはできない。
日本以外で採用されたケースはブラジルのみ。
■M2M(Machine to Machine)
機器同士のコミュニケーション・システム。家電等がすべてインターネットでつながり、インターネットを介して制御されるようになる。
■Internet of Things の起源はユキビタス・コンピューティングにまでさかのぼる。
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文字通り「HTML5」標準化への道のり、そしてGoogle、Apple、MicrosoftなどのIT業界の巨人たちの動向を探った一冊。
今までおぼろげながら記憶してたHTML5について、正確な理解を得ることができた。
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次世代ウェブの標準規格となるHTML5はウェブやITの世界を超え、この世のありとあらゆるモノの新しいプラットフォームとなり、新たな市場を生み出すものである。HTML5の技術的側面よりも、社会的側面を俯瞰してコンパクトにまとめた本。2011年の発行だが、まだHTML5の流れは始まったばかりだし、今後のウェブ・ITを中心とした世界の流れを見ていくのにいろいろな視点やヒントを得ることが出来、参考になった。
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HTML5について知りたくて読書。
インターネットの進化、その中でもブラウザの進化を知ることができる。インターネットエクスプローラー(IE)が勝利後、技術革新が停滞したこと。ファイヤーフォックスがネットスケープの流れをくんでいること。そして、また動き出したことなど。日常的に使っているにもかかわらず、あまりにも知らないことが多いと反省。
インターネット、ブラウザ、ウェブ・アプリへの進化が今後の流れだと分かる。
ウェブの世界が日々進歩しているにも自分はあまり進歩していないのでもっと学ぶ必要性を感じた。ウェブを使っているはずが、いつの間にか使われている状況になる前に(すでにそうかもしれないが)。
個人的に興味があるのが、仕事に関係がある書籍や出版分野について。電子書籍は数年前と比べると普及してきた。本書を読みながらこの10年、インターネットの浸透とともに目にしなくなった習慣やサービスを思い起こしてみた。
日本語書籍の特異な部分は、インターネットでは横書き、書籍だと縦書と縦横が異なること。英語だとネットも書籍も横書きと同じ。日本語は知りたい部分を早く知るためには縦書のほうが適しているのはないかと個人的には思う。日本語の電子書籍化にこの点は1つポイントかと。
物書きに携わってみると、本書でも触れている通り、編集部や複数の人たちの手を経ることの推敲の力を強く実感している。特に文章力がなく、これからデビューするような人だと強力な力だと思う。1人で書いて1人で出版する文章と1人でも多くの人の目と手を経た文章は質において雲泥の差がある。
と内容が脱線したが、ウェブ・アプリ、THML5時代の本格到来後は、日本企業の奮起に期待したい。世界的な統一規格を作り、盛り上げてくれることを願っている。
個人的には、もっと、新しい技術について貪欲に学ぼうと思う。本書は、あまり知識ない私でも読みやすくまとまっており、タイトルと内容に相違もなく勉強になる。
読書時間:約1時間
本書は韓国のブックオフ(新村店)で購入しています。
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HTML5という言葉にひとくくりにされている諸技術、そこにたどり着くまでの歴史的変遷、そして短期的な未来展望についてざっくりと知識を得ることが出来る。
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HTML5のよる影響は?
→HTML5を使うと、こちらとあちらの区別を意識する必要がなくなる
OS上のネイティブアプリに代わってブラウザ上のウェブアプリがプラットフォームになる
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出版から数年がたち、内容はややふるいこともあるが、HTML5をキーワードに、今後のIT産業の進む方向性を示した良書だと思う。
内容は、概要、HTMLの歴史、アップル・グーグル・マイクロソフトのHTML5への動き、日本のIT産業の動き、出版業界やテレビ業界等のマスコミの動きについてまとめている。
新書という形ではよくまとめている本だと思う。
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HTML5はウェブの規格のみならず、各社が支持していることからウェブアプリの基盤となり、テレビを初めとした家電や電子書籍などのメディアについても巻き込んで、Web of Thingsの発展を促すといった内容。
日本のテレビ放送の規格は、正力松太郎によってアメリカのNTSC方式が採用された。欧州とアフリカのPAL、かつてのソ連を中心とする社会主義陣営がSECAMだったが、中南米諸国やフィリピンではNTSCが採用されたという歴史がある。
デジタルテレビ番組のデータ放送の記述言語に使われているBMLは、HTMLをベースにしているが、互換性はなく、日本以外で採用されているのはブラジルだけ。
日本の出版業界が採用しているデジタル出版の規格は、シャープが開発したXMDFで、欧米で採用されているEPUBなど、国や地域ごとに独自の規格が採用されている。
データ放送もデジタル出版も、HTML5によって世界的に規格が統一されていくことが予想される。
4年近く前の発行だが、まだ読みごたえはあった。