紙の本
こんな事で悩むのは私だけ・・・と思っている人へ
2011/08/08 18:56
14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:胸騒ぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る
他の認知療法の書籍は読んだ事がありませんので
認知療法とは何かを分かり易く解説されてますので
啓蒙書といった趣も感じられました。
私個人は精神疾患は特になく、普段の生活で悩みを抱え易い
性格から試しに手にとってみました。
認知療法とはこちらの書籍では
認知とは「物事の受け取り方・考え方」と説明しています。
精神疾患やストレスは認知次第で起こりうるものであり
表面上に現れた疾患を治しつつ、土台部である
認知を改めていく事で治癒に向かいながら
普段の生活も生きやすくする事を目的としたものが
認知療法であるというのが私の解釈です。
その理由をこちらの書籍では
親しい友達にメールを送った時に
すぐに返事がなかった時を例に説明しています。
1.自分がきっと嫌われているから来ないんだ・・・
2.あの人がきっと怒っているから返事が来ないんだ・・・
3.あの人は返事を寄こさない嫌な奴だ!
事実は返事が遅れている、無かっただけで
上記の三つは個人の認知によって変わってきます。
認知療法というのはズバリ貴方の考え方は間違っているから
うつになりにくい絶対的な正しい考え方をしていく事でははなく
自分自身の考えた事が現実なのだという思い込みから一歩出て
現実的な思考に変えていくという事です。
上記の例でいえば受け取った側の人にも様々な都合があり
実際に嫌っていてメールが来なかったかもしれませんし
実際に怒っていたのかもしれませんし、不当な人なのかも
しれませんが、その事を自分の観念だけで絶対に
決めてはいけないという当たり前といえば当たり前の事に
気付いていくための療法です。
(個人的に帯の「こころが晴れる」には違和感を感じます。
即効性を期待してしまう一文だなぁと思いますが
認知療法は自分の認知を改めていくわけですから。)
あらゆる現実は自分だけではなく他人も見ていますし
自分が辛いと感じている時に他人も苦しいと感じています。
また自分が楽しいと感じている時に他人は辛いと感じているかもしれません。
苦しい・・・辛い・・・と思っているとどうしても独りよがりになりがちです。
そういったことの多い方は読んでみていいんじゃないかと思います。
目の前の他人にも人生があり都合がある事に気付かされます。
紙の本
分かりやすい
2015/11/13 23:01
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mami - この投稿者のレビュー一覧を見る
認知療法についての本を何冊か読みましたが、なかなか実行に移すことができませんでした。こちらの本は分かりやすく書かれているので、すぐに実行することができるところが良いと思います。
紙の本
わかりやすい
2023/10/06 09:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
認知療法について、分かりやすく解説されていてよかったです。うつ病の治療など、幅広く考えていきたいです。
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不眠症で苦しんでいたので、付録3「快適睡眠のコツ」に目を奪われ購入。なかでも、夜中に目が覚めたときに時計を見ない、というアドバイスは目から鱗です。なぜなら、目が覚めると、時刻がとても気になり、さらに不安が増す、という悪循環を繰り返しているのが、私の現実だったことに気付いたからです。
私は認知療法の本を、沢山読んできたので、本文の方からの収穫はありませんでしたが、付録1「こころのクセチェック」、付録2「簡易抑うつ症状尺度」、付録4「認知療法面接チェックリスト」は実践的でためになります。
以下、おさらい。
・認知、気分、行動の悪循環
・否定的認知の三徴・・自分自身、周囲との関係、将来に対して悲観的
・行動計画を立てることの意味
*行動で認知のゆがみを見つめ直す
*不必要な範囲の行動を整理
*いちいち決断しなくて良い
*満足度に意識的になれる
*自己コントロール感の向上
・問題解決で、自分の中でブレストし、利点と欠点を検討する。
・自分の良いところをリストアップする
・距離の関係(相手から同じ反応を引き出す)と力の関係(相手をつけあがらせる)
・みかんていいな。みたこと、かんじだこと、ていあん、いな(否定された場合の対案)
・下向き矢印法
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認知療法の入門書。学術的な解釈の紹介や色々な療法、個人でもできる認知療法の活用サイトの紹介もあり、読みやすく分かりやすかった。
考え方をコントロールするのではなく、行動で認知のゆがみを見つめ直す=動けば気持ちが変わる、ということは一理あると思う。
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難しそうだと思ったけれど、簡単なところから始められそうな感じがする。もう少し勉強してみようかと思った。日本での認識がもっと深まれば救われる人も多いだろうに。新しい知識がどんどん日本に広まることを祈ります。
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つらい時はつらいのが当たり前、悩まなくて良い。
でも、という言葉が心に浮かぶ時はだいたい後ろ向きの発想になっている。
自分なりの思いこみの世界に閉じ込められているとつらくなりがちになります。
自分の心の癖をあらかじめ知っておくことが役立つ。
問題が起きるのは特別ではない。
問題は解決可能、まずやってみよう。
精神的苦痛は心の信号。
立ち止まって考えよう。
問題解決には時間がかかる。
できれば自信に、できなくても問題がはっきりする。
自分の気持ちに正直になる。
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タイトル通り認知療法の基本書。
どんなに客観的に考えているつもりでも、人には誰しも「こころのクセ」がある。
物事の受け止め方、思考の偏りのクセを認識することで、気持ちを切り替えしなやかに考えられる心を取り戻すことができる、ということらしい。
理論よりは実践寄り。実際に悩んでいて認知療法を受けている人に役立つ内容かな。
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うつ・不安による物事の受け止め方、心のクセを認識することで解決していこうという認知療法の入門書。
自分の認知の偏りは「深読み」が一番点数高かったな。
巻末のチェックリストやってみたら中程度のうつだって。
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認知療法の一般向けの解説本。
具体的な技法というのはコラム法のところになるのかな。
ただ、コラム法は一人でやるのは難しそう。なので、一般に認知療法の考え方を広めるというところになるでしょう。
付録が豊富なのもよいと思う。
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最近気になる「認知療法」
2010年には日本でも保険でうつ病とかの治療に認知療法が使えるようになりました
カウンセラーの勉強会では「認知行動療法」って教わりました
認知療法と行動療法が合わさった感じですかね
まぁ結局、認知しても行動しないと意味がないからね・・・
この認知療法はうつ病の方だけじゃなくて、普通に日々暮らしてる私たちにも適用できます
人それぞれ「こころの癖」ってものがあって、追い詰められたりすると出てくる思考がある
数日前の私の「ゼロイチ(白黒)思考」もその一つ
こうなってしまった時に自分で「あぁぁ」って気付ければ良いよね
カウンセラーの勉強でちょっと難しく教わった理論を実際の場面のエピソードを元に
簡単に説明してあって、心理学とか知らない方でも読みやすくて理解しやすいと思います
大野さんも「最後に」で書かれていますが、認知って簡単に言えば
ものの見方、受け取り方、感じ方という意味
そこにやっぱり人それぞれ癖がある
いつも同じ見方・受け取り方でモヤモヤしてませんか?
違う見方ができるようになれば、すっごく楽になれることもあるのです
私も暴走しそうになる時は「立ち止まれぇぇ!違う切り口!!」って自分に言い聞かせます(苦笑)
認知療法の入門に調度よい本かなぁって思います
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無意識にやってることを意識化し、自分にとって望ましいように作り替えるというのは、心理に関することだけでなくどこでもやっていることだ。
そしてそれはすごく、難しくて面倒くさい。でもこの本を読むと、実際やってみると面白いかも、と思えるかもしれない。
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6つの後ろ向きスキーマが役立つ。ただ,スキーマという単語はいらないと思った。後ろ向きだけでいい。
1 弱さ
1 弱さ
「自分は弱い」「人に助けを求めるのは弱い人間だ」
2 完全主義
「成功しなければ人生をむだに過ごしたことになる」
少しの失敗も許せなくなる
3 他のから認められることに固執する
4 命令型の確信
「**でなくてはならない」「**しなくてはならない」
5 自律的
「自分の考えは他の何より大切」
6 他の人のために傷つけられてしまった
整理が3つの軸があるという。
自分,他人,世界。
なんだ「三方良し」がわかっていれば,なんでもないことなんだ。
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自分のものの考え方、受け取り方を客観的に捉え、現実に即したしなやかでバランスの良い考え方に変えていくための方法が描かれています。これからの生活で多いに活用したい方法がたくさん載っていました。
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この1冊でかなりの情報量が盛り込まれている.
何度か読み返してみたい本.
同じ著者の認知療法の実践本も試してみたいと思った.