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作者の自我が変に滲み出ているのが不快だし、読者へのわかりやすさ、配慮のためだとは思うが、自らは主観的である面を保ったまま証言を客観的テンプレート的構図に当てはめるため、抽象的現象的理解に合わずガタガタ。
論理的すぎるところはバカみたいだし、感情論に走るというか、慎重な態度はよいがインタビューに必要な踏み込む勇気が足らず、多分それは自意識や自己愛が強い故である。主観で読者が思ってもないフォローをした時に著者の悪意が見えるし、まとめる時は謙遜で理解力のなさを必死で誤魔化している。
自分の言いたいことに持っていったり、話を展開して関係ないところまで行ってしまい結局理論をまとめきれていないところは、自分のレポートを見てるみたいで嫌だった…勿論自分のはもっともっとクソだけど…
しかし、面白かった。いい証言が引き出せているのだが、万人に理解されようという配慮により、また自分でも把握できていない所を処理しないため、わかりにくくなっていた。学生の研究かと思った。諦めるな。諦めるなら本にしなければいいのに。