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読みやすいが、非常に大事なことが書いてある。勿論、異論反論もあるが、そこにあるのは紛れもない現実。現実を目の当たりにしてきた人の言葉は当然重く、説得力がある。そして、その現実は自分が住むこの世界だ。自分の立ち位置を確かめる上で、読むべき本だ。
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世の中でいちばん大切なことは『自分は満足しているか』。テレビでいっていることが、正しいのか?どこかの偉い人が言うことだから、それが正しいのか?そんなことはない。大切なことは自分で確かめなければいけない。人は働かなければならない。しかし、働くことによって人は自由をえることができる。カネは大事、貧乏とギャンブルは病気。働こう、働こう、働くことで自分の人生を豊かにしよう。
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文庫になったので再読。
お金については考え過ぎるってことはないのだと思う。何をするにも、お金が出ていく。
自分はもう仕事を、単なる稼ぐ手段としか考えられない。少し残念に思った。
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幼いころより『カネ』というものに翻弄されてきて、人生の浮き沈みを体験してはしては漫画にする西原理恵子が語りおろす『カネ』の話。子供から大人まで必読の本である、と言えます。
この本を僕は何回読んだかわからないなぁ。彼女が漫画家になってから今まで飛ばしたカネが、マージャンをはじめとするバクチ関係で5000万。狂気のレバレッジ200倍という取引を敢行したFXで1000万。そのほかに個人的に貸して貸し倒れになったカネが1000万。さらにこの本を出版した会社が民事再生法を適用して未回収となった売掛金の印税が2000万円を突破して、某マンガ雑誌で血まみれのギャグをかっ飛ばし続けている。そんな彼女が語る『カネ』の話です。
その中で一番印象に残ったのは彼女の言う『貧困』と『借金』と『ギャンブル』がとっても仲がいい、というのは本当のことです。状況を一発逆転しようとしてギャンブルに手を染めたりする、というのは破滅への片道切符を買っているようなものです。そして、彼女の幼少期の思い出で
「カネがないと日常のあらゆることで衝突が起こる」
というのは実体験があるだけにすさまじいリアリティをもって読んでいる人間の奥底に響いてきます。
ここまでカラダを張って『カネ』というものに向かい合ってきたオンナはなかなかいないでしょうね。さすが『八金』といわれる土佐の女だけのことはあります。ゼヒご一読を。
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労働の対価である「カネ」の話。下手なビジネス本を差し置いて、すべての働く人に推奨したいと感じた一冊。私は「あぶく銭」のくだりが身に沁みた。自分で努力なしに獲得した「あぶく銭」に重さも有難みもない、ということ。仕事も人生も同様で、自らで知恵を絞って努力して挫折して、その労苦を経て、はじめて仕事や人生の有難みに到達できる。自分で育てた野菜が美味しいのと一緒。与えられた業務、与えられた環境、与えられた人生。為すがままは、きっと、つまらない。
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不穏なタイトル、だと思った。
けれど読み進めるうちに、
筆者の切実な思いが込められていることがわかる。
最下位には最下位の闘い方。
この女の子に出会ったたくさんの人が
力になりたいと思っただろうな。
こどもに語りかける口調に違和感だったけど、よりみちパンセシリーズから出てたことをあとから知った。
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数年前に話題になった本を、今頃になって読んでみた。著者自身の体験をもとに、如何に「カネ」が大事なものであるか。また、「カネ」の有無によって日々の生活が如何に変わるかが書かれている。
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昔は絵があまり好きでなくて、それだけで敬遠しで読んでなかったが、もっと若い頃から彼女の作品を読んでいればよかったと思う。「働くことが、生きること。」
意外にも、最後にグラミン銀行の話が出てきた。20110801
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剛速球で展開される『カネ』の話。
著者サイバラさんの生い立ちも書かれているが、その壮絶な生い立ちのベースがあるからこそ、嫌みのない説得力がある。
『カネ』の話をするのはいやらしいというが、それは日本にまだ成長の伸びしろがあったときには通用するが、今や通用しない。というかむしろ子供に本書のような直球の真実を教えたほうがよいのでは。
へたな経済学の自己啓発本より説得力があった。
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本の紹介なのですが、本にまつわる
プレゼンという感じが、いつもします。プレゼンの仕方で、本が魅了的
に見えるので、メンバーのプレゼンは参考になります。
* fumiko ohashi *
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初サイバラ本。思ってたより、すんなり読みやすかったのは、姐御に諭されるような感じで、距離感が近かったからか。
肝心の内容は、財テクなんてこれっぽっちもなく、ただただ金に翻弄される人生を面白おかしく書いてあるだけ。まー、それが時折出てくるアンニュイな挿絵とあいまって、うまい具合に追体験した感じ。
これからお金と上手に付き合わねば。
ページ数からも、新幹線で移動中にさくっと読めました。
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お金に対しての態度って、その人を形作る大事な要素だ。見栄とか謙遜とか建前を抜きにして、誰かからお金の話を聞きたかった。サイバラ姐さんの話は、面白く、そして役に立ちそうだ。
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自分の子供に読ませたくて書いたというのも頷ける自伝的一冊。
美大進学のあたりや、自立していくところはムサビ出身者として感情移入して思わず涙が出ました。カネや仕事の話は高校生なんかにも読ませたい。
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はからずも感動してしまった。カネにまつわる軽いエッセイだろうとタカをくくっていたがとんでもなかった。作者の生い立ちから失敗談やら世界情勢まで、どっぷりカネにまつわる話に埋まってみた。不思議と悲壮感こそないものの個々のエピソードはヘビーです。良い本でした。カネの価値観の醸成には最良かも。
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大人が子どもに
「『お金の話をするのははしたない、下品なことだ』と言って聞かせ」る現状に対し、
疑問を持ったサイバラさんが放つ、「カネ」を中心とした中高生向けの「人生論」。
サイバラさんのことは、単なる皮肉スピリットに溢れたイラストレーターくらいの認識しかなかったので、
まさかこんな人生を歩んでいたとはビックリ仰天。
おかげさまで、僕もアルバイトでお金を稼がせていただいているわけですが、
やっぱり「カネ」にはある種の魅力があるし、そして畏怖を感じさせる存在でもある。
とはいっても、結局「遊ぶ金欲しさ」にバイトをこなし、お給料は「遊び」に消えて行くんですけど。
そんな「カネ」とどう向き合うのかという点を改めて意識させてくれたのはありがたかった!
思えば、初めて給料をもらった時の興奮はすっかりどこかに行き、
今では「給料が少ない」と文句を言うようにもなってしまった。
ううむ、反省。
また、ひとまずフリーランス的な方向を目指しているワタクシは、
フリーランスのイラストレーターを目指した学生時代のサイバラさんに
勝手に感情移入するようなところもあって、
進路選択を迫られている今、この本を読んでおけて良かったなとも思う。
そういえば、この本は教育現場に出る機会も多いように感じます。
たとえば、読書感想文の課題として本書を取り上げる学校も多い。
思うに、一昔前に乙武洋匡さんの『五体不満足』が担っていたような、
子ども向けの積極性を促す書物として、本書を使うことができるのではないかと。
やはりまだまだ、「カネ」の話を子どもに対し、おおっぴらにすることに個人的には抵抗があるので、
小学生に読ませるのはどうかなと思うけれど、
中高生なら読ませたら良い効果があるかもしれないなー。
【目次】
第1章 どん底で息をし、どん底で眠っていた。「カネ」がないって、つまりはそういうことだった。
第2章 自分で「カネ」を稼ぐということは、自由を手に入れるということだった。
第3章 ギャンブル、為替、そして借金。「カネ」を失うことで見えてくるもの。
第4章 自分探しの迷路は、「カネ」という視点を持てば、ぶっちぎれる。
第5章 外に出て行くこと。「カネ」の向こう側へ行こうとすること。
おわりに
谷川俊太郎さんからの四つの質問への西原理恵子さんのこたえ
解説 勝間和代