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山田悠介さんの本。
最終的にはハッピーエンドって決まってて、そこに向かう道のりがはっきりしている作品だと思う。物語としては自分は好きな物だな。でも最終的にどこに向かって盛り上がるのかが分からないかなあ。
美希の話がメインになっているだけに【現在】の話の内容が薄っぺらく(場所が場所だけにしょうがないかもしれないが)どうしても記憶に残らない感じがしたまま最終局面を迎えているのがどうも残念だと感じた。
でもこの作者の作品は読みやすくて好きです。
でも短編のバッドエンドのほうが好きだな。
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4人の少年たちは、小学生のころから友情を育んできた親友だった。しかし彼らは、ある事件をきっかけに、離ればなれになってしまう。だが今日、謎の手紙に誘われ、頂上に神様がいると言われている“神獄山”で再会する。身体の弱い転入生を4人で守ろうとした、罪ある過去を思い出しながら、過酷な山道を登り頂上を目指す。果たして山頂で彼らを待ち受けているものとは?そして“罪ある過去”とは――?
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後半にさしかかって全容がだいたい見通せたとき、あまりに残酷でそれ以上読み進めるのは無理でした。
友情はいいなと思ったけど・・・まともに読み通せなかったです。
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時間をかけずに読みあげられる作品。
病気の少女を中心にされている分、可哀想に思う気持ちは掻き立てられるけど、シャープさはない。
話の矛盾点や、人物のリアリティの無い気持ちが邪魔になり、スピード感も薄かった。
登山客のいない山行きのバス。
若い男が死にかける程の山に女が1人で登る。
高山病になりそう。しかも、怪我、高熱…気力だけで動けるものか?
雑な銀行強盗なのに捕まらない。
四人のうち二人は、恋愛感情の無い女友達の為にバイト代を渡し続ける。
銀行強盗をした上、命がけで山登り…。普通は好きな女の為でも出来ない気がする。子供の為にとかならもう少し想像しやすいけど…
学生時代の家出の件も、リアリティ無し。ずっと消息不明だった子が、帰った翌日遊園地ってのもなぁ~
うーん…
矛盾やモヤモヤを掻き消すくらい、非情でゲーム感のある作品は好きだけど、これはちょっと違ったかな。
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ジャケ写買いしてしまった本(笑)
内容は、、、イマイチかなぁ。
途中で飽きて、結末だけ読むという邪道な読み方。
オチは想像していた通りの展開でした(笑)
ところどころ
「そりゃないワ」とか、
「そんなバカナ」とか、
そこ端折るのか、、とか色々あって、ちょっと残念な感じ
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このところ、「山に登る」話が多くなってきている気がします。
本書でも登場人物4人が、山に登ります。
途中で雨が降り、雪が降ります。
雨で濡れると登山用のレインウェアでも寒くなるように、平地で着るような服装でいたら、寒くていられないでしょう。
上り続けるのは、まず、ムリです。
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大学生四人の決意と覚悟の物語。その始まりは小学校六年生から始まる。現在と過去を巧みに描いているのが印象的。過去を振り返りながら現在進行形の今に繋げていくので、サクサク読めます。でも、山田悠介さんにしては珍しく先が少し読めてしまいました。世界観もそうなのですが、山田悠介さんはもともと独特の世界観でお話を書かれるのに対して、今回はそこまで残酷なものも無ければ、別段、よくあるドキュメンタリーかなと。
しかし、小学校時代から病気と闘う美希を支え、人生をかけて守ろうとした彼らには完敗です。よくあるドキュメンタリーを、一途にひたむきに美しい友情と恋愛で描き、且つ現実的な問題も犯罪も起こる。作品内で「現在」は御岳山を登ることだけで語られているので、四人がいかに精神的な絆で結ばれているかということがよく分かります。時系列が最後まで一定だったこととは独特でとても読みやすかったです。
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これは、「康太」「国男」「仁志」「英紀」が犯罪を犯しつつ心臓の弱い『美希』
のために金を稼いでいきます
しかし、詐欺に騙され美希は死んでしまいます。
この4人は詐欺師「加納静香」を恨み殺そうと神嶽山に登っていく話です。
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「俺たちはこの山で許されるのか?それとも裁かれるのか?」戸部康太、平沼英紀、後藤国男、伊藤仁志、今年十九歳となる四人はかつて固い友情で結ばれていた。小・中学校時代からの親友であり、何をするのも一緒で、ひとりの女の子を守ってきた。だが、その子はもういない―。そして青空に浮かぶ雲よりも高いここ「神獄山」で再会した四人は、目の前の山を登り始める。少女への強い想いと、山頂にいる者への殺意を抱いて。果たして裁きの山の頂上で彼らを待ち受けるものとは?そして彼らの犯した罪とは。(BOOKデータベース)
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幼馴染の4人の男の子と1人の女の子。
女の子は病気で、臓器移植をすれば助かる。
ある日臓器移植の話を持ちかけられるが、大金が必要。
男の子達は犯罪に手を染め金を作るが、臓器移植の話は詐欺だった。女の子は亡くなる。詐欺の犯人から「私は山にいる」とメッセージがあり、犯人をぶっ殺してやる という話。
読み始めた瞬間から引き込まれ、一気に読んでしまった。
展開が気になり、すんごいスピードで読んでしまった。
詐欺師と山と男の子たちの殺意の関連がちょっといまいち。
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本をあまり読まない次男 お勧めの本。 その3!
今回の本は、今まで読んだ2冊よりは、私的にはいまいちかな。
いつもの山田悠介さんの作品と同じで、スピード感があって読みやすい。
やっぱり、私は、ほのぼのしたハッピーな話が好きなようだ。
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世間知らずのおぼっちゃん達だったですね。
銀行強盗も登山も意味ない。
やっと山田さんの積ん読なくなったかな。
次も手を出すか迷うところ。。
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5人の親友の絆がうらやましい。思いやるからこそ辛くても休ませない、絶対に置いていかない、助ける……全員揃えばなんでも頑張れる4人が本当にすごいと思った。
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過去と現在の二つの軸から進めていくのは、じれったくも面白かった。
過去のストーリーの方が好きだったかな。自分で稼いで自分で使うよりも、仲間がいれば自分に利はなくても、その方が幸せなのかもと思った。
ただ現在の方はひたすら山を登って、エンディングもサラーっと終わってしまった感じがして、もう少し密度が欲しいかなと。
でも青春時代の苦悩と友情は良かった。
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過去が僕らを壊し、過去が僕らをつないでいる。
山田悠介版『スタンド・バイ・ミー』ということだったけど、全然違うよね? あまりそういう要素を感じなかったけど。なんか、昔は一緒だったけど、成長するともうわかりあえなくなってしまう、幼友達の寂しさ……を描いたのが、『スタンド・バイ・ミー』だと捉えていたのだが。結局、康太たちはいまだに全員同じ熱量の気持ちでいるわけで。4人ともまだ復讐に燃えているし、復讐が美希を喜ばせることなのかという葛藤も誰一人持っていないし、銀行強盗の罪の意識に負けている人もいないし。4人がまだ一緒にいられる、一緒に同じ場所を目指して頑張ろうとするというのは、絆が強いということなのか、成長していないってことなのか、それほど美希の存在(最早呪縛の域)が強烈なのか。
『スタンド・バイ・ミー』がそっくりそのまま移ってくるとは思わないけれど、もう少しそれぞれの葛藤とかあればと思った。それとも、これが現代日本の姿なのか。なんか……消化不良。
山田悠介の文章には、掴まれる感じがない。次々とページをめくりたくなる衝動に駆られない。難しいことばもないし、入り組んだ描写もないし、読みやすいといえば読みやすいが、さらっとしすぎていて、何かを感じ取ろうと思えない。それから個人的にだけど、一人称と神の視点が混ざっているのが、ちょっとわたしには合わない。
あと、構成がイマイチ。割と早い時点で、最後が読み取れてしまうし、読み取れた最後だけど描写に引っ張られて感動した、というのでもない。
もっと言えば、4人いる意味がわからない。石田衣良『4TEEN』は4人のキャラクターそれぞれにエピソードがあり、個性があった。でも『パーティ』は、主人公康太と、リーダー的存在の国男はともかく、英紀と仁志は設定が生きてないので、いる必要性を感じられない。
なんか、何があっても強く最後まで生きる、というメッセージはわかるけれど、そこにたどりつくまでが、これはないだろう、と思ってしまう。ううむ、また山田悠介と仲良くなれなかった。