電子書籍
栗原一止が個性的
2021/11/28 07:27
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
若いのに夏目漱石を敬愛するとか、話し方とか、栗原一止みたいなドクター、現実にいるのでしょうか?周りも皆、魅力的で個性的ですね。ただ、泣けるページもあり、医療現場の大変さがわかります
紙の本
松本の大自然と地域医療の厳しさ
2019/02/03 09:33
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投稿者:Gluck - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台は長野県松本市、24時間365日で地域医療に奮闘する医師の話。
主人公の栗原一止は内科医で、所謂スーパー外科医が活躍するような内容ではありません。
置かれた環境の過酷さに悩み、徹夜明けのぼんやりとした頭で看護師に訳の分からない受け答えをしてたしなめられ、奥さんとの関係に悩むなど人間としての等身大医師が描かれています。
作者が医者だからこそ、なせる業と言えるでしょう。
医療とは何か?人は死とどう向かい合うべきか?
誰もが避けられない死について考えさせられる。
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
一時期話題になっていた本作。主人公栗原一止は古風なしゃべり方をする変わった人で、地方の民間病院に勤務する医師である。そんな彼が住んでいるおんぼろアパートの住民との交流や患者との関係をゆったりと描いている。アパートの住民にはニーチェ研究に没頭している“学士殿”や絵描きの“男爵殿”がいる。学士殿は大学院に通っていると周囲に言っていたが本当は高卒であった。そして家族でそれを知っていたのは姉だけで、母は何も知らなかった。出雲の母が倒れても、自身の嘘を考えると会いに行けず、死に目に会えなかったことを後悔して自殺未遂を起こしてしまう。そんな学士殿に主人公は、学問への探究心は肩書きがなければならぬほどの脆弱なものなのかと励まし、そして男爵の絵と共に送り出したのである。主人公も大学病院から誘われて、行くか行くまいか思案していた。しかし患者の安曇さんを見取る経験を経て、自身の役割は高度医療ではなく、患者の孤独を癒すことだと再認識し、今の病院に残ることにした。
ゆったりとした展開であり、終始のんびりした雰囲気が漂っている印象である。主人公の人としての温かさ故のことだろう。
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心が温かくなりました。新幹線の中で泣いてしまった…。こういうお話、すきです。2も読みたい!
あと、ハルさんにあおいちゃんはぴったりだと思いました。
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もし終末期医療を受けるなら、一止先生みたいな医師に診てもらいたいです。
一止の奥さんのハルがとても可愛いし、学士さんのエピソードが泣けました。
読後感がとてもスッキリしています。
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心地よい。
主人公の考え方、ハルさんの可愛らしさ医療現場の説得力。
映画化だから読んだけど、2がすぐ読みたくなった。
ハルさんは宮﨑あおいで大正解だと思う!!!
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ずっと気になってたのがやっと文庫になりました。
映画化のおかげかな?
キャストが決まってたので読みながら脳内変換。
宮崎あおいのハルさんは可愛いと思います。
2つ目の「門出の桜」は映像で観たいかな。
イチさんとハルさんののほほんとした空気がいい感じ。
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長野県を舞台に、地域医療に携わる医師の姿を描いた作品。以前から気になっていましたが、文庫化を機に購入。
人の生と死が関わってくる物語は、重々しい展開になったり、お涙頂戴な雰囲気になりがちですが、この作品は優しく、暖かく、人の命に触れていると感じました。実際に地域医療に携わっていた作者の、医者としての姿勢・考え方にも、とても好感がもてました。
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あっという間の読了(読みはじめたのは今朝)。
なんて言ったらいいのか、この全編に横たわる空気感がすごくいい。
登場人物たちもすごく魅力的だ。
特に一止先生は、自身の仕事に誇りと自を持っていて、もちろん悩みも苦しみもするのだが、それでも絶対逃げない姿に、勇気を与えられ、月並に言うと感動させられる。
思わぬ元気をもらった一冊であった。本読みながら、声だして泣いたのも久しぶりやったし。
そうそう、夏目漱石の「草枕」が読みたくなったことも付け加えておく(^_^)
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若年層向けかな。話題の本だったし、映画化、文庫化されたのでよんでみたが、文庫で十分だと思った。そこそこ楽しめたが、登場するキャラクターが、魅力的というよりは奇怪な人たちが多すぎて、リアリティに欠けるのかも?漫画化、映画化向きではあるかもね。
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文庫化待ってました~!
大好きな宮崎あおいで、映画化ってことで、読みたかったかた、嬉しかった!
けど、あんまり面白くなかった(笑)
田舎の病院の話なんだけど、話がありきたりだな~。
患者が死ぬって感じで。
いや、泣いたけどね。
王道に流されましたとも~。
泣いたけど、たぶん物語は印象に残らなかったからすぐに忘れそう。
キャラはみんな良かったけどね~。
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宮崎あおいちゃんと嵐の櫻井くんが出演の映画ということでよんでみた…配役ぴったり。字が大きくてかなりさらっと読んでしまえる。シビアな内容も多いけど、全体的にほのぼのした空気感が好み。著者は医学部出身ということで、メッセージがわかりやすく盛り込まれておる。
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イチさんと彼の周りの人たちの言動ひとつひとつがあったかい。心地よい。優しい。目に涙がたまってくる感じの優しさ。
幸せの尺度は人によって違うけど、「幸せ」ってこういうことなのかな?って考えさせられました。
映画化で、ハルさんが宮崎あおいには大満足!
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24時間365日対応している
長野の病院に消化器内科医として働く主人公とその妻、
ふたりの周りに居る病院関係者や患者さん、
ご近所さんとの関わりが描かれた作品。
登場人物がみな個性的、そして温かい心の持ち主なので
悲しい出来事も悲観的にならず、悲しみの中に優しさを見つけることが出来ます。
先生や看護師さんが患者さんを、患者さんが先生や看護師さんを思いやると、
医療ってこんなにも優しさと幸せに満たされるものなのか、と感じました。
…とはいえ、舞台は地方の病院。
寝る間も惜しんで(…というよりは寝る時間もなく)
第一線で患者さんと向き合った医療を提供する地域医療と
大学病院の医局で研究を極めるべくした先端医療との差異や
両医療の在り方にも触れていて、奥が深い作品。
読了後、心に残るのは、
人との関わりの中で生まれる優しさや温かさ、そして爽やかさ。
主人公夫婦、周りの人たち、ずっと見守りたいと思えます。
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文庫が出たから買ってみた。
…どっかで見たような作風!でもまあ、医療現場の話なのにほんわかしました。