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紙の本
後楽園の住人でないと撮れない写真!パノラマ
2011/11/16 17:28
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
数年前のこと、ウォーキング友だちと連れだって岡山の後楽園に行ったことがありました。岡山駅から後楽園を目指して、てくてく歩き、そうして旭川にかかる橋を渡り、ようやく後楽園に到着した安堵感を今でも覚えています。入園券を買って後楽園に入場してからは、地元の観光ボランティアの方が、それはそれはじっくりと丁寧に説明して下さったことも鮮明に。ほんとうに後楽園を大切に思っていらっしゃるのが、説明からしみじみ伝わり、この後楽園への想いは凄いなと思ったのです。印象的だったのは後楽園に住むタンチョウヅルのこと、それから後楽園の中心的な建物・延養亭から見える景色は美しく手入れされた庭園越しに遠くの山は見えるけれど、高いビルや近代的な建物が一切見えない、つまり昔からの景色を大事に保護されていることです。
この写真集を手にとって、その時のことをありありと思いだしました。後楽園を撮り始めて38年になる難波 由城雄さんによる、渾身の一冊。見開きいっぱいに岡山後楽園の四季が紹介されていました。見事な梅、桜の季節、緑濃い茶畑、つつじ、菖蒲、蓮、あでやかな紅葉、あたり一面の雪景色…。9月の朝明けの一枚は、言葉をなくしてしまうほどの美しさでした。
写真に人物が写り込んでないため、写真集をめくっていると、まさに後楽園独り占めの気持ちになってきます。
様々な表情を見せてくれる後楽園、これほどの写真を撮るためには後楽園に住まない限り無理な話だなぁ~と思ってみていたところ、あとがきに「後楽園の住人でないと撮れない写真、季節、天候、昼夜などの変わり目、アングルを変える、フィルムサイズはパノラマ、などなど。続けていくうちに、後楽園と一体となった、至福の二十数年間であった。」とあって、大いに納得したのでした。(^-^)
最後に、岡山後楽園事務所長さんが語る岡山後楽園の魅力を引用しますね。
「日本三名園の一つに数えられる岡山後楽園は、三百年前の姿を今に伝える歴史的にも貴重な大名庭園である。(略)
これまで三百年以上にわたって大切に継承してきた岡山後楽園の築庭の心とのびやかな景観は、歴史と文化の結晶として、これからも将来に向けて着実に伝えていきたい。」
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