投稿元:
レビューを見る
積ん読の山から発掘して一瞬で読了。天冥の種となる作品だったのかな。人の営みと、人ならざるものの観察が織りなす、成長の物語。
投稿元:
レビューを見る
一気に読みました。満足。レーズもルドカーもいいけど、エルメントルーデとリュシアンの愛されっぷりはただ事じゃないです。しかし黒死病というのはヨーロッパにおける悲劇を代表するのか、作品に取り上げられることが多いですね。
あと、巻末の解説でマイケル・フリン「異星人の郷」を取り上げられててちょっと笑。作者も以前Twitterで言及してましたね。時代と場所が近いのだけれど、どっちも面白いのでぜひどっちも読んで欲しいところ。
投稿元:
レビューを見る
本領発揮か。
いよいよSFになってようやくらしくなってきたか。
ただ、最後のアレは、わからんでもないが、ちょっとなー、と。
ドゥームズデイ・ブックばりの展開を期待したんだろぉなぁ、オレ。
期待してた展開と違った分、読後感はよかった。
投稿元:
レビューを見る
14世紀のドイツを舞台にした歴史小説だけど、そこは小川一水、しっかりとSFです。
中世ヨーロッパにおける理不尽な成り行きや閉塞感。そんな中で逆境をはねのけつつ町を作っていく人々を描いた作品。物語の土台となっている星間生物であるレーズの存在が、ともすればご都合主義的に見えてしまうところあるけれど、それも含めてSFとして成り立ってると思う。この町の未来をもっと見てみたい気持ちになりました。
投稿元:
レビューを見る
著者自身の解説にある「外へ出かける」から「故郷へ帰る」物語を志向したということは良く判った。良く判ったのだけれど、あえて反論すれば「外へ出かける」物語になるのは、SFだからしょうがないのでは?というのが私の意見。その意味で、この物語をSFにする意義が見いだせない。
そうはいえ、引っかかったのはそれくらい。お話は面白いし、読みやすいし、キャラはステキ。あと、政治や軍事ではなく経済を中心に据えたSFは、ワン&オンリーにしてトップ。
投稿元:
レビューを見る
当たり前かもしれないけれど、街づくりには多くの人の願いが込められているんだなと改めて感じた。
物語としては、色々と困難はあるのだけれど、意外とあっさりしていて、盛り上がりに少し欠けたかなと思う。
投稿元:
レビューを見る
中世+エイリアンと言えば、やはり思いつくのは「異星人の郷」だろう。
あちらは神父さん無双で、最終的にはエイリアンにもキリスト教を布教してしまうというキリストバンザイ的な作品だったが(少し嘘)、本作は比較的信心薄めの庄司さんが主役。
SF要素薄めなこともあって、「ドゥームズデイ」や言ってしまえば「大聖堂」のほうが近い気がする。
いろいろ困難ありながらも街の発展を見届ける年代記。
SFを期待して読むと肩透かしをくらうかもしれないけど、面白い小説であるのは間違いない。
正月から良い小説が読めた。