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天文二年(一五三三年)。石堂一徹は中信濃の豪将・村上義清に仕えていた。妻子に恵まれ、また並外れた戦術で台頭していく一徹。しかし、佐久を巡って甲斐の武田との争いが熾烈になる中、義清と一徹の関係は少しずつ変化していく。「家臣の才能が主君のそれと比べて釣り合いを逸すると、互いに不幸になるのではないか―」(「BOOK」データベースより)
前作『哄う合戦屋』から遡ること数年。
石堂一徹が村上家を去る事になるまでのお話。
一徹の妻の朝日が素敵な人でね~。
部下たちもまたかわいいやつらばかりなのだ。
絵にかいたような幸せな一族を襲った急な悲劇に憤慨するも、この時代にはよくあることだったのだという事も理解でき・・・。
うう、つらいなぁ。
一徹にはもう一度幸せになってほしいものです。
3作目にも期待します。
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前作の後の話かと思ったら、前の話でした。
小説の楽しみの一つに主人公の魅力が有る!
一轍も朝日も素敵!
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前作「哄う合戦屋」の16年前、若き日の石堂一徹の話。
家族にも家臣にも恵まれた彼ですが、残念なことに、上司には恵まれないんですよね。
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「哄う合戦屋」の16年前の石堂一徹を描く。前作「哄う・・」より、すごくストーリーが増している。相変わらずの痛快な合戦ストーリーと、慎ましい恋物語、悲痛な叫びを感じるストーリーと、小説としては抜群と言える。
こんなストーリーの中で考えさせられたのは、村上義清と石堂一徹のやり取り。子分が親分より知恵や構想で超えてしまった時、どうするか。石堂龍紀の言うように、親分につかづはなれず、いつでも独立できる用意というのは必要なのかと思わせる。一方で、諸葛孔明のように、馬鹿な主人でも先代の音を感じながら使えるのも人生かな。こんな点をすごく考えさせられた。
後半でくる悲痛なストーリーがなければ、本当に痛快な小説。村上義清を主人とした題材が非常に優れている。
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2011/7/21読了。ラストを電車で読んで失敗した。泣くのを我慢してしまった。ラストが篤かったので甘め☆5つ。哄う合戦屋をもっかい読みたくなった!
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信濃土豪連合と武田が南松本で激突する16年前、石堂一徹は北と東信濃を治める村上義清の家老だった。若くして武芸に秀でた一徹は家を継ぎ、義清を信濃の主とすべく奮闘していた。しかし、外様たる石堂家は譜代家臣のやっかみを受け、義清からの信頼も薄らいでいく。
合戦屋の二冊目。一冊目で妻子が殺されたってわかってるからそこに至るまでなにがあったのか、ってのを気になりながら読んでた。
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1作目のスピンオフというか、過去話。
一徹、かっこよすぎるでしょう!
家族や故郷(特に妻の朝日)に対する想い、なぜあんなにも戦上手なのか、とかが分かります。そうかなるほど・・・。「哄う合戦屋」を読み返さないと。
石堂家一族及びご家中、領民の皆様もステキすぎる・・・。
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「哄う」の続編。「哄う」の16年前、石堂一徹は豪将・村上義清に仕えていた。父兄妻子郎党に恵まれ、また並外れた戦術で台頭していく一徹。また、妻朝日のおおらかさが非常に心地よい。しかし、佐久を巡って甲斐の武田との争いが熾烈になる中、中長期の戦略構想・領土経営を唱える一徹と力一本の義清の関係は少しずつ変化していく。「家臣の才能が主君のそれと比べて釣り合いを逸すると、互いに不幸になるのではないか」。最後に「哄う」で一徹があれほど頑なになった過去の悲劇が明らかになる。そして六蔵・長治との3人旅が始まる。3人?。長治は「哄う」にはでてこない。とすると、最低もう一冊の「合戦屋」が書かれるということ。拍手。目利き書店員の今年一番のおススメ戦国小説。
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前作も低い評価としたが、やはり文章や物語の構成に物足りなさを感じる。
どこで問題が発生するのか…物語が展開し始めるのか、と読み進めても、最後の100ページまでは主人公のヒロイズムを構成し続ける。
クライマックスでは、大切な人を失って喪失感にうちひしがれ、自制することも出来ず暴れる。軍師としてさまざまな考え方を語り、主君に対してそれらしいことを言い続けた割には、短絡的な行動で感情に任せて離反する。
うーん、この話ってどうなんだろう。平和ボケしている人が描く戦国の世はこんな描き方になるのかと考える。
帯を見て面白そうと思ったが、私ならお勧めしない。2作目でこの内容であれば、星は一つだ。
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哄う合戦屋シリーズ。とは言っても、時代は哄う合戦屋より遡っており、いわば「ビギンズ」話。
うーん・・ノレなかった。
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哄う合戦屋の2作目。スターウォーズのエピソードなんたらみたいに時代がさかのぼっている。お話しの細部や全体の組み立てなど文句なしに面白い。終盤には不覚にも泣いてしまった。しかし、北沢さんの文章、たまに、おしいなぁというクオリティのところが。微妙にずれるというか筆が迷っているというか。例えば、主人公が朝日とじゃれるような言葉を交わすあたりなども、若いからとも言えないような浮いた感じのズレがある。しかし、もちろん3作目も絶対に読む。
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前作「哄う合戦屋」の一徹の印象とはまた違ってよかった。
朝日も前作の若菜も女性の描かれ方がいいですね。
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最高!一徹とその周りの個性的なキャラが瑞々しく描かれ、羨ましくすら思いました。特に朝日が個人的に大好きです。ただ最終章は予想していたとはいえ、なんとかならなかったのでしょうか?三太郎が、青葉が、一徹が不憫でなりません。一徹、早く石堂村へ戻って来い!
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「哄う合戦屋」から各段に面白くなった。一徹の充実した幸せな日々、主君を凌駕してしまう程の才を持つ故の苦悩、それら故の悲劇。ただの合戦小説じゃない。読んでて泣きそうになった。
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合戦屋シリーズの第二段だけど、ストーリーは前作よりも前の話なんで、これから読む人は、こっちを先に読んだほうがいいかと思います。