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DESTINATION⇒空の上の至福な読書
ANA機内誌『翼の王国』に連載された12の短編小説と6つの町のエッセイ集。
飛行機に乗ると、必ず手に取る機内誌。
機内誌の世界地図を見るだけでワクワクしてしまうのは
ボクだけなのかな。
各エアーラインで機内誌はあるけど、やはりANAの機内誌は
充実していると思う。
その機内誌に連載されている、吉田修一の短編とエッセイが
文庫になった。
収録されているどの作品もタビを感じさせてくれ、風景が浮かんでくる。そして胸がじんとくる。短いながらも吉田修一らしさがある。やっぱり作家というのは旅人なんだと再認識させられた。
個人的には、エッセイの台北が気に入った。
台湾人の優しさとともに、陽明山というローカル温泉に行くエッセイだ。陽明山温泉をヤクザが集まる温泉と紹介されているが、ゲイが集まる温泉ということをボクは知っている。
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超短編が多いのでテンポ良く読めるのが良かった。
最初の「願い事」という作品が良かったです。あまり飛行機に乗る機会はないけど気持ちはよく分かるなぁ。
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旅情を誘うエッセイになぜか旅の途中で読むのが似合う短編。いろんな人生とそれぞれの旅を感じさせる一冊。
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ANA機内誌の連載されていた短編集らしいのでてっきり全部が飛行機に関連する話かと思ったんですが必ずしもそうじゃないです。割と自由に書いてるっぽいです。全部で12作が収録されています。たぶんどれも「旅」って設定なんでしょうがそういう縛りが感じられないぐらい自然です。吉田修一の短編はいろいろありますが、これが一番ほんわかって感じがしました。飛行機に乗ったら必ず神様に願い事をするというお話の「願い事」、いいですねーこういうの。吉田修一ってこういう大人の恋愛ものって上手ですよね。あと若者の恋愛を綴った「男と女」これは旅関係無い話ですけど好きです。あと、男の友情ってやっぱこうだよねって妙に納得してしまう「東京画」。別れた彼女が好きだった台湾に一人で来る「恋恋風塵」。どれも余韻がいいです。最後はエッセイが収録されているんですがなかなか面白いです。当然ですが吉田修一のエッセイです。このエッセイも旅に関するもので、どれも海外に旅行した時のちょっとうきうきした感じとちょっと不安な感じがうまく描けてていいです。メイド喫茶の話が妙に面白かったんですが、吉田修一のエッセイってすごくいいですね。
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いくつか、よいストーリーがあった。
たとえば、作家になった友達との話とか。
エッセイを読む作家ではなく、物語を読む作家だという感想。
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≪内容≫
ANAの機内誌『翼の王国』に掲載された12のショートストーリーと6のエッセイ。
≪感想≫
何気ない日常の中にあるドラマが10ページほどの短い文章で綴られている。飛行機に乗るたびに願い事をする男の話、他人宛の手紙に勇気付けられる話、上京した息子の生活を確認しに行く母親の話など、本当になんでもないような街や人の描写の中にも、そっと心を温めてくれるような旅情溢れる物語が存在することを教えてくれる。
個人的に気に入ったのが、微妙な男の友情を書いた「東京画」や、頼りにしていた仲間からの独り立ちへの第一歩を書いた「ベスト・フレンズ・ウェディング」など。気軽に何度も読み返したくなるようなストーリーが詰まった素敵な一冊。
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ANAの機内誌、翼の王国で掲載されていたコラム集。
なので、どこか飛行機つながりな物語の集まり。
飛行機っていっても旅もあれば仕事もあって、
ロケーションでも、空港もあれば機内も旅先も戻る場所もある。
そうして人って繋がって、別れたり一緒にいたりするんだなあって
空を見上げたくなる本。
どこか気分爽快な澄んだ一冊。
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空にまつわる短編、というより掌編とエッセイ。あたたかくてせつない吉田修一のエッセンスが詰まっている。
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旅を通した、人々の出会い、喜び、気づきをつづった短編集。
ANAの機内誌での連載をまとめたというだけあって、
それぞれの街や人を思い浮かべながらすんなりと読めて、
読んだ後はなんとなく心が温かくなる本。
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2011/06/23読了
飛行機って一度乗ると、その世界に取り付かれるってか、夢中になっちゃうんだよね。
私が求めていた描写が、全てではないけれどたくさんあったことがうれしい。
外国に行くと自分がやけに小さく見えたり、旅の中で見えてくるものもある。
何より、「旅」でしか味わえないものもある。
空に思いを馳せて。良作でした。
ANA機内誌だもんね。できるならば実際に機内で読みたかったなあ。
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ANA機内誌『翼の王国』連載。12の短編&6つの旅エッセイをまとめたもの。
当然ながらテーマは主に旅にまつわるもので、
飛行機の機内であったり、どこか見知らぬ田舎の駅であったり
また、ニューヨークやサンフランススコ、北欧、マレーシアなど
東南アジアの国々で、かつて出会った人々たちの
忘れられない記憶を描いている。
【本書に登場した作品】
★よしもとばなな・著『なんくるない』
ちなみに著者はこの本のイラストを描いた人物と旅先で出会う。
★リリー・フランキー・著『東京タワー~』
★『地球の歩き方』
★映画「小さな恋のメロディ」
小林聡美主演のコメディ映画「てなもんや商社 萬福貿易会社」
読みながらあれは読んだしこれは観たいと気もそぞろ(笑)
そんな訳で短編はさほど心に残らなかったが、
エッセイはなかなか味わい深い。
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ストーリーに引き込まれて深く考え込んだり、続きが気になって眠れなくなるほどではない軽い短編集で、翼の王国に連載されていたというのが肯ける。
だからといって内容が薄いのではなく、到着地で待っている何かが楽しみになるような、さわやかで心地よい作品です。
「パークライフ」に通じる作風で、これぞ吉田修一氏の真骨頂だと思う。「悪人」系ではなく、こんな作品をもっと書いて欲しいなあ。
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ん~。
吉田修一さんの作品は総じて好きだけど
これはあまり好きになれなかった。
やっぱり飛行機会社の機内誌ということで
作品に偏りがあるので、
読んでいて飽きてしまったのが一番。
短編集なので、毎回出てくるんだよね飛行機が。
そんなに飛行機が好きではない自分としては
やはり飽きてしまうんだよな、その点が。
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短編なので、いつも鞄に入れて、移動の時に読んでいました
『悪人』や『パレード』など、ちょっと重い長編小説と違って
読んでいて,ほろ苦い思い出が蘇ってくるようで
安心して、移動の短時間に集中して読めた本でした
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全日空の機内誌に連載されていた短編小説(短っ!)とエッセイをまとめた本。表紙とタイトルに惹かれて衝動買い。ヒコーキの中で読むモノだけあって、全体的にキレイでサワヤカな印象です。作中に出てくる、「休みの日にふらっと空港に行って、適当な目についた飛行機に乗って、目的地に行ってただ帰ってくるだけ」とゆう趣味、すっげーなぁ。お金かかりそうだけど、独身貴族(←死語かぁ?)だったら出来るかも。そんなこんなで読み終え、フト気づくと、吉田センセって我がN県のご出身じゃないですかぁー。知らぬこととはいえ、御無礼いたしました。ぺこり。