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タイトルが気になっていたので。
なぜ「ゴランノスポン」?????読んではみたが謎は解説せず。
短編集。
町田康は初めて読んだのですが擬音語が多く、会話文も多用。
源氏物語をモチーフにした「末摘花」がおもしろかった。
原作に忠実で、というか「今風」(というのか?)で、たぶん光源氏が平成っ子だったらこんなセリフなんだろうなと思いました。
この作品に登場する人物たちに共通することは表面的だということかな?人間って所詮上っ面だけさ、みたいな?
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短篇集です。マーチダさんのスピンク=犬、猫と読んできて、こちらがほのぼのとしており滑稽で、恐いことが起こらない話だったので、この小説はちょっと後味が悪い気がします。同じ生き物でも、人間の話をすると、毒気にあてられます。先日軽井沢現代美術館で奈良美智作品観て来たので、表紙がまたまた奈良美智さんの絵で、縁があります。
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初めて読む著者の作品が、
短編集というのが正解だったのかどうか。
この人天才肌の作家だなと思った。
きっと頭の中からもくもく、にゅるにゅると
文章が湧いて出てくるのだろう。
勢いとリズムのある文章に何故かどんどん引き込まれる。
他の長編を読んでみたいと思う。
狂気と紙一重の境界線付近を案内して貰えそうな気がするから。
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雑煮のように物語がつまった本。
楠木正成の話は、語り口が砕けていて面白い。学生時代の教科書がこんな感じだったら、日本史に興味を持つことが出来ただろうな。
「一般の魔力」という物語は、自分の醜い面を見せられているような気がする。心に余裕がないときにはついついこんな態度をとってしまうし、また、そのような人も見かけます。
様々な文体の文章がつまっています。好き嫌いが別れるかも。
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「いるいる~!」「あるある~!」と思って読んでいって改めて振り返ってみると、
意外に自分の中にも居てた嫌悪の対象、びっくり。
抽象度は上がってるけど意図はわかります。
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言葉遊びが多いし、話のトーンに反して難解な単語が出てきて、好きかといわれたら好きではないが、人を喰った内容が面白い。
楠木正成、南朝の雄って、そういうことだったの。
末摘花(すえつむはな)、ベニバナ、紅鼻の姫の話、笑い話と言ってしまえば身も蓋もないが、そういうことなのだろう。それでも面倒を見る源氏。
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町田康、久々の短編集であります。
かなり書かれた年次がバラバラなので前評判どおり統一感のなさを感じるとともに、これまた前評判どおりパターン化された書きぶりが過去作品と類似しているような。「尻の泉」とかね、面白いんだけど。
しかし面白いとかだけではなく、世界観が浸透してくる文章はやはりさすがだなぁと思い、一気に読了した後は町田節が身体に染み込んでしまっている。
町田流に訳した源氏物語「末摘花」が素敵。
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収録された短編のうち、「末摘花」がおもしろかった。末摘花の容貌についてはそこまでいうかと思えるほど気の毒な形容だが、ついつい読んでしまう。
おつきの女房の軽さのとらえ方も巧み。
町田康は侮れない才の持ち主だ。
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図書館で見かけて初挑戦した町田康。
う~む、ごめんなさい、好きじゃないです。
つまらないとかそういうことではなくて、私の好みに合わない。読みたい本ではない。
たぶん、彼の作品はもう、よほどのきっかけがないと読まないんじゃないかなあ。
それから…町田康が町田町蔵だったなんて知らなかった…今の今まで。ああ、恥ずかしや。
というか、町田町蔵を知っているという段階で既に年齢がばれそうである。
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町田康6年ぶりの短編集って言ってるけど、もちろん雑誌(主に『新潮』)掲載したやつなのですでに読んだことがあるものもちらほら。
歴史ものっていう意味では楠木正成のやつは『告白』の土地空気感があってよかった。最後に急に作者出てきて死ぬっていうね、そのくだらなさがね。あと、末摘花は一昨年くらいに新潮の特集で源氏物語のトリビュート版みたいなものがあって、けっこういろんな作家がそれぞれの章段をひっぱて来て訳したり、アレンジしたのがあって、それの一つ。改めて読むと、『あさきゆめみし』の絵とか古文の授業とか思い出して懐かしかった。
他は割りとシニカルなものが多くて、『パンク侍』みたいな感じかな。いくつかは必要以上に心に重く残って辛いけど。
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まったくもって町田康である。脳内ダダ漏れのような文体に聖も俗もごっちゃごちゃに混じりこませて、ああそっちのお兄さん明日SOYJOY買うて来てぇな、そやけどあかんわ泉も止まらん…って感想さえも町田康。
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装丁の奈良美智の絵も町田康も別々に好きだったので、この本は驚いた。しかーし、内容と絵とのつながりが??帯にあった「それは誰かの物語ではなく、あなたの物語である」は納得。この短編小説にある極端な人たちは、自分の一部をクローズアップされてるような気がして。存分に不穏な気分になりました。
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最高ってなんて最高なんだろう。僕らはいつも最高だ――。十一年前の秘蔵小説から最新作「先生との旅」まで、六年ぶり待望短篇集は七篇全部凝縮マチダ!
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ゴランスノポンだと思ってたらゴランノスポンであった。
短編集。
「末摘花」:源氏物語を読み直そうと思った。
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人間の愚かさに斬り込むような短編集。
世にも奇妙な物語を観ているようなシュールさだけど、
落語調の町田節のおかげで軽やかで滑稽。
「先生との旅」に出てくる「日本中世におけるポン引きと寺社権門・DJスタイル」には
「なんだよ、それ!」と思わず吹き出してしまった。
町田康の小説×奈良美智のイラストというだけでときめく。