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一気に読了。あれから8ヶ月以上が経っているこの時期に読むのはやや遅きに失した感があるかと思いきや、現状は本書に書かれている事態からあまり進展していない事に愕然。無論、仮設住宅や支援物資など民間での支援は目覚ましく被災地の力となっているが、それに対する国の対応はあまりにもお粗末。
やはり堀江氏の言う通り、「何も手を打たない」のではなく「打てない」のが事実なんだろうか。何度も本書で述べられている「国家=政府」は当てにしないほうがいい。という言葉が、切実なものとして迫って来る。
しかし、堀江氏がみんなの集合知で危機を回避したと言うSNSも、次第にその姿を変えつつある。流言飛語と誹謗中傷と悪意に満ちたデマや多数派による煽動など、その澱み始めた空間が果たしてどれほど我々の行先を照らす灯りであり続けられるのか。そして堀江氏が想定した未来の東北の姿。あれが答えの一つであることに期待する反面、自分が生まれ育った東北の地のあってほしい姿であるとは私には想定できない。
だが、その姿を描き、実際に復興の鎚音を響かせる力を持つのはもはや国ではなく、これからもそこで生きていかなければならない我々のすべき事だというのは確からしい。堀江氏に託されたメッセージを参考に、考え続けていかなければならない。
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自分も含めみんな思い出さなければ、学ばなければならない。
引用
かつてジョン・F・ケネディは、こう言った。
「国家が私たちに何をしてくれるかではなく、私たちが国家に何をするのか」
この言葉は、国家への忠誠心と愛国心を説いた言葉として引用されやすいが、本来は、主権者である国民の自覚を促しているのだと思う。ケネディは、国のマスター(主人)は国民であり、国に依存せずに自立していこう、そう説いているのだ。
この国は「主権在民」。国家の主権は国民にある。
瀬戸内寂聴さんとの対談は非常に興味深い。
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昨年復興ボランティアに行って感じた除染への疑問に対する答えが既にここに書かれてあった。その名も東北独立特区構想。莫大な税金をつぎ込んで震災前に戻す事が最善か?貪欲に更に良い場所にしなければ。
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なんか胡散臭い感じが、何冊か読んでいくにしたがい面白い奴に思えてきた。今後も読んで行こう。さすが言うことは賢いね。
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3.11直後からの著者のRTによりどれだけの人が救われたか。その後もソーシャルメディアによる人智の集合により物事の解決を見たことが今後の日本再生のヒントであるという。東北シミュレーションを小説風に書く所も秀逸。