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解説「職人の手」を高山文彦さんが書いています。解題はこの編集をした小川哲生さんです。
高山さんの語りで渡辺京二と石牟礼道子が登場し、渡辺京二の生い立ちが明らかになりました。
読むべきは
「小さきものの死」
「石牟礼道子の世界」
「石牟礼道子の時空」
「石牟礼道子の自己形成」
「挫折について」
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『小さきものの死』の編における「願わくは、われわれがいかなる理不尽な抹殺の運命に襲われても、それの徹底的な否認、それとの休みのない戦いによってその理不尽さを超えたいものだ。」という決意や『現実と幻のはざまで』『石牟礼道子の世界』『石牟礼道子の時空』『石牟礼道子の自己形成』の編で示された氏の女史への想い、また『「サンクチュアリ」の構造』での解説にわたしは完全に魅了されてしまった。渡辺氏が強く薦める、石牟礼女史の『苦海浄土』はぜひ読んでみようと思う。
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解説:高山文彦・小川哲生
小さきものの死◆六〇年安保と吉本隆明・谷川雁◆民衆論の回路◆義理人情という界域◆現実と幻のはざまで◆死民と日常◆石牟礼道子の世界◆石牟礼道子の時空◆石牟礼道子の自己形成◆山河にかたどられた人間◆ポストモダンの行方◆戦後思想の行方◆社会主義は何に敗れたか◆棲み分けの崩壊◆アジアの子から見たマルクス◆非行としての政治◆大衆の起源◆イリイチの眼で江戸を視る◆最後のイリイチ◆『サンクチュアリ』の構造◆始原と遺制◆ソルジェニーツィンの孤独◆パステルナークの圏域◆わが谷川雁◆わたしの戦後◆挫折について◆大連への帰還◆本との別れ◆歴史と文学のあいだ◆日本近代思想史と私◆物語好きのみる夢◆命のリズムを読む◆焼きもの音痴◆犬猫のおしえ◆いとし子の夭折◆死生観を問われて◆まなざしと時◆悲哀と放棄◆掙扎の人