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図書館で見かけて借りてきた本。
今まで知らなかったチョウの生態に目からうろこでした。
運野和男さんのチョウの写真とのコラボもすばらしかった。
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時々無性にチョウを見たくなります。粉モノはあんまり好きじゃないのですが(苦笑)、チョウは別。動物園の温室でチョウの乱舞の中に身を置くと、あの軽やかな舞が心まで軽くしてくれるようです。そんなチョウを深く研究した面白い一冊。へ~、という知らないことばかりで、チョウの世界がこんなに深いなんて、と新発見でした。写真がとにかく美しい。。。パラパラめくるだけでも心地よい一冊。
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一言、すばらしい名著である。故日高敏隆氏の名著の復刻盤。きれいなチョウの写真つきである。文章では幼いころからの疑問を淡々と”調べた”と記載しているだけだが、この調査にどれだけの長期間を要したのであろうか。チョウがこれほどまでに奥深い生物だとは知らなかったし、こんな疑問すら持たなかった自分が恥ずかしい。
”チョウはなぜ飛ぶか”との回答は実にあっさりしており、むしろその他の疑問の解決の方が多い。
でも、疑問に対してとことん究明していく姿は見習わねばならないと痛感し、自嘲しました。
”ソロモンの指環”同様、ひろくみんなに読んでもらいたいです。
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(日髙敏隆著/海野和男写真/朝日出版社/1900円+税)ブックデザインは祖父江慎さん、吉岡秀典さん(コズフィッシュ)。
http://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255005843/
これも、本書の良さは実物を見てもらわないと……(まあ、このコラムで紹介する本は、すべてそうなんですが)。
なんといってもカバーの写真がいい!(同じ写真だけど、表紙の写真はもっといい!) このチョウの飛ぶ姿と息を合わせるように配された、帯の惹句のレイアウトがまたすばらしい。なんとも躍動感あるカバーで、つい手に取ってしまいました。
そして手に取って気になったのが、あれ? 帯が部分的にピカッとしてる……。よくみてみると、帯には斜めの太いストライプでニスが塗られています。そして本を開くと、見返しも扉も、本文の写真が入らない一部分にも、同じようにニスでピカッとストライプが。
印刷加工好きの私としては、こうした細かいギミックに心惹かれるんですが、でもこの本の一番の素晴らしさは、やっぱり写真の美しさではないでしょうか。ガッツリ、インキが乗って、迫力万点の写真が刷られています。89ページの写真なんか、なんたる立体感。うーん、すばらしいなぁ。
この本は、著者も写真家ももともと好きな上に、こんなすばらしいブックデザインと印刷。もう買わない訳にはいかない!という、完璧な1冊なのでした。
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著者の代表的な著作に、新編では海野和男さんの美しい写真も一緒のフォトブック版。こういうの撮りたいな。ちょうちょ、良いですね。早く春にならないかしらんと思います。
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「幼虫ですか?」ってナンパされたい!
せいぜい1mぐらいしか見えない目で、行き当たりばったりに。蜜を、メスを、卵を産みつける場所を探して飛んでるんだよ~。
探せよ探せ 一生懸命探せ♪
アートディレクション&デザイン 祖父江慎+吉岡秀典(コズフィッシュ)
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動物行動学者、京大名誉教授、日高敏隆先生の本。小学生の頃から、なぜチョウは決まった道を飛ぶのか、といったチョウに対する疑問を持ち続け追求していく様子が描かれています。文章も平易でわかりやすく、昆虫に対する興味を喚起します。
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子供の頃の好奇心と疑問を大人になってから足と頭で解決…なんて理想的な研究なんだろうって思う。うらやましいというのはおこがましいけれど、うらやましい。
写真も美しく、装丁もしゃれていて、写真集としてもとても素敵。
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日本の蝶の生態について、平易な言葉で書かれたとてもわかりやすい本です。
蝶に興味を持った際の入門書として優れており、当時の日本の背景も織り交ぜながら楽しく読めます。
美麗な写真とテキストが同じくらいの割合で盛り込まれているので、気軽に楽しめることも魅力です。
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2011/8/25 新刊棚で見つけて借り、読み始める。
動物学の権威が書かれた本なので、むずかしい内容かと恐るおそるページを開いたら、
なんとまぁ 蝶の写真が、すばらしいこと。
そして文章は読みやすく、思わず引き込まれてしまいます。
子供のきらきらとした探究心、その心を失わずに研究をつづける過程が、わかりやすく書いてあって、楽しく読めます。
これから、蝶の観察やってみたいと思う人も多いのでは!
さっそく、カメラをもって GO!!
内容 :
どうしてチョウはいつも同じ道を飛ぶのだろう?
チョウの飛ぶ道、花にとまるとき、メスの見つけかたなど、チョウへの素朴な疑問にこたえる。
大人も子どもも楽しく読めるサイエンスブック。
著者 : 日高 敏隆
1930〜2009年。東京生まれ。東京大学理学部動物学科卒業。京都大学名誉教授。
日本動物行動学会設立、初代会長。毎日出版文化賞など受賞。
著書に「ぼくの生物学講義」等。
写真 : 海野和男
1947年東京生まれ。昆虫を中心とする自然写真家。
日本自然科学写真協会会長、日本昆虫協会理事。海野和男写真事務所主宰。
著書に「すごい虫の見つけ方」「世界の珍虫101」など。
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昆虫の写真絵本でよくお目にかかる海野和男さんの美しい蝶の写真と共に、日髙さんが優しい言葉で蝶の不思議について教えてくれる。
海野さんは、日髙さんの教え子だったってことにも驚く。
日髙さんが高学年の頃、東京では見かけることがないモンキアゲハを見かけたという話にも、海野さんの撮られたモンキアゲハが添えられていて、どんなチョウなんだろうという好奇心も満たしてくれた。
驚いたのは、日髙さんが小学校の時にチョウは決まった道を飛んでいるということを発見し、その“チョウ道“についての探究心を戦時戦後変わらず持ち続け、20年以上たった後にチョウ道のしくみにたどり着いたというその好奇心と根気である。
粘り強く観察し、記録し、しくみを予測して、証明する。
読みながら、次にチョウを見た時にぜひ予測したいなぁと、こちらもワクワクする思いだった。
チョウ道を予言できたというのは、面白い。
タイトルにもなっている「なぜ飛ぶか」にしても、様々な実験を繰り返していて、答えにたどり着いていた。そういうことを調べていくうちに、昆虫の思考や昆虫の見えてる景色にも考えが及び、次々に調べたいことが生まれていく。こんなふうにして世界がさらに広がっていき、新しいものが見えていくことに自分も刺激されながら読んでいった。
“モンシロチョウは紫外線が見えるけれど、赤色は見えない。
アゲハチョウは紫外線も赤色も見えるし、オスとメスは翅の匂い違いで区別する。“
観察を経て、仮説を立てて、調べていく。そして、推理が正しいかどうか実験していく。
そして、たどり着く答え。
「彼らは、世の中をぼくらとまったくちがったふうに見えている」という日髙さんの言葉が心に残った。
その考え方は、私にとって、いつも興味をもつ視点。どんな時もその視点を持ち続けたいと思う。
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蝶に興味があり、蝶の生態などについて知りたくて図書館で借りてきました。
少年時代のなぜ?の答えをずっと追い求めた日高さん。楽しそうに研究されていたのが優しく分かりやすい文章から伝わってきました。
知りたかった蝶の生態だけでなく、生き物をよく観察して、気づいたことや見えてきたこと、疑問に思ったことや閃いたこと、そういうことを大切にしていきたいなぁと、子どもの頃のような純粋な好奇心を思い出させてくれました。
海野さんの蝶の写真も素晴らしく、ただの虫だと思っていた蝶が、今では愛おしく感じます。