投稿元:
レビューを見る
自分の居場所を探す女の子のお話です。
喫茶「深海」はすごく居心地が良さそう。
ワタシの「深海」は自分の部屋やなあ。
投稿元:
レビューを見る
中学生になって頻尿になちゃったことを周りに打ち明けられずにいる孤独なたたかいをしてる女の子のはなし
深海にいる魚のようにひっそりひっそり生きてるのもいいと思うよ
ナオミちゃんがかっこかわいい
深海魚の目ってすてきだなあ・・・
海とカメラと貝殻の組み合わせが素晴らしいと思った
投稿元:
レビューを見る
思春期って言葉がぴったりなお話。
どっちかっていうと明るい場所に立っている人ではなく、ちょっと闇を抱えている人が読むと心地よい感じ。
でも『え、ここで終わり?』って感じもするな。真帆はどうなるんだー。気になるー。
投稿元:
レビューを見る
あー! もう超わかるっ。わたし自身頻尿症で、学生時代それが苦痛で退学してしまったくらい。ほんと頻尿だなんて言いたくないし、言ったとしても理解されないんだよ。だってただおしっこが近いだけじゃないんだもん、ほんと死ぬんじゃないか!? ってくらいの膀胱が張るんだよね。わかるわかる、それがなお中1だったらなおさらだよ。友達作りどころか頭の中はいかに膀胱を保つか、おしっこ漏らさないようにするか、だよ。うんうん
頻尿症に悩みながらも友達関係、そしてそのこころを理解してくれない母親との確執。わかるわー。自分が人付き合いうまく、世渡り上手だからって、自分の産んだこどもがそうとは限らない。ほんとそう。
自分のことのようにこの小説を読み進めました。
ただ、ちょっとすかすかすぎたかなー。文字間とか。まぁ児童書だからしかたないのかもしれないけど。
投稿元:
レビューを見る
学校にも家にも違和感・疎外感を感じてしまう真帆。
打ち明けられない、だからこそ深刻な悩み。
思い切って母親に相談しても、理解してもらうどころか門前払い。
物語は真帆の悩みが完全に解決することなく、自立を促すように終ります。
家族の中に、わかりあえない真逆の属性の人が、母親としているのは、中1女子にはしんどいですね。
この物語の後のことを考えてしまいます。
母親は、真帆が自立しようとするときに、泣いたり脅したりして、止めようとするのでしょうか。
その時、父親は…?
真帆のこれからを考えるとき、この物語を読んだ自分自身も、家族と自立について考えることになるのかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
中学生になり、何故か見えざる敵の膀胱と戦う事になってしまった少女。
緊張のためなのか何なのか、家以外の場所で尿意を模様す。
見知らぬ子供の後ろをついて行って見つけたお店は
『深海』という妙な名前で、いらっしゃいも言わない所。
その謎が地味に明かされてきた所で、主人公の悩みが
母親の口からどんどんと広まって行った事を知ってしまう。
口の軽い母親だ、というよりは、それほど娘の悩みが深刻でなかった、と
いう事なのでしょう。
楽天家といえばよい感じに聞こえますが
そこまで娘の悩みを重要視してくれないのもどうかと。
知られてしまった秘密について、それほど重く受け止める人も
ちょっかいに使う人もいなかったのが救いではありますし
アドバイスしてくれた現友人の存在も心強いです。
が…現実にはこうではないですよね。
裏でこそこそ言いあって、そのうち表に出てくる、みたいな。
人の気持ちを推し量れ、とは言いませんが
娘の事なので、もう少し考えてほしいものです。
投稿元:
レビューを見る
頻尿のために安息の場を失っていた女の子の話。
周囲との齟齬・不理解という意味では、草野たきの作品と通ずるところがあるのかも。
いじめにでもあっているのかと思うようなわけあり顔をしているのに、悩みを分かってもらえないというのは...
主人公と反対の態度をとる人にイライラしてしまうけども、その人には小説内で描かれている主人公の本心は見えていないから、自分も主人公の気持ちが分からなかったらそういう態度を取ってしまうだろうと思うと、複雑。
フィクションだし、悩みを分かってもらえないとか周囲から孤立してるとか、そういう似たような話が児童書には多いから、よくあるパターンだと思われているのかもしれないけれど、こういう話に★5つのレビューが少ないのは少し悲しいかなぁ、なんて勝手なこと思っちゃうこの頃。
フィクションである児童書や青春小説が、どこまで現実にいる大人と子供の間の相互理解を助けることができるのか。そこは本の力を信じていたいなー、と...
投稿元:
レビューを見る
話す相手を間違えてしまったら、もっとひどい傷を負うことになるなんて、誰も教えてくれなかった。
世界と和解できない系児童文学。
孤独なたたかいを続けながら、ひっそりと生きている深海魚のこどもたちの物語。
あまり知られていないことだけど、暗くて冷たい海の底の方が居心地が良い人間は、本当はたくさんいるらしい。
投稿元:
レビューを見る
「バターサンドの夜」に続く、アウトサイダー系少女が居場所を見つける物語です。
今回はかなり特殊な特徴をもつ主人公なので、好みが大きく二手に別れると思います。
表紙のような静謐で穏やかで冷たい空気感の漂う作品です。
投稿元:
レビューを見る
すごくいい本。中学に入学して、少しずつ周りと自分のことが見えてきて、13歳の苦しさがまっすぐに書いてある本。
投稿元:
レビューを見る
今、いる場所で居心地の悪さや親とも分かり合えない(理解されない)感じを抱えている女の子のお話。
話が出来るのなら言ってあげたいことがたくさんある…
なんだか久しぶりに 親の管理下にいる時代の生きにくさを思い出してしまった…(笑)
暗くて冷たい海の底の居心地の良さを知っていることの幸せも絶対あるんだよ…
投稿元:
レビューを見る
中1の宗谷真帆は、膀胱の暴走に悩んでいる。授業の50分間もおしっこが我慢できない。それで時々具合が悪くなったフリをして、授業中退席している。授業中は膀胱との戦いだ。小学校からの親友の美園とはクラスが違って、前程しっくりいっていない。
そんな時に、喫茶 深海に出会い、そこを経営している親子と話すようになり、真帆の居場所になる。
元気でポジティブな母に膀胱の相談するが、取り合ってもらえないところ。母はあっち側で真帆はこっち側にいるからだろう。
私は、ずーっと、あっち側とかこっち側とか考えたことがなかった。でも、娘のネガティヴな発言とか、自分がポジティブで能天気で無くなって、どんどん自信がなくなってきたこの頃は、そういう事を考える。
どっちが正解でどっちが幸せとかではないのだけれど、時々あっち側がキラキラ見えてしまうことがある。
真帆は膀胱が治れば問題が解決するのだろうか。
分からない。けれども、お話を読み始めてすぐに、おばさんの私は「とりあえず病院に行こう」と思っていました。
友人との関係、親との関係、中学生は共感出来ると思います。
投稿元:
レビューを見る
誰だって、人に言えない悩みのひとつやふたつ抱えているものだ。
悩みそのものだって抱えているのが大変なのに、言葉に出せない事実が悩みをさらに深くする。
この小説の主人公・宗谷真帆の悩みは中学一年生にしてはなかなかに生々しく、ハードだ。
『授業中におしっこが我慢できない』
破裂しそうな膀胱と孤独にたたかっている。
母親にも相談したが、「気のせいよ」と流されてしまう。
小学生からの友達もいたのだが、クラスが違い、相手に別の友人が出来て疎遠になってしまった。
そんな日々を送っていたある日、外出先で迫り来る尿意に我慢ができず、たまたまあった少し不思議な雰囲気の喫茶店『深海』のドアを開けてみる...
他のブクログユーザーさんのレビューで知った本作は、まずタイトルが惹かれるなーと思い、次に内容を知ってとても読んでみたくなった。
結果は大正解。
レビュー書いてくださったかたに感謝です。
明るく、活発で周りに人が集まるような『大きい子』の影に隠れて守られるように生きていた小学生時代の真帆が、中学生になり『尿意』という敵やチューニングが合わない親という壁とたたかい、自分の居場所をみつけるおはなし。
真帆の気持ちは痛いほど分かったし、母親の無理解や父親の的の外れた優しさは(子供なんていないけど)私も他の人にやってないかと反省させられた。
一方、『深海』のような暗くて静かで心地よい場所と、『だまっていてもいい関係』のナオミたちをみつけられた真帆を少し羨ましく思った。
明るくきらびやかな場所にいるとちょっと苦しい気分になる人たちには、この小説が『深海』のような救われる場所になればいいなー。
投稿元:
レビューを見る
思春期。
誰にも分かってもらえない、私は孤独だ、
そう思い込みがちなこの時期は、大人になった今よりずっとしんどかったな。
それでも、主人公は消極的ながらも、自分で居場所を見つけた。
やっぱり行動することが大切。
投稿元:
レビューを見る
深海魚とどう結びつくかと思いきや最初から最後まで膀胱。で膀胱の件は、残念ながら最後まで解決せず。肝心の中身について。ひとつひとつが思春期女子の切実な気持ち。中学校という集団、周りとの違和感、焦り。みんなからはみ出しているような感覚。そんな主人公が今後膀胱に悩むことなく、本当の友達を大切にしながら。自分にとって居心地良い環境で生活しているといいなぁ、と願うばかり。色々と上手くいかず喫茶店やカフェが心の拠り所になるストーリー、何作目かなんですが、ほっとするので大好きです。「深海」のひんやりとした空間、私の周りにもあるといいな。