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水をキーワードに世界の歴史を紐解く。とても興味深い内容である。そして、今や世界は、石油ではなく、水の「持てる国」と「持たない国」に分けられ、石油戦争ならぬ、水戦争が勃発してもおかしくない状況まで深刻化している。日本に生活しているだけでは、なかなか気付かない非常に大きな問題と理解した。また、ダム建設によって、従来肥沃な土壌であった下流域に養分土壌が流れなくなり、農作物が育たなくなるなど、言われてみれば当たり前だが、これによって、ナイル川流域などに大きな影響になっていることに驚いた。
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最初はマクニールやジャレド・ダイアモンドみたいな特定視点から描いた水の文明史かと思ったら、後半のフーバーダム・ニューヨーク水道開通あたりから現代文明における水利権の複雑さと過剰利用に移り、発展途上国や中東・アジアにおける水資源の不安定さと破綻を予知して結びとなる。
最後に軽く触れられていたけど数年前には絶望的と言われたオーストラリアの塩害は抑止出来ていたんですね。まだ希望はあるということか。
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第1部 大河の農耕、海の通商
第2部 ヨーロッパが一歩先んじた水革命
第3章 豊かな水を享受する消費社会の誕生
第4部 水不足の時代
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[ 内容 ]
世界史の謎は、“水”をキーワードにすれば解ける。
古代から、水に挑み、水を味方につけたものが時代を制してきた。
そして現代でもなお、水の戦いに勝つものが世界を制する。
水をめぐる歴史ロマン。
水が解明するパワーゲーム。
[ 目次 ]
第1部 大河の農耕、海の通商(地球と水;水と文明のはじまり;潅漑の帝国;地中海世界の形成;運河の中国文明;砂漠に咲いた不安定な文明)
第2部 ヨーロッパが一歩先んじた水革命(鋤、水車、商船;大航海時代;蒸気がもたらした富と力)
第3章 豊かな水を享受する消費社会の誕生(公衆衛生革命;水のフロンティア、アメリカ;巨大ダムが生んだ豊富な水とエネルギー)
第4部 水不足の時代(水は新しい石油;水に飢えたアラブ諸国は時限爆弾;アジアの巨人、インドと龍語句;先進国は水不足を好機に変えられるか)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB0637155X
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盆休みの頃に読もうと思って図書館で借りたものの、延長しながら二か月近く経っても読み進める気になれなかった。テーマは興味深かったはずだが、序盤から事実誤認はあるし傍註らしき数字はどこにも説明がないしでもういいややめようとなってしまった。ジャーナリストの本って学者のとはこんなに違うんだなあと思うことしきり。