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東京は立川市にある統計数理研究所を取材した書籍。
まあ、ジャケ買い的にタイトルを見てレジに持っていったのは
言うまでもなしか。
内容的にもそれぞれの研究者が自身の研究テーマやこれからどういうようにしていきたいかなどをかたり、日本の統計学の体系的な教育制度のなさを嘆く(言い過ぎか?)というものだった。
特に3.11後の地震のシミュレーションを行っている事例は興味深く「点過程」の統計モデルに興味がわいた。
あとは最近の研究で「データ同化」が流行しているという。これは理論モデルに実データを組み込んでいくもので、まさにベイズなんかもそうだと思うが、こちらも深堀してみたいと思った。
特にモデルの説明などなく、平易な内容なので、統計の裾野を広げる役割は十分に担える書籍ではないだろうか。
僕も応用統計家を目指せるようになりたいなー‥
とか、思ったりしている。
星は5つで!
目次
序章
統計数理研究所はデータ中心科学の中核的研究機関としての使命を果たす
第1章
医療 新しい臨床試験、治療法や診断法の開発を通して、先端医療に貢献していく
第2章
災害 地震活動の「ものさし」としてのETASモデル。着実に進む地震の予測
第3章
自然 野生生物の生きる姿をフィールドワークとデータから読み解く
第4章
情報 映像検索へのチャレンジと音声の個人性情報の抽出への取り組み
第5章
社会 日本人の国民性をより深く知るための意識の国際比較
第6章
先端数理と理論 「最適化」のニーズは世の中の至るところにある
第7章
気象 エルニーニョ現象も解析中。大いなる可能性を秘めたデータ同化という手法
第8章
健康 統計学者ではなく、応用統計家(Statistician)として
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読んで良かった。データ分析からの、課題策定・モデル構築などを重要視
しない教育は、ちょっとセンスが悪い。同意。演繹からの洞察も重要です
けど。同意。立てた問題に、どうアプローチするかの手解きが抜けてる。
字数か。違う。論点が違う。ロバスト最適化。良い例題が記述されていた。
良かった。奇麗に記述できるモデルの創出。ロマンチックだな。と思う。
良い意味で。
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統計数理研究所の研究者の話し。彼らの統計に対する思いが書かれています。データ解析の未来は明るいと感じました。
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統計数理研究所の先生紹介本みたい.
『問題意識->意味有る解析.』
『データから新しい発見をすること.今までなんとなく思っていたことをデータ化することで本当に正しいか解る.』
『僕たちの言葉は日本語でも英語でもなく数学です.最初のはっきりしないものを数式.記号を使って描き出す作業がモデリング.』
システムのつくりなんてわからない人から,日常やってることを聞いて
プログラムかいてシステムにするのになんだか似てるなと「数学は言葉」の節で思った.
論理的に話してよぅ何言ってるかわからないよ~って時に読むと
元気になるかも?!(笑)
こういう研究所で生まれるアルゴリズムが
一般の人の生活にもつかえるようなソフトウエアになると
いいのになぁと思う.
で,チョット先の未来も予測できるようになるといい.
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統計数理研究所の研究をまとめたオムニバス形式の本となっている。統計の可能性について多角的に書かれていて、統計を志す学生にとっては非常に有意義な本だと思う。