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子どもと一緒に親も成長していくことが、「子育て」なのだ、と気付かされる本。
2012/01/31 12:52
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:星の砂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が、著者を知ったのは、「2007年TBS系『さんまのスーパーからくりTV』の全日本かえうた選手権に出演。「GTO下地先生のウキウキ家庭訪問」や「GTO下地先生のおでかけ3者面談」のコーナーで現役国語教師として親と子の悩みに答えて人気を博す」とプロフィールに載っているように、番組を見ていたからである。現役先生なのに、オネェキャラで面白くて好感の持てる人柄に惹かれ、「GTO下地先生のウキウキ家庭訪問」や「GTO下地先生のおでかけ3者面談」は、毎週欠かさず見ていたほどお気に入りのコーナーであった。私は3人の子どもを持つ母であり、子育てほど楽しいものはないと思っているが悩みも尽きない。本書は、子育ての悩みが軽くなるばかりではなく、親として守るべき常識や道徳観の大切さを教えてくれる。
《まえがき》に、「家庭訪問のとき、進路指導のとき、あるいはPTA懇談会などの機会に、お母さまから実に多くのご相談を受けました。そんなお母さまの悩みについて、三〇年以上の教師生活の中から、自分なりに考えたことを今回、つづらせていただきます」とあるように、親として反省すべき問題、子どもの本当の気持ち、教育の現場で経験し感じたことを綴っている。すべての授業には、悩みがあって、エピソードがある。どの授業も感動してしまうのは、著者の温かい心と、子どもと親への優しい眼差しを向けられたものだから。
なかでも、【1時限目: 5 温かい記憶があれば大丈夫です】は、子どもの気持ちが痛いほど伝わり涙が溢れてしまった。著者の言葉に、度々出てくるのは「子どもの頃、親との楽しい思い出がある子は幸せです」。どんなにグレていても、心の奥底に温かい記憶があれば、戻れるという。だが、いい思い出がないと、どんなにまわりがあれこれ言っても、戻るところがないので、可哀想だ、と。たくさんの子育ての悩みがあるが、どの悩みも、著者の「子どもの心に温かさと安心を」が親子にとって必要不可欠な「正の連鎖」となる基本なのではないだろうか。
本書の構成は、【1時限目:1 お子さんのやさしい心に気づいてあげてください、2 親子の会話をしていますか、3 すくすく育つ子はこんな子です、4 安心して帰宅できる家庭を、5 温かい記憶があれば大丈夫です】、【2時限目:6 問題は解決しなくてもいいのです(他、7~10項目)】、【3時限目:11 部活動をやめたいと言ったとき(他、12~15)】、【4時限目:落ち込んだときのいい励まし方(他、17~20)】、【5時限目:21 子どもの反省するチャンスを逃してはいけません(他、22~25)】と、“時間割表”のようになっている。著者から学んだ心に響くメッセージは、子育てにプラスになるものばかりであった。しっかりと心に留めて、親子の絆を太くしていきたい。
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